第36話 前世の出来事(2)
「うまくいったのはええけど、外国の真似をするようになって、大陸を侵略や。
そのころは明から清に国がかわっておるのやがな。
諸外国がこぞって侵略して内乱になって踏んだり蹴ったりや。
日本は助けるどころか朝鮮半島にも手を出して・・・」
「あかんな、そんなことは許せん」
「南蛮では勢力争いから世界大戦がおきるんや。
日本は2回目の大戦でドイツ国に味方をするんやがな。
結局は3百万人もの犠牲を出して大負け。
2百もの町に何十万発もの大型爆弾を落とされたわ。
1発で何万人も殺す新型爆弾も安芸と肥前に落とされた。
罪なき民を百万人も殺したアメリカ国に無条件で降伏したんや」
「非道やないか!」
「国体が保持できたんはアメリカ国も恐ろしすぎる新型爆弾を使ったことで世界中から非難を浴びたからかもしれん。
当時、生き残った7千万人の国民は、80年で経済を建て直し、1億1千万人にまでなっておったんよ」
「かえって良かったではないかのう・・・」
「世界で80億人まで増えて、この地球そのものがおかしくなってきたんや。
大自然の逆襲やな。
気候異常で世界は滅びるかもしれんと言われとるんや」
「「「!」」」
「詳しくは言わん。
世界一の国になったアメリカは、各国の自粛を笑いよった。
あいかわらず世の春を謳歌してたんや。
自分たちさえ良ければええのや」
「たわけ者どもが!」
「そうなんや、ワイが死んだ後440年もしたらな。
国どころやのうて、世界もヒトもどうなるかわからんのや」
「「「ううむ」」」
「アイヌのような文字のない民族は、世界中によおけおる。
あんな、ヒトはみんな兄弟やぞ。
アフリカ大陸のこの辺りから何万年かで世界に広がったんや。
肌や目や髪の色が変わったり、顔も体つきも多少変化した。
そやけど、目鼻口、手足や指の数も一緒や、子も作れるんやで」
「ふむ」
「疫病で滅ぼされたインカやアステカの話もしたな。
これからも、同じことが起こるのや」
「であるか」




