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DANGO〜虫と呼ばれているが、僕らは虫じゃない〜  作者: くろくまくん


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2/4

僕らのコンクリートマンション

誇り高きダンゴムシのクロ。


そして仲良しのシロ。


前回のエピソードでは、彼らの特殊能力について少しお話をした。


今回は彼らの住居について聞いてもらおう。



◯登場キャラクター


クロ

二歳 この作品の主役

好奇心旺盛


シロ 

一歳八カ月 クロの友達

少し臆病

 みんな、こんにちは! クロだよ。前回はなんだか中途半端なところで終わってしまってごめんね。


 僕が誇り高きダンゴムシだということまでは話せたと思う。


 そして、仲良しのシロちゃん。


 あ、そうそう、今回は僕達の住まいを紹介しようか。仲良しのシロちゃんと一緒に紹介するね。


「ここが私達の住んでいるマンションだよ〜!」


 そう、この広大な敷地の一画に僕らの住居はある。程よく湿り気を帯びた地面に、そびえ立つコンクリートジャングル。ここに僕達の仲間がおよそ二百ほど住んでいる。まぁ色々なところを放浪している男子ダンゴもいるにはいるんだけどね。


 このマンションが建設されたのは、いつだったかな。僕が今二歳だから、大人になった一歳からおよそ半年後くらい……今より半年前くらいかな、それは寒い冬のある日だった——



◇ ◇ ◇



「寒いよ〜! 風も強いし、寒くて凍えちゃうよ〜!」


 仲間の小さな子供達が嘆いている。ある程度大人になると寒さにも強くなるけど、まだ子供の時は殻が薄いからね。


「大丈夫だ、みんなで寄せ集まって、そして落ち葉をかぶるんだ。そうすれば少し温まる。でもあまり固まり過ぎないようにね。チュンチュンが飛んできて食べられちゃうよ!」


 僕らは普段葉っぱの陰や、土の中、石の裏側などに隠れて過ごす。乾燥には少し弱いからだ。


 ただ、ここの大地は広いところはいいのだが、隠れるところが少ない。


 その時遠くから大きな声が聞こえた。


「ダンゴムシさんにお家作ってあげるんだ〜! ダンゴムシ王国だよ。ダンゴムシさんも寒いと泣いちゃうでしょ。お風呂もね、作るんだよ」


「お庭をあまり散らかさないようにね。端っこに作るのよ」


 ジャイアントの親子だ。僕らよりも百倍以上も大きな生物である彼らは、巨大な門を出入りして、更にとてつもなく大きな要塞に住んでいる。きっと、大勢のジャイアントが住んでいるに違いない。


 そのジャイアントの男の子が、広大な敷地になんと。三棟建てのコンクリートマンションを建設してくれたのだ。


——ズシーン!


 その工事は中々に荒っぽかった。ジャイアントの子はやはり大人のジャイアントに比べると非力なのか、巨大なコンクリートをよろよろと持ち上げながら、半ば放り投げるようにして、広大な敷地の隅にマンションを建てた。


「わーい! ダンゴムシ王国ができたよ〜! たくさんたくさんここで遊んでね」


 助かった……


 一人のジャイアントの子によって、僕ら数百のダンゴムシの命が救われたのだ。


「あ、あ、ありがとうございます! このご恩は一生忘れません!」


 と言っても、僕らの命は短い。


 寿命を全うしたとしても、せいぜい五〜六年の命である。


 でも、その生きている間は、ここを統治しているジャイアントの家族のことを、全力で守っていこうと、固く誓ったのだった。



◇ ◇ ◇



「とまぁ、僕らの当たり前に住んでいるこのマンションにも、とても有り難い歴史があるんだよ」


「わぁ〜、すご〜い! 私、まだジャイアントって見たことないから、見てみたいな〜」


 シロちゃんは、移民女子だからここが建設された時はいなかったんだよね。


 んー、まぁジャイアントは気まぐれだから、感謝はしてるのだけど、そこまで深くは変わらないほうがいいような気はする。


 そう、僕のそういう予感はだいたい当たるんだ。

彼らが住むコンクリートマンションは、ジャイアントの子が建設したものだった。


そのおかげで、クロ達は、寒さをしのぎ、外敵からも身を守ることができたのである。

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― 新着の感想 ―
こうしてダンゴムシ王国が築かれたんですね(ㆁωㆁ) 冬も安心ですね。夏は大丈夫かな?
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