2187.銘々勝手2
軽く精神をやられたガトは走り去り、ダソス・ダロスは慌ててその後を追った。
これが混沌時代、混迷と渾沌、話がまともに進まない時代なのである。
後に残った二種の烏骨鶏は首を傾げ、ペトラは嘆きギレスラは天を仰ぐ、ラマスは自分のローブを口惜しそうに噛み締めながら涙を堪え、カタボラは彼女の背中を心配そうに擦っている。
どーするんだこれ? そう思われた混沌は不意に終りを告げる、激しい衝突音が場に響き渡ったからである。
空気を震わす程の激突音は一度ではなく連続して響き続け、一同は驚いて音の発生源へと視線を移した。
そこには……
ガンッ! ドンッ! ズダダダダッ! ドドンッ! シュダダダッ!
城門前の広場、その中央では茶色の閃光(野ウサギ)と正体不明な緑の一閃が激しい火花をぶつかり合わせている、多分ヤツだろう。
ガンガガンガンッ! ガンッ! ガンッ!
「石を投げるんじゃ無いなりっ! 門のかんぬきを外すぞなもしっ!」
「「「ウッキーッ!」」」
位置的に真反対に当る城門の扉側ではペトラ&ギレスラ突によって空いた穴からハンペラ達の蠢動が始まっているらしい、抜け目無いエテ公共だな全く。
「ダーリンもダーリンよ! あんなに判り易い媚びっ媚びっのブスにぃっ! キイィーっ! 口惜しいぃーっ!」
『グガァ、口惜しい……』
「ラマスちゃん、真実はまだ判らないじゃないかぁ、まずはレイブ兄さん、いや、レイブ師匠と再会するのが先決、なんじゃないかい?」
「じょ、ジョディ」
『グガ、ジョデイ?』
混沌は更なる深みを増す。
『おいっ!』
「はい、ギレスラ師匠」
『……お前、……よくもノコノコ面を出せたものだな』
「え? 何の事です?」
キョトン顔のジョディにペトラも涙を拭って口撃に加わる。
『アンタの忘恩負義…… アタシやギレスラお兄ちゃんも知っているのよ…… れ、レイブお兄ちゃん自身もねっ…… くっ! この忘恩の徒っ!』
「え? えええぇぇぇっ! 僕が、です?」
『知ってしまったレイブは傷心の中、独り魔境、ニホンへと旅立ってしまったのだっ!』
「えぇっ、僕のせいなんですかっ?」
『飼い犬に手を噛まれるとはこの事よっ! この犬っ!』
様子を見て迂回しながら近付いてきたブロルがビックッとして立ち止まった。
『心に深い傷を負ったレイブは裸族と化して彼の地の化け物達と戦っているのだ…… まるで、己を滅ぼしてくれ、そう言わんばかりにな……』
「いやいやいや、何でそんな…… 僕、何かしましたか?」
『キイィっ! アンタがナニをしたからに決まっているじゃないっ! この期に及んでまだ、そうやって後ろ足で砂を掛けるのね! 最低っ! アンタなんか猫よっ! このネコババ野郎っ!』
今度はミロンが動くの一切を止め不安そうな表情でこちらを見ている。
「え、そんな……」
一応自覚があったのか、レイブの居ぬ間に色々やってくれたであろう間男は少し反省しているらしい、今更感は否めない、が、ままある事だからな、全てはヒト科のリビドーが勝手にさせる事なのだ、仕方ないだろう。
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です(*'v'*)
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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