2186.標的
「でペトラちゃん、アスタロトが残したリストの方なんだけどさっ、見せてくれない?」
『ん? ズタ袋の?』
「そうそうソレ、見せて」
『あれだったらアタシ持ってないわよ? ずっとレイブお兄ちゃんが肌身離さず持っていたから! ん? でも…… 最近どっかで見たわね…… 確かあれはぁ……』
ギレスラも会話に参加だ。
『確かしすさんが映してくれた映像でレイブが身に付けていたのだ』
あいつ素っ裸だったじゃん。
『あ、そっか、左肩、か』
左肩? 子供の頃に失った筈なのにいつの間にか再生していたレイブの左肩、か? 確かにバンダナ的に巻いていた気もするな…… んな所より隠すべき所があると思う、股間とか尻とか丸出しだったからな。
「そう、レイブが持っていっちゃったのね…… でも左肩って、何でなの?」
「で、貴方達はアスタロト師匠とどんな関係なのか?」
「え、うん、兄弟なのよ」
『左肩はレイブにとって再生の象徴、石化を越える未来への希望でもあるのだ』
「あ、うん、そーなのね、へー」
「兄弟? と言う事は貴方も魔神、だと?」
『アスタさんが残したズタ袋もレイブお兄ちゃんにとっては同じ位大切なのよ』
「え、あ? う、うん、サタナキアなのよ、あっ、中身がね、アタシはガト! でペトラちゃん、何て?」
『えーちゃんと聞いていてよ』
「待てよ…… サタナキア? あー最後に加わった魔神だな? アイドルだったかな?」
「そうね、そのサタンよ、ゴメンねペトラちゃん、もう一度良い?」
「民生、やはりこの一行は魔神と関係があるらしいぞ! となると、この豚はやはり……」
「ああ、茶糖家の長女、つまりコユキさんと何か繋がりが……」
「で? アスタロト師匠との関係は?」
『レイブは最初に失いかけた両足よりあの左肩に一方ならぬ思い入れを持っていたのだ』
『だから大好きなアスタさんのズタ袋で覆っているのね』
「直接の関係は無いのよ、他人と他豚の空似に過ぎないわ」
「何? サタナキアだと言っていただろう…… あの供述は、虚言だったのか?」
「いやだからそっちは本人なのよ」
「えっ! アンタ自身がマーガレッタ王女、つまりご新造さんだと? 本当に?」
「は? 誰、ソレ?」
「ではアスタロト師匠との関係は?」
「マーガレッタって…… コユキさん、ダイエットしたのかい?」
「だからそれは無関係なのよ」
『酷い…… レイブお兄ちゃんには大切な思い出の品なのに…… グスっ』
「え? は?」
『ガトよ…… 誰にでも心の中に大切な物があるのだ…… たとえソレが他者にとってとるに足らない物、でもなのだ……』
「違うわよっ? レイブにとって大切な物や思い出はあたしにとっても他に変えられない位大事なのよ?」
「…………堂々としたものね、アンタが泥棒猫のガトだわね」
「マーガレット王女!」
「ご新造さん!」
「コユキさん、お久しぶり♪」
「あたしじゃ無いわよっ! 人違いよっ!」
「しらばっくれるんだ」
『グガッ! ラマス、これ泥棒猫の上に嘘吐きなの?』
「みたいだわ……」
「えっ、ラマス? 誤解しないでっ! あたしはレイブの事とか特別には思っていないのよ!」
『酷いっ…… ガトちゃん……』
『ガト…… 如何に本心であっても他者の思いを踏みにじる様な言葉は暴力と変わらないのだぞ』
「しらじらしいっ」
『シラジラっ!』
「「王女様!」」
「「コユキさん!」」
「ウッキー! あたしは知らないわよぅ! もうっ!」
『ガト…… 最低なのだ……』
「正に盗人猛々しいわね、アンタ」
「ウッキッキィーィッ!」
『が、ガトおぉーっ!』
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です(*'v'*)
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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