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何故飛車を振るのか。

こりもせず、今回も将棋の話だ。他に書くことがない。


小説サイトなのだから文芸論でもぶつのが妥当なのかもしれないが、私に確固たる文芸論を期待されても困る。そういった雑事は評論家にでも任せておけばいい。


巷では藤井聡太四段フィーバーに湧いてるらしい。推定なのは、将棋連盟とメディアが組んで、騒いでいるだけという側面もあるからだ。別に悪いことだとは思わないが、素直にクリアファイルを買い求める気にはならない。


あまり関係ないが、佐藤康光会長の頭に白いものが増えたのが心配である。会長職が大変なのだなと思うと同時に、少しもったいない。まだまだ現役トップ棋士。会長職との両立は激務であろう。私が心配しても栓なきことではあるが。


いまいちブームに乗り切れないのは、私が振り飛車しか指さないというのも原因の一つかもしれない。藤井四段は居飛車党だ。


別に居飛車が憎いわけではないが、一つの戦法に絞った方が、効率が良いのでそうしている。


そこで、飛車を振る者誰しもがぶつかるであろう問題が一つある。


飛車を振る一手は、無駄ではないのか?


飛車の初期位置は、右側から数えて二列目と決まっており、それを動かす位置により、振り飛車の戦法は決定される。


中飛車、三間飛車、四間飛車。


一度決めた位置が定位置というわけではないが、たった一路の違いで戦い方は全く異なる。しかしどうにも最近、プロの間でも振り飛車は下火となっており、元気がない。


素人考えでは安易に振り飛車の方が弱いのでは……と結論付けたくもなる。


私が振り飛車を続けているのは、そういう疑問を解消したいという側面もある。


勿論、美濃囲いが好きだし、序盤の駒組みが好きなことが大きな原動力となっている。


クラシックな四間飛車、厨二病くさい石田流三間飛車、狙いが見え見えでダサい感じのする中飛車、フェンシングのような繊細な戦い方をする角交換四間飛車、もはやキレキレ過ぎて飛車を振る意味がわからない藤井システムなどなど。


ボロクソ書いている上に多分に偏見が混じっているが、振り飛車は総じて個性が強い。石田流の駒組みを初めて見た時、「厨二乙www」と冷やかしたくなった。駒が縦一列に並んでいるし、相手から見ると渋滞しているように見えなくはないだろうか。


盲目の棋士、石田検校が使った戦法というエピソードがますます厨二病に拍車をかける。自陣から見るとすこぶるカッコいいので、興味のある方はどうぞ。でもやってみると角打ちの隙が多いのが怖かったりする。


中飛車はダサい。ツノ銀中飛車という戦法が過去にあったのだが、それが輪をかけてダサい。トリケラトプスみたいだ。しかしゴキゲン中飛車はプロでも採用する戦法なので強いのだろう。


「真ん中から伺いますよ」と、言っているようなものなので、わかりやすすぎないか? 斜めからドーン! と行く時もあるかもしれないないが、あまりよくわからない。ダサいが、いずれ主力戦法にしたいと考えている。ダサいけど。


四間飛車はさらに謎である。歴史は古いものの、近年プロ間ではあまりさされない。一部ではオワコンの烙印を押された戦法かもしれない。


基本的には相手からの攻めを待って反撃するのがセオリーである。相手が守りを固めると、積極的に攻勢に出ることもある。バランスが良いので初心者に勧められることもあるが、やってみると難しい。


未だに固い穴熊に苦戦しているし、駒を上手くさばけるのはいつになるかわからない。


しかしながら、この四間飛車、やはりよくわからない。藤井猛九段曰く、相手の力を利用して投げるということらしいが、コツは自分で掴むしかない。


私が未熟なせいもあるが、全容が掴めない。それが気になる。夜寝ている時も穴熊に苦しめられる夢を見る。それでも四間飛車で戦う。楽しい。


飛車を振る意味を知るために飛車を振るというのも大いなる矛盾だが、わからないままで終わりたくない。自分で納得したらそれでいいと思っている。









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