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鬼手

大河ドラマ直虎のネタバレ有り。


最近になって、プロットが満足に作れないことに気づく。


初めて書いた長編のプロットは、二週間がかりで作った。


それでも完璧にプロット通りにはいかなかった。


今でも詰めよう詰ようと努力するが、始める前に見通せる内容はたかがしれている。そもそも年々見えなくなっている気がする。


詰将棋のように、慣れれば何シーンもの候補は見えるが、それが本当の最善手かはわからない。それが怖くなった。


大河ドラマで高橋一生が槍でぶっ刺されていたが、あれには正直驚いた。高橋一生の演じる政次という役は表向きは敵の手先のようで、他の登場人物から嫌われている。しかし、裏では主人公と目的を同じくする同志という役柄だ。


美味しい役であると思うし、同時にろくな死に方もしないだろうと思っていたので、死んだこと自体には驚きはなかった。ああ、その時がきたのだと。


問題はその死に方である。槍を持つのが主人公の直虎なのだ。二人は幼馴染で紆余曲折あったが、通じあう間柄だ。


串刺しに至るまで色々あったので、直虎が乱心したわけではない。処刑が終わった後も、直虎は政次の死が受け入れられず、心を閉ざしてしまう。


仮に自分が似たような作品を書いていて、同じ判断ができるかというと難しいと思う。それくらい強い踏み込みだった。鬼手のように映った。


もちろん最善手とは限らないし、負担になることも考えられる。今週も鬱展開は続き、直虎が立ち直れるのか心配だ。


先程から私がプロと同じ目線かのように語るのを不快に思われる人もいるだろうが、皆さんにも関係のない話ではない。


この場面、自分の作品だったらどうするかなと、考えてみるのは創作のトレーニングになるのではないかと思う。勿論そのまま自作に投入すればパクリになるので注意が要りそうだが。


そもそもこのサイトにいる人間でプロになりたくない奴などいるのか。


「そんな器じゃありませんよ」


などと謙遜している人がほとんどのようだが、お呼びがかかれば犬のように尻尾を振るに決まっている。


私もなりたいなぁ。菜々緒似の秘書がつけば尚良し。


煩悩を自覚し、コントロールするのが大人である。


自作をコントロール出来ない奴が言う台詞でもないが、かくありたいものである。




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