2192.オーヴァーライト
衝撃の事実、ジョディは新たな命のダディにクラスチェンジしていたらしい。
一様に驚愕を浮かべる師匠ズ、ギレスラは少し離れてエバンガに『再生雨』を降らせているラマスの姿に目をやりつつ考える。
――――そう言えば腹とか胸とか背中とか? 少し女性らしい丸みを帯びているではないか…… そうか、そうだったのか…… あの幼かったラマスが子供を…… そうだったのだなぁ
ペトラも思う。
――――ラスヴィルカの坑道前で確かに思ったんだったわ! コイツ太ったなぁって…… そっか、孕んでたって訳かぁ…… そう言えば在りし日のエバンガもそんな感じの反応だったわね…… でも、そっか、ジョディとラマスが、親かぁ……
赤ドラゴンと黒猪は声を揃える。
『『ならば話は別! 後の事は心配しなくて良い!』』
お、おう、良く合ったな…… 打ち合わせもなくピッタリとまあ……
そんな真似が出来るんだったら合体の時にもね、もっとこー…… まあ、良いか……
兎に角、ここまでの口煩さは一気に影を潜めた師匠ズである。
これは、生存が厳しい時代ならではの言わばドグマに基づいた習慣による所が大きい。
人間、ドラゴン、魔獣、と野生動物に過ぎない野獣、これだけしか味方がいないこっち側は常に過疎って人手も何もあったもんではない。
対するあっち側は大量のモンスター、こいつらは強靱なだけじゃなく不死身だったりゲームでも無いのにリポップしたりして数を増やす一方だ。 ※詳細はクルン=ウラフの里、バイコーン戦をご覧ください
まあコイツ等は食料なんかにもなるから必要っちゃぁ必要だ、お互いに餌、そんなジレンマはまあよかろう。
それよりもはっきりと敵認定出来るのは『魔力災害』、これの存在に尽きるだろう。
時と場所を選ばず襲い掛かる災害は脅威そのもの、人間は石と化し魔獣は爆砕、ドラゴンは鱗塗れで身動き出来ないままやがて卵まで戻り、そして壊死を待つ。
野生動物は爆ぜるかもしくは魔物化するか、ドラゴンでも魔力に対応出来てしまった個体は邪竜化したりもする、直前まで心強かった仲間やペットが狂ったように踊りかかってくるのである。
味方は減る一方、敵だけはぐんぐん増える、しかも魔力が溢れたエリアのモンスターは多産で安産、産んだ直後にすぐさま孕む、他でもない人間が改良した結果、成長過多で産後の肥立ちも素ん晴らしい。
で、こいつらは人間や獣、竜を食べる、内包した魔力を栄養とするからなのだが便利な事に噴出した生魔力でも同じ様に血肉として吸収できる、こちらも皆さんの時代の人間様がコーリツとかで改造してくれたお蔭である。
固体に限らず液体でも気体でも魔力が含まれてれば何でも食べる、でどんどん成長、ばんばん産み増やす。
数千年の間、数を減らし続けて現在も猛烈な勢いで絶賛右肩下がり継続中なこっち側で、懐妊が大概の事を打ち消せる超ド級の慶事である事は想像に易いのではなかろうか。
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です(*'v'*)
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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