2198.リーダー
『では官憲とオールスターズの烏骨鶏十八羽と兎のペジオ殿、都合十九人、にん? でここウラジオストクに暮らしているのだな?』
依然、一切隠す気が無い風情のペジオはここでも頓着ゼロで答える。
『こっちに来てから増えた仲間以外ではそれで全員…… いや、もう一人…… いたんだけどね……』
『そうなのだな』
『そのヒトはどうしちゃったの?』
いつも一方通行でストレスばっかりの観察に舞い降りた天使かよ…… サクサクと進んで良いね♪ その調子で行こう!
『彼、リーダーはね…… 自分の見た目を恥じてしまってね…… ここを去ったんだ…… それっきり……』
ギレスラは横目で直立型家禽のフォルムを再確認し納得の頷きと共に返す。
『うむ、獣人達と違って翼や胴体まで元の動物のままだからな…… 無理もあるまい……』
『ちょ、ギレスラお兄ちゃん、失礼じゃない』
ペトラが慌てたのも判る、目の前にも獣人とは一線を画する野ウサギ丸出しのペジオがいるのだ、ノンデリドラゴンの無神経さにも困った物である。
『いやこのトカゲの言う通りなんだ、だから気にしないでくれ…… 彼だけは醜い混ざり物の見た目、つまり部分的に人間の特徴が散見されてね、薄汚い獣人と大差ない姿になってしまったんだ…… いいや、僕のスキルが未熟だった為に、そんな姿に……』
『む? 動物よりの方がマシ…… いや、美しいのか?』
『え? 当然じゃん! 悠久の進化が与える完美とどこかの狂ったマッドサイエンティストが適当にくっつけたみたいに強引な合成生物じゃ比べるまでも無いだろ? 気持ち悪いじゃん、獣人どもって!』
『ちょ、ちょっと、聞こえるわよ! あいつ等耳とか良いんだから』
『構わないよ? だって気持ち悪いんだから』
うーん、少しだけ独特な美意識を持っている様だね…… 差別意識とかでは無い事を祈ろう。
『そっちの二人もさ、なるべく獣型か人型でいた方が良いよ? 悪魔入りならそんな醜悪な姿でいても良い事無いよ? なんか不潔だし』
「え、ああ、まあ一応『変身』は出来ますけど……」
「でも嫁とか子供とか獣人なんで」
『別れれば?』
「は?」
「そんな極端な!」
『なんで? 獣人とか恥ずかしいじゃん! 変態っぽいし虫唾が走るよ? 反吐出そう、オエェ!』
うん、ちょっとだけヘイト入っているかな?
ミロンとブロルは明らかにムカついた感じでそっぽを向いている、当然獣人型のままだ、抗議の意思とかだろうな…… そりゃそうだ、現状の家族や仲間だけじゃなく親や先祖まで侮辱されたんだもんな…… やっぱヘイト良くないね、ダメ、絶対だ。
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です(*'v'*)
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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