2184.アスタ弟子烏骨鶏
取り敢えず、名刺持ちの烏骨鶏からご説明するとしよう。
既にご紹介した通り、ここウラジオストクの烏骨鶏は自称エルフで元警官率が異様に高い、一般的な烏骨鶏同様スパイキーヘアで結構トンガって見える個体揃いだ。
ところが名刺組、仮にアスタ弟子烏骨鶏とするがこいつ等のヘアスタイルは一線を画す感じだ。
羽冠を数十に束ねた上に他の鳥の羽やら自然石やら、何だかガチャガチャした飾りを取り付けて後頭部側に流しているのだ。
近い物で表現するならば、ネイティブアメリカンの勇者とか酋長なんかが着けてるウォーボンネット、あれに酷似した一見して大仰なヤツを頭に乗せているのだ、しかも揃ったスン顔で、だ。
アイツは又見境なく眷属ばっかり増やしちゃって、そんなガトの言葉にアスタ弟子烏骨鶏は瞬で返した。
眷属では無く弟子だ、と。
首を傾げたガトは問いを重ねた、貴方達は一体何なの? と。
アスタ弟子烏骨鶏は無言のまま一斉にガトの手元を指し示した、そこには重ねられた三枚の名刺が……
顔を赤らめたガトは言う、頭を下げながらだ、あら失礼、と。
アスタ弟子烏骨鶏は無表情を維持しつつ返した、いえいえお気になさらず、と。
謝罪を済ませたガトは気まずさを誤魔化す様に手元の名刺に目を落とす。
そこには見慣れた文字列、これは…… 日本語だ。
改めてお伝えするがこの一行の中で日本語が読めるのは今の所ガトだけである、アスタ弟子烏骨鶏と会話しているのがガトで良かった、多分他の二組、黒熊マッチと獣人組み、グラム・ランドと子分ドラゴンはちんぷんかんぷんなのだろう、面倒そうなので視点はガトのままで観察を続けよう。
ガトは思わずといった風情で呟く。
「Kofukuji All-Stars Youth Division……」
英語表記じゃねーか。
ガトはバイリンガルだったのか、そのまま会話を続ける。
「幸福寺のユース…… って貴方達、人間なのっ?」
「いや、我々幸福寺檀家会青年部、人呼んでオールスターズはペジオ同様、見ての通り全員がエルフだが?」
「ん? じゃあこっちの柔男や民生と同じ、なのね?」
「確かに同じエルフではあるが彼等はレジスタンス、そして我等は幸福寺檀家会青年――――」
「オールスターズなのね」
「そうだ」
「なるほど」
何がなるほどなのかは皆目見当がつかないが、彼等なりの価値観では全然違うらしい事は判った。
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です(*'v'*)
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
Copyright(C)2019-KEY-STU









