働かないアリ
将棋盤の四隅には、桂馬と、香車という駒が二枚ずつ配置されている。
居飛車、振り飛車問わず、王の側に近いこともあり、守りに役立っている(ないと簡単に端が破られる)。
居飛車の場合、三七の地点に跳ねて攻めに使うのがよく見られる光景だ(先手の右側)。
振り飛車の場合は少し事情が異なる。右も左も跳ねるのが難しい。人によっては跳ねなという人もいる。右桂を跳ねると守りが薄くなるからだ。私は攻め好きなので、右を跳ねることが多い。跳ねたからガタガタになることも今のところ少ない。
左桂は上手く使えた試しがない。飛車交換を鮮やかに決められる手腕がない以上、取られないのが仕事になっている。
事実、そのすぐ隣の香車は取られないがために一つ升目を移動する手が成立する。相手の角のラインを避ける狙いがあるのを知らなかった頃は意味がわからず、後で驚いた。
取られないのが仕事と聞くと何やら消極的だが、相手の飛車や角が突っ込んできた時に、それを取ろうとすると、ラインがずれて攻めが遅れることがある。
一手くらいなんだと、思われるかもしれないが、知らない間に大差がつくことも多い。九八香のような手は不思議で味のある手だ。
これは待ちが多い四間飛車特有の手だと思う。他の振り飛車にはないような気がする。
だからあまり他の振り飛車に手を出したくないのだが、いざ穴熊を勉強してみると、勝ち辛いというのが、わかる。
逆に急戦を居飛車側から勉強してみると、あまり四間飛車に勝てる気がしない。単に四間飛車の経験値が居飛車を上回っているだけかもしれないが。
いわゆる、ひふみんアイのような勉強法だが、視点を変えてみると得られるものは多い。これは将棋に限った話ではないだろう。




