2188.お説教
しかし、ここでもう一人の当事者がジョディの擁護を始める、それは火に油だが?
「ペトラもギレスラも何でジョディを責めるのよっ! ジョディはダーリンが遊び歩いてブスとイチャイチャしている中、たった独りで皆の事を守って来たんだからっ! 彼を責めないでっ!」
『ググァっ! せめないでっ! ガアァッ!』
『ら、ラマスっ! アンタまでそんな……』
『む、むうぅ…… カタボラもジョディの恩知らずの味方、なのだ……』
ガンッガガガンッ! ガガガガガガガガッ! グッシャッ!
『ジ、ジジッ…… ジッ!』
痴情のもつれで盛り上がる一同の前で、茶色の閃光(野ウサギ)との一騎打ちで膝を着いたバッタの背にカメムシキトラが背負われる形で合体した、これで防御力は二倍だ、さぁ、第二ラウンドの始まりである。
『ペトラの言う通り、ナニかしたでは無くてナニをした事が問題なのだ…… まあ若い者同士、駄目だと言われて聞き分けるのも難しいのかも知れないが……』
分別ある大人な言葉を発したギレスラはジョディと同じ十七歳である。
もう一方の師匠、ペトラに至っては前世はともかく今生では十一歳のお子様、皆さんの時代で言えば小学校高学年女子だ。
彼女はその場から無言のままボアラミングよろしく走り出し、戦場から飛んできた金属塊、良く見ればスクラップ的に固まっているエバンガらしき物体を脇腹で受け止めた後、こちらも一方の当事者であろうラマスに向けて静かに告げる。
『取り敢えずラマス…… アンタはこの大型トラッ、エバンガを『再生雨』で元に戻して来なさいよ』
「えぇっ! で、でも……」
『もう虫の息だし早くしないと本当に廃車、死んじゃうわよ? このポンコ、エバンガ…… スリーマンセルでしょ? 話の続きなんていつでも出来るじゃない、ね?』
「う、うん、判ったわ」
『良い子ね、じゃああっちでお願い』
笑顔で言い放つと同時に後ろ肢で鉄くず、エバンガを遥か遠くに蹴り飛ばしたペトラ、ラマスは真剣な表情を浮かべつつそちらに向けて猛ダッシュしていく、因みにカタボラは真逆の方向、グラム・ランド達ドラゴンがちんちんかいてる方へ慌てて走り出していた、こっちもめちゃくちゃ真剣な顔だ。
『さて、と……』
改めてジョディを見たペトラは妙に落ち着き払った訳知り顔、十一歳とは思えぬ貫禄、流石は数千歳の黒猪と言えよう。
「ぺ、ペトラ師匠?」
『……ジョディ、いいえ、ジョディ・ブレイブニア…… アンタ…… 一応聞くけどヒト、でありたいのよね?』
「っ? ええ、はいっ、勿論ですっ! その為に――――」
『だったらっ!』
「は、はいぃっ!」
漆黒の毛皮の奥でキラリと光るペトラの双眸、そこには異論や余談を許さぬ確固たる輝きが灯り、ジョディ自身の舌をも凍り付かせたかの如く、んな感じである。
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です(*'v'*)
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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