2190.ビールと氷水
一方的な暴力、力ずくとかなら論ずるに値しない、人でなしの所業なんだろうが、相愛関係だった場合は一概に悪と断じるのも難しいぞ? まあ順序を端折っている事は間違いないが、なにぶんキープだったからな…… ちゃんと関係解消を求める資格を有しているのかどうかも甚だ疑問だ。
オーディエンスの皆さんの時代では飲食店等でお酒なんかをキープしたりしていた筈だ、それに置き換えて考えれば判り易いかもしれない。
レイブとラマスの関係の場合、ラマスが利用客、レイブは店舗もしくはボトル、つまり保管する側に当たる訳だ。
キープされているボトルを店側が他の客に提供する…… これは当然アウトだろう、キープサービスの根幹から破壊されるし恐らく窃盗とか業務上横領とかになるかもしれない。
しかし、利用客がキープ品以外を味わった場合はどうだろうか?
場末のスナックだって軽食やカワキモン位は食べるだろうし、暑ければビール、ちょっとお洒落な気分だったらワインやシャンパンだって注文する事もあるだろう。
これは罪、又は不道徳になるだろうか? 恐らく否だ。
幾ら焼酎をキープしてある店でもやっぱり言いたいものなのだ、『取り敢えず生で♪』、と……
店側も答えるだろう、『喜んで♪』、やはりこちらは問題無しなのだ。
しかも今回ジョディが置かれた立場は更に違っている。
店側でもキープされているボトルでも、そして厳密には利用客とも違う、強いて言うなら酷暑の仕事帰り、キンキンに冷えたジョッキの生ビール、そっちの立場に当たるのだ。
飲んで貰えないキープボトルが自分の所有者である利用客どころか別料金で提供されているビールを責める? 見当違いなのは明らかだ。
その上、現在ビールを責めているのはキープボトル自身では無い、一緒に提供される機会が多い脇役達、言わば水割り用のミネラルウォーターとかち割り氷なのである、文字通りの水商売の主要アイテムではあるがビールに文句を言える立場には無い、絶対だ。
「お前…… ウイスキーキープしてる客に飲まれてんじゃねーよ!」
「そうよっ! アンタなんかビール失格よっ! 最っ低っ!」
「えぇ……」
これを水と氷に言われるビール、私、観察者には理不尽に感じられる、如何だろうか?
個人的には竜と豚に対して舌打ち、又は顔面に唾でも吐いて関係性の薄さを指摘した上で疎ましさマシマシで立ち去って欲しいと思う、しかし、ジョディは違ったらしい。
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です(*'v'*)
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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