123, 相坂しとら(そうざか・しとら)
次章も既に考えてありますが、筆者多忙につきお休みしております。
相坂しとら(そうざか・しとら)
久良川高校の1年生の女の子。久良川出身ではなく、久良川の近隣の町から電車で高校に通っている。といっても、歩いてもたかが知れている距離で、実は電車通学が趣味。背は低くて華奢。けれども、脚は長いうえになにより容姿がものすごく整っている。そしてほのかにシトラスの香りを漂わせている。それなのにいつも無口。無表情というよりもなんだかものすごく不機嫌そうで、近寄りがたい存在。
勉強、スポーツともにトップクラスで大抵のことはひとりでこなせる万能タイプ。とにかく、他人の助けを必要としない。相坂さんと仲良くしようとしても、気がついたときには1歩も2歩も先を行っている。おかげで、クラスメートは影を踏もうとしても踏めない。
口調はいつも命令形で、突き放したことしか言わないからトゲもある。おかげで、クラスのなかでは敬遠されているのだが、実は男子から密かな人気も集めている。そして、女子からはよく分からない存在として、教室の中では「誰が相坂さんに話しかけるか」を牽制し合っている。ただし、たいていは七倉さんの仕事になるので、トラブルやケンカにはならない。それが良いことなのか、悪いことなのかは別として……。
七倉さんや御子神さんとは異なり、ごくふつうの家庭の女の子。けれども、実は母親から女系で代々強力な能力を受け継ぐ、伝説的な能力者の末裔。その容姿で男性相手に「しなければならない」と言って命令しながら、自分の世界に取り込んでしまう。魅了と洗脳が得意技。また、平和な時代では少なくなったが、他人に攻撃することにも利用できる数少ない能力者でもある。
独特の魅力を利用してモデルの仕事もしている。背が低いのはコンプレックス。とはいえ、強力な能力の使い手であることに自信を持っていて、それを誇るだけの実力がある。七倉さんよりも実力は上で、日本中を捜してもほぼいないほど。楓さんとは互角に渡り合うレベル。
そんな近寄りがたい存在の相坂さんだが、根はとても優しい。大抵、異能力が使えない相手を無視するのだが、かといって手ひどい扱いをするわけではない。むしろ、能力を使う相手のほうを辛辣に扱ってしまう。
しかし、七倉さんと聡太だけは会話が成り立つ。おかげで、聡太はクラスの中で目立ってしまうことに。最近は、聡太を通訳にして相坂さんに近づこうとする男子もいるのだが、たいていは突き刺すような冷たい視線を浴びせられて追い払われてしまうらしい。結局、七倉さんと並んで、聡太のクラスの高嶺の花なのである。




