2215.残酷
「幾ら優秀だって一代限りの生き物だからね? それってどんな神経で産み出したのって話だろ? 聞かれるよ、僕やアタシは何の為に産まれたの? って! 優秀な戦士だから、とか便利なんだよ、とか言えるのかね? もうそれサイコパスだよ! そこ行くと僕の『異種混淆』は成人した本人も納得の上での人体実験だからさっ、倫理上の問題とか無いでしょ? ほらっ、全然別じゃんっ!」
そうかも知れんが言い方、がなぁ…… 又しれっと人体実験とか言ってるし……
一定の理解を示しながらもイマイチ得心が行っていないメンバーにペジオは更なる言葉を投げ掛ける。
「ほら、自然交配でも無責任な親と交雑種があれさっ!」
指差した先にはパダンパとパリーグ、レオニードが家族水入らずで団欒する姿がある。
『まあソレ、どこで覚えたの?』
『どこって自分で考えたんだよ』
パリーグに聞かれたパダンパはどこで拾ってきたのかハマナスなんか咥えている。
『あなたっ、この子、天才だわよ!』
『やっぱり! お前もそう思うよな!』
『勿論よ!』
『エッヘン! それに最近はバイラオールとか呼ばれてるっすよ!』
『まあ♪』
『ははは、皆もこの子の魅力に気がついたんだろうさ、はははは♪』
…………いつもの馬鹿が一匹増えただけだが?
「見たかい? 残酷だろ?」
あれは両親からのちゃんとした遺伝の結果じゃないのか? そっくりだし。
ペトラも私、観察者と同意見だったのか、残念そうに呟きを洩らす。
『そうね…… 雑種劣勢よね……』
『うむ、惨いのだ……』
ギレスラにも異論は無いらしい…… 気を取り直した感じで言葉を続ける。
『で、パダンパはともかく獣人達をどうする気なのだ? 短期間とは言え仲間として過ごしたのだ、害するならば黙ってはいられんのだ』
ペジオは体に対して大き過ぎる後肢をパタパタとストンピングさせながら考えている、こうしていれば只の可愛らしいウサピョンなんだがな。
ややあって言葉を返す時にはいつもの無表情に戻っている。
「まあ生まれてしまった獣達には責任は無いからな、気持ち悪いけど…… それにモンスターに囲まれて身動き出来ない現状では貴重な戦力だ、まあ道具とか武器と見做せば何とか我慢できるかな、臭っくて嫌だけど…… 仕方ないっ、危機を脱する間だけ、消極的で嫌々で怖気で鳥肌まみれだけど存在を認めてあげるよ、どうせ直に死に絶えるからね、それまで辛抱するよ、ヘラヘラヘラ♪」
「くっ、この野郎……」
「ギレスラ様、こいつ噛み殺しても、せめて殴っても良いですよね?」
『まあ待つのだ、言い方はともかく、共闘はこちらも歓迎する所なのだ、まずは第一歩、であろ?』
反面教師の存在は時に大いなる成長を齎すのだ。
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です(*'v'*)
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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