2196.聖王ペジオ
腕を組んで頭を傾げ師弟の思索は続いた。
ギレスラの、取り敢えず持って行こう、から始まって、ペトラの、えっ! アタシが持つの? 何で? と来て、だって僕持ち切れませんし、とジョディ、じゃあアンタ等手伝ってあげなさいよ、とペトラ、何でですか? とミロブロ、兄弟なんでしょ? とペトラ、それはそのぉ…… とミロブロ、兄弟仲が良いのは素晴らしいのだ、とギレスラ、ありがとう兄弟っ、と意外に調子が良いジョディ、う、うん、と不承不承ながら請け負うミロブロ、兄弟相和、善哉、とご満悦なドルドナ、良かったわ、とペトラ、しかし何故こんな物を…… と根底にぶっこむギレスラ、と来て、
『そもそもの始まりは幸福寺や茶糖の家に居た悪魔達がやっていた儀式だったんだ、イラとルクスリアに三番目の子供が出来た時にね、皆が自分の体の一部を子供の依り代にって贈ったんだよ』
『え?』
『あの……』
「イラとルクスリア? ですか?」
『ああ、二人は憤怒と淫蕩の大罪でね、オンドレとバックルの両親でもあるんだ』
『オンドレとバックル、スターゲイザーの事ね』
『ああ、そうだよ』
『で、アンタはペジオ、なのだな?』
ギレスラの問いに、フレミッシュジャイアントっぽい野ウサギは茶色の毛並みを煌かせながら答える。
『そうだね、僕はペジオであると同時にアリシアでもある、この辺りではアルホーやキチャンダなんて呼ばれてもいるけどね』
なるほど、地域的にはアムールジャイアントって所か、アルホーとキチャンダもあそこらの巨人の名前だったからな。
デカくて巨人的な存在とは言えそこはウサギ、大体人間の幼児位の大きさだ、まあデカいっちゃあデカい。
しかし、このサイズでダソス・ダロスやグラム・ランド、おまけに大型トラック激似のエバンガまでぶっ飛ばしていたと考えればそれこそ脅威だ…… 内に秘めた強力な戦闘力が窺い知れる、サイヤ人なのかもしれない。
しかし…… それより気になるのはアリシアの方だな…… アリシアと言えばコユキの前の真なる聖女、他でもない私、観察者が騙して魂魄だけにしてアスタロト復活の贄にしてやった女の事だと思われるが一体……
『それに聖王、でもあるのよね?』
『まあね』
『生物研究所の所長でもあるのだな?』
『そうだよ』
鼻を引き攣らせる事もせず淡々と答えるペジオウサギ、ここまでの荒み具合は何だったのか?
ペトラの質問がその真相に迫る。
『えっとぉ…… 戦いは? もう良いのかしら?』
『戦い? あっ! あーアレは只じゃれあっていただけだよ! あははは』
だそうだ。
確かダソス・ダロスは血塗れでグラム・ランドは首曲がり、エバンガはスクラップ同然、学院最強の声も高いエンペラ、シエル女史、ズィナミ・ヴァーズにクロトにカゲトは一敗地に塗れ、現魔神伝承者のガトは防戦一方、ネコ科最強一家は瞬殺されていた筈だが…… じゃれあい? なのか……
まあ初代聖王、つまり聖女と聖魔騎士双方の役目を独りきりで負う最初の王はペジオ、それは私、観察者の知る歴史のまんまである。
結城昭と吹木悠亜の息子、ペジオと同名だが関係は無いのだろうか? それにアリシアっ! アリシアとの関係を求むっ! である。
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です(*'v'*)
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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