第76話 海賊の行く末
「で、で、でた、噂のブラックデビルシップだ~~~」
「ち!大砲の用意だ」
「こ、降参しましょうや」
「あほか、喧嘩売られて買わなかったら海賊じゃねえぞ」
「で~~も~~」
キューバやイスパニョーラ島を含む諸島はコロンブス以降にヨーロッパ人に侵食され、先住民は虐殺や疫病で死に絶えつつあり、労働者不足による黒人奴隷が売られる奴隷商売を成り立たせてきた。
イスパニア統治が中南米を中心に薦められると、海賊が跋扈するようになり、特にイスパニアの交易船が狙われていた。
酷いのはイングランド王室が黙認どころか海賊を優遇したことで、英西戦争に発展、アルマダ海戦があったばかりだ。
この潰し合いのおかげで日本皇国の遠征が成功したとも考えられる。
「ひゃっは~~」
ズドンズドンとぶっ放したが当時の技術で当てるのは難しい。
「あ、あの船、帆を下ろして凄いスピードで・・・」
ズドン、ドカンドカン
「わああ」
土手っ腹に穴が開いて、しかも大砲を撃ち込まれた。
「うえ~飛び込め」
「ひいいい~~~」
あっという間に沈む海賊船、海に浮かぶ海賊達は日本皇国の戦闘艦から投げられた浮き輪やロープにしがみついた。
「おまえら、弱い癖に刃向かうなよ」
「「「「うううう」」」」
「おまえらの拠点を潰すから教えろ」
「だ、誰が!」
「じゃあ、飛び込んで良いぞ」
「お、おおお、お頭」
「しゃべる?」
「はい、すんませんでした~~」
小回りのきく戦闘艦で十分、3隻一組みで拠点も制圧。
2隻の海賊船も武装解除し、海賊達を縛り上げ、お宝もとりあげた。
「お、オレらどうなるの?」
「本国に送っても良いけど、働くならメシと賃金出すぞ」
「へ?」
「場所は、パナマだ」
「あ、あそこは・・・」
「イスパニアから奪還した。
あそこは、開発次第じゃ凄い豊かな国になるぞ」
「へ?」
「太平洋と大西洋を結ぶ運河を通すんだ」
「マジで!」
「とりあえず、調査はするけどな、面白い仕事だぞ」
「はあ~」
命を助けられてはいたしかたない。
海賊達はパナマへの移住を決意したのだった。
南米からの物資の集積地になっているパナマは開発も進み栄えた都市。
先住民が居なくなりヨーロッパ人や混血児が多く住んでいた。
すでに帰国を断念している人々が、そこで国を興したいと希望してる。
船乗りとしてまっとうに働いて欲しい。
解放軍を再編成、南洋艦隊の船で暴れ回り、予定通りカリブ海諸島も攻略、要塞もあったが、旗艦の艦砲射撃でボコボコにしたら降参した。
「さてと、まあまあ、やれることはやったか」
「南蛮人どもはあたふたしてるやろな」
「故国を見限っておる者も多かったな。
まあ、原住民を壊滅させたんは無知のせいでもある。
ローマの坊主どもは異端審問で真実をゆがめとるようだ」
「勘九郎はええやつやな」
「であるか、じゃあ、将棋でも指すか。
ものたりんから平手で勝ってすっきりしたいわ」
「え~~それはすかんわあ」




