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学園へ通おう―3―

新キャラ出ます。

 翌日、あのあと更に指定された時間にノーベラ学園にオレとその他六人は登校したわけだけど、なんでこんなに早い時間なんだ。今が何時かわかるか?朝の四時だ、四時だそ?おかしくないか?

「ふぁぁ……眠いですぅ……」

「ちょっと、寝るなよ」

 兄妹らしい二人が微笑ましいやり取りをしている。兄弟がいるって、いいな……。

 

「ねえ、君。何歳?どこ出身?なんでここ入ろうと思ったの?強いの?」

 突然肩を掴まれてオレは質問のマシンガンを浴びることとなってしまった。

 いきなり失礼な人だ。

「答える義務はオレにあるわけ?」

 礼儀を知らないやつには礼儀を返すわけには行かない。つまり、無礼な質問に答える義務はないのだ。

 常識である。


「あぁ、ごめんなさい。いきなりは失礼だったね」

 少しして、やっと自分が失礼だと気づいたこの人は謝罪をしてから名を名乗った。

「あたしはクレア・シティーナ。将来お兄様の役にたとうと思って、ここに入るの」

 クレアはかなり下の方の位ではあるが、貴族で三女だから長兄を助ける義務がある。その義務をクレアは情報を学んで将来役立てようとしているのだ。

 いい妹を持ったな、システィーナ家長男。

「わかったんならいいさ。オレはスカイ」

 リーデルという家名は名乗る気はない。だって、フェーラーのようにめんどくさいことになりそうだからだ。別にリーデルに戻りたいわけでもないし、オレがリーデルにいたのは昔の話だからな。


「はいはーい!みんな朝早くによく集まったね!教室に案内するからね」

集合時間から三十分くらい遅れてルマが一人で現れて、教室に案内された。





 案内されたのは入り組んだ道の先にある部屋だった。こうも道が入り組んでいるのは増設に増設を重ねたからだそうだ。

「んじゃ、先生が来るまでくつろいでいてちょうだいな」

 そう言い残してルマは行ってしまう。


「しかし、七人しか残らないとは……」

 オレはたまたま力があったから合格したようなものだ。たまたまなのだ。

 それでも、もう少し残っていると思っていたんだよな。なのに、七人。

 ここは思った以上の難関なんだなと思ったんだ。

「そうですよねぇ……。エスデスもそう思いますよ」

 自分のことをエスデスと呼んだこの小さな女の子は、オレのつぶやきに対してつぶやきで返した。

 オレとこのこは隣の席だからつぶやきでもよく聞こえるだろう。席は学園側から指定されていて、オレは教卓の目の前になってしまった。

 運の悪いことといったら……。昔もそんなことがあったっけな……。

 隣は悪友のあいつだったからあのときは良かったけども。

「君も、そう思うのか」

「はい、そう思ってますよ。皆さん弱っちいですよねぇ……」

「えっとね……」

 エスデス、言葉に出していいことと悪いことがあるんだが、その言葉は言っちゃいけないものに入る。

 今回の試験では最終的には、あの相手役の人に勝ったら合格だか、大半が負けてたし、ギリギリで勝った人もいた。

 その人たちに対してあんまりにも無神経な言葉じゃないか?

「違いますか?」

「いや、あのだな……」

 悪意がないし、自覚もない。余計にたちが悪い。

「エースーデースー?言葉にする言葉を選びなさい」

「な、なあに。兄さん……」

 エスデスは頭に軽いげんこつを落とされていた。振り向くエスデスはやっちまったという顔をしていた。

「後で説教だな」

「えぇ!そんな、嘘ですよねぇ?」

 嘘じゃないと思うぞ、エスデス。

「説教だな」

 ニコリと笑っている分、底がしれない。でも、そういう人ほど起こると怖いんだよな。

 エスデスの兄さんはエスデスにそう告げ終わると俺の方に体を向けてきた。


「すまなかった、気分を害されなかっただろうか」

 そして、体を向けるなり謝罪だ。

「いや、いいんだ。諭すやつがいなけりゃオレが叩き込んでやるつもりだったし」

 本当だ。さっき、エスデスの兄さんが現れなかったら放課後の時間を使って諭すつもりだった。

「本当に妹がすまなかった」

「いいって」

 こいつとは仲良く慣れそうだな。似ているところがあるんだから。

 ……どこが?

「それより、名前は?」

「あ、あぁ。ウィル・アーバンだ」


「ウィルか、よろしく。オレはスカイ・リーデルだ」

 本気で仲良くなろうって言うんだったらクレアみたいに家名を名乗らないわけにはいかないからな。

「よろしくたのむ。スカイ君」


エスデスはだいたい九歳くらい、ウィルは十四歳くらいです。

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