13話「新たな怪人登場。その名は・・・・・」
「ふわああああああ。博士、眠いぜ。」
テレビゴリラが欠伸をする。
今日は仕事がない日。
一週間ぶりのお休みの日曜日だ。
テレビゴリラは土曜日にも球場に出かけて野球を教えたりしてるので日曜日しか休みがない。
他の者たちも用事が泣ければ大体日曜休みとなっている。
そんな彼らが朝一番で起こされたのは何故なのか?
呼び集めた者がやってきた。
「にゃははははは!良く集まってくれたな。待たせたにゃ!お前達!」
猫又博士である。
呼び寄せた張本人が彼が頭を掻きながらやってきた。
「誰も待ってないわよ!何か発表するために呼んだんでしょ?私の欲しいのは要件よ!よ・う・け・ん。」
レイゾウコはすぐに返事を返す。
返事が出来てお利巧だ。
うんうんと頷き関心をする。
猫又とツッコミを入れられるぐらい仲いいんだ。
仲良き事・素晴らしい事かな。
じゃあ僕も挨拶しないのは失礼かな?
そう思った僕は
「待たせたね。皆。」
軽く会釈をする。
その姿を見て怪人たちは騒ぎ出す。
「あ、すみません!エヌ様!待ってないです!久しぶりの会にご参加ありがたき・・・・・」
「こちらこそお待たせしてしまいすみません!」
「お、おはようございます!」
嫌なんだよな。
僕が偉いみたいで。
一応みんなを引き連れてるけどそれは強いからで・・・・・
その時だった。
「おまえたち!五月蠅いにゃ!今、私が発表しようとしているのに!」
猫又博士が話し出す。
そうそう。
今日は彼が新しい怪人を作ったといってたな。
「すまない。邪魔しちゃったね。」
「いえ!エヌ様。早速ですがお呼びしますにゃ!」
そう言うと部屋が暗くなった。
どうやらカーテン自動開け閉めシステムって言うのを内緒で作ったようだ。
あとでお説教しておこう。
ドラムロールが鳴る。
これも作るって聞いていないな。
そう思っていた時だった。
― ジャジャーン! ―
ドラムロールが鳴りやみ一人の怪人が現れた。
その姿はかなりの大きさだった。
「ご紹介しよう!ラジカセクマにゃ!」
そこには人型のクマと両肩にラジオカセットが付いた怪人がいた。
「おはようございます。先輩たち。俺の名前はラジオカセットクマ、またの名をラジカセクマと申します。よろしくお願いします。」
クマが頭を下げた。
可愛くも思うんだが。
そう思っている僕には少し不安を感じていた。
そう皆が思っている事と一緒だ。
「よう!後輩。よろしくな!」
「あたし、レイゾウコって言うの!よろしくね!」
「早くお前も俺みたいになれよなぁ!あっはははは!」
「よ、よろしくおねがい・・・します。」
数々があいさつしている時、一人の怪人が近寄ってきた。
ハトトケイだ。
「エヌ様。」
「ど、どうした?ハトドケイ君。」
「私、一つ気が付いてしまった事があるんですが・・・・・」
神妙な面持ちをしている。
多分同じことを思っていると思う。
「彼、熊ですよね。街中歩いたら『クマが出たぞ!』って住人たちが騒ぐんじゃないですか?」
「うん。確かに人型してるけど頭は完ぺきにクマだからな。」
「ですよね。今の社会、クマに厳しい世の中ですからぽ。」
「働き手があるのかも気になるし。」
「そこも心配ですね。」
「覆面をして出歩けば・・・・」
「顔が間違って出た時の市民の絶望感がやばいですぽ。」
「「うーん」」
僕達は顔を合わせてうなりをあげた。
そう。
顔は完ぺきにクマ。
体は人に近いけどかなりの大きめ。
街中は大混乱になるだろう。
先に言っておくべきか。
「あのさーラジカセクマ君・・・・・」
そう言おうとしてる間に彼らはいなくなった。
「え!」
「い、いない!」
周りを見渡すとそこにハトドケイ以外もう一人怪人が残っていた。
存在を消してるけどハンマーカメレオンを発見した。
「ん?どうかしましたか?何か変なことでも?」
慌ててる僕達を見て話しかけてくる。
「あ、あのーハンマーカメレオン君。ラジカセクマ君は・・・・・・」
そう尋ねるとハンマーカメレオンは
「ああ、彼。先輩たちが今、町を案内しに・・・・行きましたが何か。」
僕とハトドケイは頭を押さえてこう言った!
「「今すぐ家に連れ戻す!」」
ハンマーカメレオンの手を引きながら家を飛び出した。
その姿はどこかの打ち切り漫画の『さあ出発だ!〇〇先生の次回作にこうご期待!』みたいな感じだった。
その後、警察が出動し僕が説明、謝罪と事情聴取をすることになるのは当たり前だった。
警察に山の探索と害獣駆除、対策を任され仕事がもらえたラジオカセットクマ。
その代わり僕の楽しい楽しいお休みが終わるのであった。




