14話「暑い日の怪人たち」
「あついわねー。」
私、レイゾウコは呟いた。
今日はスーパー休み。
家で休んでいるのだが。
熱くてたまったものではない。
「ああ、熱いな。夏だからしょうがないがな。」
広間にいるテレビゴリラが私の言葉を聞いて返答をする。
別にあなたに言ったんじゃないのに。
「レイゾウコ、お前アイスクリーム保管してなかったっけ?それ食べようぜ?」
何かを思い出したのかテレビゴリラが起き上がり私によってきた。
まったくバカよね。
忘れてるなんて。
「何を言ってるの?昨日、全部食べちゃったじゃないの。私の中に入ってるの氷しかないわよ。」
「はあ!?それじゃあまるでスーパーにおいてある製氷機じゃねえか。役に立たんな。」
その言葉に私はぶちぎれた。
「なんですって!何にも買ってこないあなたが言う言葉ですの!?私なんて仕事帰りの中、お店で買い物してきて冷蔵庫に補充してますのよ?体の中に食材入れて帰宅するのどんだけ大変かわかりますの?私、冷蔵庫だから車などの交通機関だって利用できないんだから!」
それを聞いてテレビゴリラがたじろぐ。
何も買ってきてない奴は何も言えないからだ。
「わ、わりいって。すまない。怒らせるつもりはなかったんだよ。」
弁明をするテレビゴリラを他所に私はその場を出る。
これ以上一緒にいるとブチ切れそうだからだ。
違う部屋に行くと猫又博士とセンプウキライオンがいた。
「熱いにゃね。」
「・・・・・火の方が熱いっす!」
「このおバカ。そう言ってるんじゃない。昔より夏が暑いっていってるにゃ。」
「いえ、火事の中に飛び込んで人間を救出する方が・・・・・」
「だから違うって言ってるにゃ!全く!」
猫又博士が部屋を後にする。
丁度私とぶつかりあう。
「ふにゃ!?」
慌てる博士。
「ごめんなさい。博士。通るの邪魔しちゃって。」
「良いにゃ良いにゃ。気にしなさんな。にゃーだって前を見ないで歩いてきたんだし。」
「あら、ありがとう。でも今年の夏は暑いわね。」
「クーラーの怪人を作ろうと思ったぐらいだからにゃ。でも止めといた。」
「え?何で?」
「クーラーってなかなか付喪神になってるのいないんだにゃ。扇風機とかテレビって思い出残るじゃない。昔で言えば力道山とかアイドルとか。扇風機で言えば『あー!』って言ったり羽を手で止めようとしたり。」
「あぶないわね。小さい子の大きい子も真似しないでね!」
「でもクーラーって動いてるなって感じるだけで何にも思い出ないにゃ。だから思い入れの魂が無いにゃ。そうなると自然と付喪神になれない。」
「なるほど。職人の命はハンマーだしご飯を作る奥様の大切なのは私、冷蔵庫ってことね。」
「それと簡単に怪人を増やすなってエヌ様に言われたにゃ。」
「エヌ様に?」
私は首をかしげる。
それを見て猫又博士は答える。
「・・・・・・もう忘れたかにゃ?クマにゃ。ラジカセクマにゃ。」
「あー。」
私は知っていた。
エヌ様があの後結構大変で警察に説明請求をして職場を探すなど大変だった。
私もついて回ってたけどエヌ様に失礼な態度をしたこいつらをどうしてやろうかと思ったか。
ちょっとイライラをしましたわ。
冷静に。
「そこから怪人作るのを禁じられてんのよ。だから・・・・・・・」
そう言うと地下研究所に猫又博士は向かう。
私も呼んでいるようでその後をついていく。
中は真っ暗だったが猫又博士が手を叩くとライトアップされる。
そこには普通の三倍大きいあの・・・・・機械があった。
そう、かき氷機であった。
海の小屋に置いてあるくらい頑丈の物だった。
「これを作ったにゃ。まあレイゾウコには手伝ってもらわなきゃいけないけどにゃ。」
「ま、まあ、私じゃなきゃ役に立たないかもしれないわね。あれは用意してあるの?」
「それはこちらにあるにゃ。メロンもブルーハワイも練乳も沢山。」
「ふふふ。あなたも悪ですね。」
「お代官様ほどでは。」
私たちは笑い合う。
夏にかき氷以上美味しい物はない。
私の気分はワクワク。
いっぱい冷やして氷作るの頑張らなくちゃ!
かき氷作ろう。
この騒動がのち彼女らにとって大変なことにあるのである。
ある方がこういったせいで。
「かき氷か。じゃあ、地域の人に頼んで夏祭りでもしてみては?」
エヌ様がこういうまでは。
こうして平和は崩れた。
次回、8月8日はおやすみします。
またお願いします。
那祢でした。




