2207.綻び
って事で混沌を放置した幹部連中は会話を進める、だって無駄だからだ。
『いやまあ、我々ドラゴンなんかは産みっぱなしで孵化した時に近くにいた誰かが育てるとか割と普通だが意図的に押し付けるとかは又別だからなぁ』
『それは我々が単為生殖可能だからであろう? 人間を含む哺乳類には近親交配の危険だってあるのだ』
『ふむ、なるほどな』
『ギレスラ君、それ以前に倫理的な問題だよ…… ましてや相手のレイブ兄貴は師匠なんだし…… コミュンから追放されるよ? 普通』
『私達トナカイは群全体で育てる感じですけど実の父母とかはしっかり把握していましてよ? あら、痛いですわね?』
『レオニード兄さんの所は何故別居なのだ?』
『ウチはほら、共働きだからさ、ん? おい、誰だよ、背中噛むなって!』
『それでもレオ達はどちらかがパダンパの近くにいたしこの話はそれとは次元が違うだろう? ジョディとやら、余は感心しないぞ! 痛っ! 無礼者っ! 痛たたたっ!』
「ちょ、押すなしっ! もうっ! クノッ! あれれれ? 何だコイツ?」
『どうしたのだ? ハンペラ?』
「なんか角が生えた顔色の悪っい兎がアァシとグラムンを刺していたんよ、殴ったら静かになったけどコレ何なん? エルフか魔獣かね?」
『む? その感じはアルマハラージっぽいのだ』
「へー初めて見たわいな、ビックシ」
「し、『変身』っ!」
「お、おいミロン! この狭さで魔獣化ってお前!」
『パダンパ伏せろっ! ガアァッ!』
『アナタっ!』
『どうかしたのかパリーグ姉さん?』
『え、ええ、レオニードがジャガランディみたいになって…… やだっ! 誰かを噛んじゃったみたい! 狼型のぉ…… なんかフォレストウルフっぽい感じのぉ……』
「パリーグっ! それ感じじゃなくて本物よっ! アンタの後ろにまだ二匹いるわっ!」
「えっ! 嘘っ?」
『ガトっ! 後ろにマッドベアがっ!』
「え、どこっ?」
『むぅ! 我が君の危機! クッソ、動けぬ!』
『任せるでちっ! グルルルゥッ!』
『な、なんなのだっ! どこからモンスター共が!』
『やっぱりラマスじゃ栓には細すぎたのよ、ギレスラお兄ちゃん』
『は? 栓、いや、ぺ、ペトラ?』
『うん? 何、ギレスラお兄ちゃん?』
『いや何じゃなくて…… お前、栓は?』
『え、だからラマスが代わってくれるって』
『ばっ! グァッ!』
いつの間にかすぐ横まで移動して来ていたペトラを放置して、取り敢えず不穏な気配しか感じられない壊れた神殿の大門、ってかラマスの方へと首を回したギレスラの腰辺りにヤバ目の痛みが……
回した首を下げると案の定背中下部に喰らい付いた土色の熊、マッドベアの嫌ぁな笑みが映る。
『コナ糞っ! ふぅ、おっ! ラマスはっ?』
鋭利な棘状の鱗を並べた尻尾を一振りすると、マッドなベアは瞬時に本来のフォルム、素材だろう泥と化して崩れ去る、基本の戦闘力が段違いなのだ。
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です(*'v'*)
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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