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第16話 閑話(股のぞき)
俺とノブは地猫と楽しい夜を過ごし、展望台でそのまま朝を迎えた。
「どこに龍がいるんだ?」
空を見上げたり、海を見下ろしたりとノブが不思議そうな顔をしている。
「あの細長い土地が龍で、海を雲に見立てているのさ」
「それじゃ、逆じゃないか」
「そうだよ、だから人間は逆さに見るように『股のぞき』をするのさ」
ノブが四つん這いのまま股から覗こうとするが、それじゃ無理だ。
今度は仰向けになって、思いっきりのけ反ってみるが、それでも無理。
「う~だめだ… 俺には龍が見えないのかな」
「そんなことはないよ、俺たちは本物の龍に会ったじゃないか」
そう、俺たちは男気溢れる龍に出会った。できれば本物の虎にも会いたかったな。




