2185.リスト
今回の話には、
『1134.お使いメモ』
の内容が含まれております。
読み返して頂くとより解り易く、楽しんで頂けると思います。
取り敢えずの応対を終えたガトは思った、
――――結構埋まってきたわね、あのリスト……
と。
あのリストとは多分だがアスタロトが血で記した例のリストなのでは無かろうか? そう、あの時のそのリストだと思われるのだ! ズタ袋の!
――――民生ってのはタミオマモル、よね? んでこのゴッツイ烏骨鶏は柔男、ミナミノヤワオだと思われるわ…… そしてこっちの大仰な羽飾りの群れはオールスターズ、か…… 何だかとってもイージームードでリストの面々が見つかっているわね…… もしかして、ここウラジオストクに来れば全員いるよっ! 的なメッセージだったのかしら? ん、でも、だったらそう書けば良かったのよね? えーっとぉ…… あー判らないわっ! やっぱり脳筋でクルクル魔神なのね、アスタロトって! この烏骨鶏と会う事に何の意味があるってーのよっ! …………取り敢えずあのリストを読み返したいわね、あれはぁ、えっとぉ?
ガトが思い悩んだこのタイミングで、心強いメンバーが復活を遂げる、ダソス・ダロスが治療に赴いていたペトラがよろよろした足取りながら何とか自力で歩み寄って来てくれたのである。
『ブィ~、エライ目にあったわ~、まだクラクラするわよ~』
完全な自爆の責任転嫁に勤しむ豚にガトは早速お願いだ。
「ペトラちゃんっ! あのリスト持ってる? アレ見せて欲しいんだけどっ?」
漆黒の豚は怪訝な顔で返す。
『りすと? あのハンガリー人の?』
「え? は? な、何?」
『ん? カンパネッラのじゃないの? ピアニストの、でしょ?』
「はぁ?」
イマイチ噛み合わない会話に首の傾げを深めるガト、ここで頭の中身もすっきりしてきたらしい赤いドラゴンが参加する。
『いやペトラ…… アレは寧ろ編曲家、アレンジャーとしてこそその才能が生きる男だったのではないかな? それにアイツ、ドイツ人だった筈では?』
何を言っているんだ? まだ治っていなのかな?
『そうかしら? 彼の代表作って言えばファウスト一択、でしょ?』
『いやいやそこはメフィスト以外考えられないのだ』
うん、どうやらコイツ等はフランツ・リストの話をしているらしいな…… 確かに自称ハンガリー人のドイツ人だしピアニストでアレンジャーで評論家で指導者だ、でもソノ、リストじゃないんだよなぁ、今言っているのはズタ袋に血で書かれた不潔なヤツだよ?
見かねたのかガトが介入する。
「リストだったら最高傑作は悪魔のロベールでしょ? ほら、ワルツが有名じゃない?」
いや、言及するのはそこじゃない感……
しかし、見当違いなガトの言葉に竜と豚は簡単に食いつく。
『なるほど、地獄のワルツだな!』
『確かにね♪』
これで両者ともまだ回復途上でポンコツ状態な事が判明した、恐らく中身のアスタロトが前面に出たとか何とかゆー異常事態ならではなのでは無かろうか? つまり物の役には立たないんだな。
只、リストの最高傑作は悪魔のロベールで統一出来た様だ、瑣末ではあるがこれで混沌の原因は一つ減り、僅かではあるが秩序に向かった訳だ、うん、地獄のワルツがリストの代表作だな!
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です(*'v'*)
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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