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オイナカムイ伝  作者: 日川文月
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閑話4 国際単位

世界初の国際単位体系は、西暦1588年(皇紀2248文禄元年)に定められた「日本皇国尺貫法」であり、白金合金で作られた「1尺1貫原器」が加盟国に配布された。


長さの単位は尺(しゃく)、独立に発生したと考えられる距離の単位は、尺と関連づけられ、その整数倍または整数分の一となった。

1里(り)=36町(ちょう)、1町=60間(けん)、1間=6尺、1丈(じょう)=10尺、1寸(すん)=1/10尺

(1里=3.888km、慣用単位1海里(かいり)=1.852km)


面積は、「方寸(平方寸)」「方尺(平方尺)」「方丈(平方丈)」のように言い、独立に発生した慣用単位があったため、関連づけられた。

1町(ちょう)=10反(たん)、1反=10畝(せ)、1畝=30坪(つぼ)、1坪=平方間=36方尺


体積の単位も同様で、立方尺の容量が才(さい)とされ、1斗(と)は1/15才と定められた。

1石(こく)=10斗、1斗=10升(しょう)、1升=10合(ごう)、1合=10勺(しゃく)


重量単位は貫(かん)、2/15才の常温(15度)の蒸留水の重さと規定された。

1貫=100両(りょう)=1000匁(もんめ)、1斤(きん)=16両=160匁、


ちなみに時間の単位は地球の公転速度を24時間とし、1時間は60分、1分は60秒と規定されている。


18世紀、イングランドは1尺がほぼ1/3ヤード(1フィート)であることを理由に1尺1貫原器をそのまま流用し、ヤードポンド法を制定、1ヤードは3尺、1ポンドは1/8貫と定めた。

1尺=1/3yd=30cm、1貫=8lb=3.6kg

1yd=3ft=90cm、1lb=1/8貫=0.45kg


19世紀にはフランスが国際単位系であるメートル法を提唱、1メートルを10/3尺に定め、1リットル(立方センチメートル)の常温(15度)の蒸留水の重さを1キログラムとし、全ての単位に10進法を採用した。

国際度量衡(どりょうこう)会議ではイングランドと日本皇国がフランスと対抗したが、アイヌ民国はフランスを支持、「MKS単位系」が全世界国際度量衡規格となった。


現代の国際単位系では長さの単位メートルは光速と秒により定義され、真空中における光速の値は 30万メートル/秒とされている。

光速はこの宇宙における最大速度で、物理学において時間と空間の基準となる特別な意味を持つ値である。


最新の研究で、役目を終え博物館入りした日本皇国の「1尺1貫原器」を精査したところ、その平均値が9桁の精度で光の速度10万尺/秒と一致することが判明、奇跡的な一致と物議を呼んでいる。


なお、日本皇国馬力(hp)は1時間で20貫の荷を約1里運ぶ馬の力を元に計算した単位で、1hp=72貫尺/秒の仕事率になる。

1hp=576lbf・ft/s

=576x0.45×0.3×9.8(重力加速度)=762W

(Wは仕事率を表す単位、日本皇国では業績を人名で表す観点が欠け、国際会議における単位名はヨーロッパ系の偉人に攫われる傾向にある)


アイヌ表音文字文化圏では、科学用語にアルファベットを採用、尺はS、貫はK、時分秒はJHBと表されていたが、MKS単位系の導入でメートルがM、キログラムはKG、時分秒はHMSと当てはめたため、若干の混乱があった。

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