地域活動は大切
前話から時間が空いてしまいました。すいません……。そして、今回短くてすいません……。
「今日は、地域の人たちと奉仕活動をしてもらうよー!」
バローナ先生が昨日いきなり、明日はユーラン広場に集まれとか言ったから何かあるとは思っていたけど、こういうことだったとは……。
「なぜ?」
「嫌ではないですけどー……なんでです?」
「わざわざ授業時間を使ってやることじゃぁ……」
みんなからそんな文句が出てくる。俺もそう思うしな。
だって、授業時間は貴重なものだし、地域の人たちとの交流は大切だとは思うけどさ……。
もしかして、それが狙い?
「文句は受け付けませーん。さ、やるよ!」
バローナ先生がゴミを入れる袋と、トングを一人ひとりに渡していく。ごみ拾いってことか。
それから、二人組と三人組に分かれてごみ拾いを始めることとなった。オレはウィルとエスデスとの三人組になった。他のとこはサフィニアとギラ、クレアもソニアという組み合わせになった。
道の恥なんかには目立たないゴミが案外落ちていて、すぐにゴミ袋はいっぱいになった。
袋を交換してまた拾おうと言う話になり、バローナ先生のもとまで戻って行く途中……。
「イタっ……」
花壇に咲いていた花が持っていた棘にかすってしまった。棘は鋭く、血がぷくりと大きない切り傷からでてきた。
痛みに手を顔の近くまで持ってきてしまったから、ウィルとエスデスの目にも入ることになり、その流れのまま自然と、傷が治癒していくのを見られてしまった。
……どう言い訳しよう?いっそ、何もなかったかのように……。
オレの思考はありえないほどの速度で切り抜ける策を考えていた。
「な、治ったです?!」
「え……?うそ……」
あー……。何もなかったようにするのは無理そうだ。言い逃れができそうにない。しっかりと、二人に見られてしまったから。
理由を言うべきか、少し曖昧な感じにごまかそうか……。
だって、まず普通五百超えている時点で普通の体じゃないわけだし、少しくらいありえないことが起こっても行き過ぎていないことだったら、納得できるはずだ。
「今のは、何なのです?スカイさん!」
「今のはな……」
どうして治るのかとか聞かれたら、オレ自身もわかっていないことだから、素直にわからないと言おう。
「いつの間にか治るようになっていてな。これくらいの傷なら数秒で治る」
「魔法ではありえないことだから……何なんだろうね、それ。便利そうだけど……」
「だから、長生きしているのですか?若いまんまの体で」
聞かれて困るような質問はされなかったことだから良かったとしよう。
それで、エスデスの発言。
今までなんで人間なのに五百年近く生きているのかと言うことに対して、傷が治ると言うことを骨や臓器に当てはめると……。
治るということは老化しないということ。つまり、健康で若い体のまんまということだ。
やはり、死ねないすべての原因はここにあるようだ。
「また、エスデスは……!ごめんね、スカイくん」
「いや、今回は助かったよ……」
「え?」
「はい、新しい袋。五袋が目標だからね。できなかったら特別課題をあげるからねー」
不吉な発言をするバローナ先生から新しい袋を受け取って再びオレとウィルとエスデスはごみ拾いに精を出すのだった。
結果、オレたちは七袋ずつ。サフィニアとギラは六袋、クレアとソニアはちょうど五袋。
だれも特別課題をもらうことはなかった。どんなのなのか気になるが……。
「疲れたのですよぉ……」
エスデスはバテてしまっていて、ウィルにおぶられている。
ウィルは面白そうにそんなエスデスを横目に見て笑っていた。
「はーい、明日は普通だからねー……たまにこういうのやるけど……休まないように」
バローナ先生の一声で今日の授業もとい奉仕活動は解散になり、終わったのだった。
血で思い出したけど、オレの血も調べないといけないな。
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