表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
オイナカムイ伝  作者: 日川文月
59/100

第51話 南洋派遣(2)

落ち着いた段階で、南方への探検隊が編制された。

隊長副隊長は、第2陣総大将の織田信包と副将織田有楽斎の兄弟、参謀の井伊直政と真田源三郎信之、軍監は滝川一益。

文部省の文官も100人加わっていて、探検の主力と期待されていた。

地図で経路をあらかじめ決めている。

長期航海を見据え巡洋艦5隻に定期的に補給艦が往復する体制だ。


ルソン諸島の南西にマレー半島・ジャワ・ブルネイ諸島、南東にパプア諸島、その南に大陸と島がある。

古くから交流があり通訳がいないこともないので、聞き取り調査で多数を雇って同行させた。

島々の名前や地形はできるだけ現地人の聞き取りから採用した。


原住民達は日本人が自分たちに近いと直感し、親しい関係が築けた。

種痘は病よけのまじない、お近づきの印として受け止められた。

白い肌の人間は野蛮人なので来たら逃げ、マニラの日本皇国軍に知らせるように伝え、部族長には、日本皇国旗と国書(保護証)を布や糸、縫い針、漁具漁網、陶器皿や容器などのお土産と一緒に手渡した。


「似ていながらも言葉が違ったり、なかなか把握しきれないのう」

「記録がこんなに、この調査は詳しくやろうとすれば数十年がかりになるな」

「ですな~」

「動植物も見たことの無いようなものばかりやで」

「気をつけんとな」

「ああ、油断できんわ」


大陸に到達、時計回りにぐるっと回り、周辺の島にも上陸した。

大陸中央部は環境が厳しく、集落は少ない。

多くの種族が川そばの海岸に集落を作っている。

望遠鏡で発見したらいちいち接触する。

種痘も行い、時間が掛かる聞き取り調査も、数隻毎に手分けをして効率的に探検していった。


「この地図がほぼほぼ正確なのは不思議だのう」

「この大陸のへそのような場所は、何処の集落でも神聖視されてるようやんな」


1年で外周をひと廻り、有力数十種族となんとか意思の疎通が出来た。


「また戻ったら、その場所で儀式をしたいのだが」

『よかろう、待っている』


原住民達は何かを感じ取ったようだった。

なんとなく、わかったのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ