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堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~  作者: KEY-STU
第三部 六章 リベルタドーレス ~解放者たち~

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2211/2222

2211.ペジオ曰く

『余が驚いたのはクルン=ウラフの獣人達の身体能力、その異常な高さの方だ』


 ダソス・ダロスが返す。


『うむ、里にいた時よりあからさまに強化されている様だ…… 一体これは?』


 なるほど、そういやそんな変化もあったっけな。

 レイブ達と旅立ったばかりの頃、獣人達がたちまち逞しくワイルドに変貌していた筈だ。


「当然じゃない? 金属器の庇護から隔絶されたんだから多少はビっとするわよ」


『なるほど、ガトの言う通りなのだろうな』


『それにしても凄い動きだったぞ?』


 確かに…… 黒熊やウータン、狩猟部隊や牛馬ヘラ鹿なんかの恵体組ならばともかく、今回のドタバタではステナ達両生類ベースや小型爬虫類っぽい奴、更にはレイヨウやプレリードッグやミーアキャットにマーモット、愛玩動物っぽいメンバーまでが全員参加の大騒ぎ、それぞれが超人的な働きを見せつけたのである。

 高い城壁をひとっ飛びしたり、岩を素手で叩き割ったり、巨大な飛竜を背負って城壁を高速で登ったり、である。


 ヒップアタックで巨大なクイノタウルス、五本角の大牛のモンスターを爆砕させたウォンバット似の獣人の姿を思い出しながらギレスラが言う。


『まあ仲間が強くなったのだ、悪い事では無いのだ』


「そうよ」


『まあね』


『うむ、頼もしい事だ』


『余も負けてはおられんな!』


「はぁ~」


 一同が仲間の成長を喜ぶ中、独りだけ陰鬱な顔のままで大きな溜息を吐くペジオ、またぞろ獣人蔑視でもほざくのだろうか? ギレスラは性格的に聞かずにはいられない。


『何なのだ…… 幾ら嫌いでも味方は味方! 戦力の充実は歓迎せざるを得ないであろう?』


 (ほとん)どの幹部メンバーが同意の視線を送る中、ペジオは貧弱な前肢を広げ肩を竦めて言葉を返す。


「やれやれまるで判っちゃいないんだな! 事はそう単純じゃあ無いんだよ……」


『む? どう判っていないのだ? 説明を求む、なのだ』


「いいよ、君達に理解出来れば良いけどね、その前に……」


 野ウサギのペジオはダソス・ダロスとガトに視線を移して言葉を続ける。


「あの不気味な獣人共を庇護していた金属器って、ユイやジロー、いや九分九厘ユイの残した物なんだろう? 違うかな?」


 ダソス・ダロスとガトは顔を見合わせた後それぞれ答える。


「その通りよ、アンタが人形屋さんの息子だってんなら知ってても不思議じゃないけど…… やけに詳しいじゃない?」


『うむ、クルン=ウラフの森はユイ様の残した『再生雨(エピストロフ)』だけでなくジロー様の『鉄壁(アスピーダ)』による結界でも守られていたが、それが?』


「守られていた? ははっ、逆だよ、その二つは獣人共を閉じ込める為の鎖、(むし)ろ檻、牢獄さ」


『何っ』


「アンタが差別主義なのは判ってるけど少しは言い方を――――」


『待ってガトちゃん、聞きましょう』


「ペトラちゃん?」


『クルン=ウラフが檻だって理由、ペジオ、聞かせてくれる?』


「良いよ、ヘテローシスって判るかな?」


『ヘテロ…… 異種強勢の事よね?』


「そうだね、豚ちゃん、君は優秀らしいね」


『続けて頂戴』

お読みいただきありがとうございます。

感謝! 感激! 感動! です(*'v'*)

まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、

皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。

これからもよろしくお願い致します。

拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。


Copyright(C)2019-KEY-STU

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