表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
26/26

12.5話「嫌いなもの。地震、雷、火事・・・・・」

俺の名前は長谷川蒼次郎。

おっかぁの愛情と親父の厳しさで作られた長谷川建設。

そこの2代目棟梁と言えば俺さ。

地元で名のある建設会社。

なので色々依頼があって最近は少し天手古舞。

人材が欲しいって思っていたところだった。


「あ、あのー僕・・・いや私を働かせてもらえないでしょうか?」

「は、はあ?」


そう、それは雨が降っていた時。

俺がカメレっ娘と出会ったのは。


『臨時ニュースです!ただ今〇野県で怪人が発生しました。おびただしい量の戦闘員が学校で立てこもったという情報です!』


それは俺が居酒屋でかつ丼を食べている時のテレビニュースだった。

戦場と化した〇野県の学校。

それを襲う怪人たちの映像。

何もできずの蹂躙される警察官。

御飯がまずくなる映像で会った。


「最近出張に行ったんだけど何処へ行っても怪人怪人って騒がれているよな。」

「そうっすね先輩。」


サラリーマン二人が熱燗を呑みながらテレビを見て話をしている。


「学校や保育園、警察署襲撃とか迷惑っすよね。」

「本当に困るよな。前にうちの会社の横でもあったけど」

「ああ、ビルの横で戦闘が始まった奴な。」

「でもあれって・・・・・・」


物騒なもんだな。

よそ者の怪人が好き勝手して県を侵略する。

特にこの国は他の国と違い銃刀法違反と言う武装を禁じられている。

なので自衛隊や警察、最近出始めた『ヒーローグループ』と言う機関を頼るしかないのだ。

まあ、こんな県では全然いないんだが。

かつ丼を食べ終わった俺は勘定をして店から出て行った。

寒い風が吹き抜ける。

体が震える。


「あー酒飲みたかったな。」


俺は居酒屋に行ったがお酒は飲まなかった。

いや正しくは飲めなかった。

禁酒をしているからだ。

酒の席でやらかしをしてしまった事がある。

同僚の大工に酔っぱらってべたべたすり寄ってしまったからである。

・・・・・・・女性ではなく男性にだったのがさらに悪化。

あっち系ではないのかと噂されてしまったのだ。

それに怒った親父が拳骨&お説教。


「おまえ。もう飲むんじゃんじゃねえ!」


その一言が今でも頭に響いている。

でも寒いな。

俺は自家用車軽トラックに乗り込んだ。

エンジンをかけて走り出す。

・・・・・・一言言っとくが酒を飲んだら代行サービスを利用するぜ?

そう思いながら橋の上を走っている最中だった。


「しくしくしく・・・・・」


何か泣いているているのか?

周りを見渡しても何処にも何もいない。

聞き間違いかな?

そう思って発信した時だった。


「な!」


交差点の奥に浮かび上がる化け物を見たのだ。

慌ててハンドルを切る俺。

そのせいで車は・・・・・・


『ガタガッシャーン!』


乗り上げガードレールにぶつかった。

いたたた・・・・・

痛みに耐え車から這い出る。

車が燃えたらもともこうもない。

雨に打たれながら尻ポッケに入れていたスマホを取り出し警察に連絡する。

その際『ぴちゃぴちゃ』足音がだんだん近づいてくる。

テレビに出ていた噂の怪人がいる。

早く出てくれ!

そう思い電話がつながるのを待つ。

ぴちゃ音が消えた。

俺はそちらを見る。

そこには大きなトカゲが・・・・・姿を現した。


『こちらの音声は・・・・録音させていただきます。・・・・・・こちら・・・・・警察です。・・・・事件でしょうか?・・・・・もしもし・・・・・』


唖然とした俺は一瞬固まったがすぐに警察にこういった。


「すみません!大至急事故怪人なのできてください!」


そう言って俺は気を失った。


その後、病院に運ばれた俺は何故かカメレオン怪人の介護を受けることに。


「何で俺に付き添う!」

「すみませんすみません!僕のせいで事故にあってしまったから!」

「俺の前方不注意だからしょうがねえ!」

「僕の体がまだミラーコートみたいに消えてしまったのが。」

「おめえカメレオンだからしょうがねえって!」

「そんなの関係ありません。しかも大工の棟梁にけがを・・・・・・あわわ!」


そう言い争いをしてると


「うるさいですね!病院内ではお静かに!」


ナース局長に怒られる。

これがいつものやり取りだ。

はあ。

早く退院したい。

遅れてる納期大丈夫なのか。

心配でうかうか寝てられねえんだ。

そんな時だった!

携帯がなった。

俺はすかさずでた。


「このバカ息子!なに事故ってるんじゃ!」


親父だった。

親父は俺に対して口うるさい。

学校は大学まで行けとか仕事手伝えとか。

一番ひどいのは


「おい!わしゃ農家に目覚めたから畑やこめ作っからさ。お前棟梁やれ。」


だ。

ふざけんな!

とは言えねぇから受けたけど本当に大丈夫かってくらい内部の地盤は脆かった。

なんとか固めていたんだがこうなってしまっては。


「ふぅ。」


ため息をつく。


「お前ってやつは!わしがいないからって・・・・・・代わりのヤツを棟梁として・・・・・・」


説教が始まった。

他の人には優しいのになんで俺だけ。

そんな気持ちがわいてきた。

その時だった。


「すみません。事故を起こさせてしまったハンマーカメレオンと言います。」


受話器を勝手にカメレオンに取られてしまった。

丁寧な口調で説明をする。


「はい、ですから私の、はい。カメレオンなので透明に。はい。すみませんでした。」


ああ。

何でだろう。

こいつの声を聞いてると気が休まるな。


「でしたら僕、いえ、私がアルバイトとして入らせてもらえないでしょうか?はい。ちからなら、よろしいですか?!ありがとうございます。では代わりの・・・・明日からお願いします。」


そして電話を切った。


「あのー。」


目の前のカメレオンが話しかけてきた。


「なんだ。」


俺は返事をする。

怪人だけど親父の電話に出てもらったし借りがあるからな。


「事故を起こさせてしまいすみません。あと明日からアルバイトでお世話になりますハンマーカメレオンともうします。仕事がちょうど打ち切られたので助かりました。よろしくお願いします。」


はあ?

その声は出なかった。

いや出せなかった。

疲れと精神的ダメージでキャパオーバーになったからだ。

俺はそのまま横になる。


「また明日、仕事終わりに来ますね。」


そう言って出ていくカメレオンの声を聞き眠りにつくのであった。


「」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ