2191.ジョディの場合
「そう、ですね…… ギレスラ師匠、ペトラ師匠が仰る通り、僕の浅慮が人倫を踏み外していたんですね…… 申し訳ありません…… 猛省致します……」
ふむ、的外れでお門違い、筋もクソもあったもんじゃない理屈にも甘んじて従う、こいつは弟子としては本当に優秀らしいな。
一方、師匠組の方はどうだろうか?
『うむ、で? 死ぬのか?』
「え?」
『そりゃそうよね! だって自分で認めたんだもんっ! 人倫、つまり人の倫を踏み外して我欲塗れで薄汚い性欲重視のケダモノなんでしょ? 逆に聞くわ、生きていられんの、アンタ?』
「う……」
ケダモノに言われるとリアリティも一入だろうなぁ。
『やりたい事を欲のままにやって反省の弁を述べた上でまだ、浅ましくも生に縋りつく事に汲々としている? まだ被害者の傷心に思い至らず我ーが我ーが、なのだな…… お前、アレか? ヒトとしての思いやりや惻隠に欠け過ぎているのではないのか? この冷血漢の変温動物めがっ!』
変温動物の血が低温と言われているのは都市伝説に過ぎない、寧ろ違いは臓器のミトコンドリア密度である。
捕食と消化によって体温を上昇させられるのが哺乳類、爬虫類や両生類、魚類は別に冷たくは無いし筋肉中に含まれるミトコンドリアの量だって基本体温だって遜色は無い、違いは生活環境に合わせ過ぎた熱抑制力、必要以上には頑張らない、ってか頑張れない仕組みの存在なのだ。
時に無神経、無感情に見える表情から『冷血漢』とか言われるパイセンな種族達だが実際は暖かい、人間と同じ位の環境下以外では生きていけないのである。
まあ仮死とか脱皮でリセットとか色々差異はあるが、同じ宇宙船地球号のクルーなのだ、化け物では無いし無論味方だ、ご理解を願いたい。
ただ変温動物自体にデマに基づいた罵声を浴びせられたのだ、これは言い返す場面だろう! だがジョディは違うらしい。
「確かに僕が我欲を優先していた事は否めません…… ですが今、命を失う訳にはいかないのです…… それこそ男として無責任、だと思いますので……」
『おまっ! この上まだ生き恥を晒す、とっ?』
「……はい」
『キイィィッ! この破廉恥で厚顔無恥の鉄面皮ぃっ! 最低よおぉっ!』
「……申し訳ありません」
『そ、そもそも何が男の責任なのだっ!』
「じ、実はそのぉ、子供が、ですね……」
『ぬぁっ! な、何だと?』
『む、むわぁっ!』
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です(*'v'*)
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
Copyright(C)2019-KEY-STU









