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進み出す影―シルフィア王国―

短めです。


「ここが、シルフィア王国か」

「みたいね」

「なんか見られてんだけど」


 シルフィア王国の王都フィーリアンに特徴的な三人組が現れた。

 一人、銀色の髪に赤い瞳の頬には紋様が浮かんでいる十歳ほどの少年。ローブを着ていて、フードをかぶっている。いわゆる魔術師なるものだろうか。


 一人、前髪が左から右に斜め下がりになっている黒髪の少女。猫の目のようにつり上がった目は金色である。ゴシック調の服を着ており、薔薇の花が所々にちっている。


 一人、少女とは反対に右から左に前髪が斜めになっている。見た目も少女と似ている。銀縁の眼鏡にゴシック調の燕尾服を着ていて、胸ポケットには薔薇の花をさしている。


 明らかにシルフィア王国周辺のものではなかった。

 好奇心をそそられて、住民の一人が三人組に話しかける。


「貴方方はどこからいらっしゃったのでしょう?」

「……どこかわからない。でも、昔はエーテル大森林と呼ばれていた」


 住民のいきなりの質問に三人組の中のローブを着た少年が答える。

 少年の答えを聞いた住民は真っ青になった。エーテル大森林――今は魔の森と呼ばれている恐ろしい森。

 噂によると、森に入ると死人が出たり、行方位不明になったりするそうなのだ。また、その森にでる動物が凶暴で、人を見つけると食いちぎってしまうらしいのだ。

 その魔の森から?あり得るわけがない。


「どうかしたのか?」

 少年の方はどうして住民がエーテル大森林と答えた途端に真っ青になったのかわからずに戸惑いを見せていた。


「い、いや、何でもないんだ」

 なんとか平成を装いながら住民は答える。そして、ふと思い出す。

 魔の森がエーテル大森林と呼ばれていたのは四百五十年前くらいまでなのだ。そのころから、森の中から変な音が聞こえるなどの異変が起きたのだった。それまでは穏やかな森だったのだ。

 それこそ、人が住んでいるような。


「そうか?」

「あぁ……、ところで」

 住民は話を切り替えた。

 このまま魔の森の話をしていてはならないと考えたのだ。

「貴方方は何をしに来たんですか?」

 住民の次なる質問に今度は少女が答えた。


「アタシたちはね、人を探しているの。だから、色んなところをね」

 少女は人を探しているといった。住民はどんな人を探しているのか、と更に質問をした。

 すると、

「あの頃から変わっていなければ、成人しているかしていないかくらいの男の人。ボクの兄様なんだ」

 その質問には少年が再び答えた。答えるとき少年はとても悲しそうな顔をしていて、みているほうが悲しくなってしまうほどだった。


「そうなのか……」

 しんみりしてしまった空気を変えるかのように少女がパンッと手を叩いて言った。


「アタシたち泊まるところを探しているの。どこかいいところないかしら?」

「ああ、それなら」

 住民は、自分が経営している宿屋を紹介した。住民はこの三人組に興味を持ったのだった。



 そして、住民の経営する宿屋にはしばらくの間、その三人組が滞在することになったのだった。


 三人組は明らかに偽名ではあるが名乗った。

 フードをかぶった少年はアインス、猫目の少女はツヴァイ、もう一人の少年はドライと名乗った。



十月一日追記

 今週中は修正をします。

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