第71話 ワイ・モミ湾
「お~ワイハ~や~~」
「貴丸は時々変な言葉を発するの~」
「え、えへへ」
第1陣は総大将織田勘九郎信忠、副大将織田三七信孝、参謀に竹中半兵衛重治と安倍貴丸、軍監は蒲生忠三郎氏郷という顔ぶれだ。
旗艦高砂以下、4重巡洋艦、10巡洋艦、20戦闘艦、50補給艦、5大隊2千5百人、5寸大砲の戦車5台、荷台付き補給車10台という陣容、大隊1軍の隊長は前田慶次、副長は石川五右衛門というのも、腐れ縁か。
第2陣は南洋派遣軍を再編成。
九鬼澄隆は鎮守府・日本皇国海軍マニラ基地の総司令官で送り出す側だ。
大将小早川隆景、副将井伊直政、参謀に片倉小十郎景綱と真田源三郎信之、軍監津田信澄という顔ぶれ、旗艦愛宕以下、重巡洋艦から補給船まで200隻以上、陸軍10大隊、総員5千人強の軍団だ。
1ヶ月後にカリブ海側から進攻する予定だ。
重要なことだが、海軍食として雑穀米、野菜漬物や乾燥果実など、脚気壊血病対策はしっかり、南洋から大量に入る香辛料を使うカレーが週一と流行っていた。
「「「サンヒチ~」」」
「お、おお」
「人気もんやないか、三七郎はんは」
「種まいてたんやない?」
「そんなことは・・・」
「ハワイ人にも種痘は受け入れてもらっとる?」
「おう、病院も建ててあるぞ」
ホノルルには立派なレンガ館の政府施設が建てられ、書類用の文字としてアイヌ式文字が採用されていた。
「言語は違うけど、表音文字は便利なんやな」
歓迎式典で、今回の遠征の目的を聞いたハワイの人々も義憤に駆られて兵隊を出したいと言うが、気持ちだけで十分と丁重に断り、観戦団7名は受け入れた。
布の自製が出来るようになって、服飾文化が発達してきたようで、草木染めの染色固定する明礬や、絞り染めや蝋染めなどの絵入りの技術書は大変喜ばれた。
1週間鋭気を養ってワイ・モミ湾を後にした。
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「天候も良いな」
「ハワイの電波送受信機も稼働できたから、経度測定も正確だね」
「産技研寮の改良魂はすさまじいな」
「まったくや」
「そろそろ足の速い偵察船を出すか」
「それがいいでしょうな」
(日本人の特性かな~磁石の性能もどんどんあがっててさ。
発電機や電動機も進歩してきたし。
半導体みたいなのができてるし。
だったら、整流器で交流から直流もできるな・・・。
確かコンデンサーは薄い金属の板を電解液で挟むんだっけ・・・。
充電池で簡単なのは、鉛と黒い酸化鉛と希硫酸の鉛蓄電池か・・・。
帰ったらカラクリ御三家に伝えなくちゃ。
いや、補給船に手紙持たせれば良いか)
作戦としては太平洋側の港町アカプルコを制圧。
上陸して、2大隊はカリブ海側の港町ベラクルスを落としていく。
2大隊は上陸地点を確保しつつ第2陣の到着を待ち、ヌエバ・エスパーニャの首都テノチティトランを攻略。
他の植民都市も順次落としていく。
捕虜は、居留地に隔離する計画だ。
テノチティトラン 前世のメキシコシティー




