第46話 皇国派遣軍(3)
「おお、よく来てくれた」
「ゴルイン殿、紹介する。
日本皇国の総大将、羽柴藤吉郎殿や」
「よろしゅうな、酒もってきたで」
「おお~それは嬉しい、我らの馬乳酒も味わってみてくれ」
「よっしゃ、酒盛りじゃ~~」
武人達が笛や小鼓で小歌踊り、蒙古人やブリヤート人達も自分たちの琴をかき鳴らし、太鼓で拍子を打ち、踊りの輪に加わった。
「よのなかは~~~ちろりにすぐる~~ちろり、ちろり~~」
「なにともなやなう、なにともなやなう、うきよはふうはのいちえふよ~~」
「そらや、舞いおどれ~~い」
「ハハハ、やるでにゃ~か~~」
「「「「「ハハハハ~~~」」」」」
ヒトたらしの面目躍如、蒙古系とは特に馴染むようだ。
昨年より人が多く集まり発展を続けているのが見て取れた。
「タカマルのもたらしてくれた炭窯や水鳥羽毛の服や寝具のおかげで凍死するものは皆無になったぞ、感謝する」
「種痘はどうだった?」
「種痘の種を教え通り増やして、まだ住民の五割ほどだが済ませている」
「良い薬師がいて良かった」
バイカル湖周辺のブリヤート人や蒙古系の4族は話し合って共和国を作ることで合意したそうで、シビル・ハン国と国境を決めたいとのことだ。
「そのために我らも防衛戦に参加する。五百の兵を集めたぞ」
「それはありがたいのう、さあ、のめのめ、デハハハハ」
「「う!」」
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「クチュム・ハン殿、紹介する。
日本皇国の総大将、羽柴藤吉郎殿だ」
「よろしゅうな、酒もってきたで」
「おお~それは嬉しい、我らの酒も味わってみてくれ」
「よっしゃ、酒盛りじゃ~~」
(・・・てか・・・デジャブ?)
8月には到着、酒盛り、踊りで鋭気を養い、各地を視察、防衛計画を立てた。
クチュム・ハンが自国で集めた兵力は千五百、労役が四千人とのことだ。
まずは各都市の防衛力強化のためのレンガ造り、炭窯の増設から手をつけた。
「この燃える石のおかげで、我々も豊かになれそうだ。
移住民も多いのだ」
「2本の川の恵みもあるやろ、毒もあるから気をつけてな」
「うむ、蒸し焼きしないと酷い、得られた液も捨てずにため込んでおるよ」
「鉄鉱石も探り当てたから、すぐにとはいかないけど製鉄ができる。
まだまだ資源はありそうや」
「タカマルのもたらしてくれた知恵に、感謝する。
種痘も上手くできていると思うが、後で確認してくれ。
国境についてはゴルインとよく協議する」
「難しい話をしておるな、ぱっといけぱっと、デハハハハ」
「「「う!」」」
各都市の外郭修理に、住民や労役者を指導。
日本皇軍流軍隊調練や石川五右衛門による偵察部隊訓練と実践。
シビル・ハンの休日にはケマリで遊んで、酒を酌みかわし、踊る。
疲れを癒やしつつ仲良くなっていった。
しばらく様子を見て、貴丸は確信した。
(こいつら、強すぎるやろ)




