11話「代わりに仕事行ってくれる?」
こんばんわ。
那祢です。
今回は久しぶりの登場。
センプウキライオン。
彼はどうなるかは?
またあとがきで。
俺の名前はハリケーンレオだぁ!
今日は非番のはずだったんだがめんどくせえことになったんだぁ!
「あらセンプウキライオンちゃん。今日はお休みかしら?」
いつものようにレイゾウコが話しかけてくる。
俺はこいつと仲がいいがいつもセンプウキライオンと言う。
ちがうんだぁ!
「俺の名前はハリケーンレオだぁ!」
そう言うとこいつは
「あら、本名で呼んでるのに。いつものやり取りね。ライオンちゃんは。」
そう言うと笑い始めた。
ちっ!
こいつには頭が上がらねえぜぇ!
前は食事当番の時に作った料理がまずくて失敗しちまったんだ。
だがこいつ、あっという間に食べれる料理にしちまった。
だからこいつに貸しがある。
それを払うまで文句の一つも言えねえ。
「おい、レイゾウコにゃ。」
後ろから声がかかる。
猫又先生だ。
博士なんだけど色々教えてくれるので先生呼びにしてる。
「なにかしら、博士?」
「お前、今日調子悪いんじゃにゃいか?」
「あら、いきなり。どうしてかしら?」
そう言うと猫又先生は体を擦っている。
いつも白衣を着ているが今日はなんだか・・・・・着込んでいるな。
「だって、今日、とっても寒いにゃ!お前の体から冷気が逃げているにゃよ!」
「あら、それは季節の夏が終わったからでは?」
そう言えば・・・・・・
周りを見ると窓ガラスに霜が。
まだ季節は秋になったばかりなのに。
「今日はメンテナンスを行うにゃ!お前、今日の仕事休みにゃさい。」
「え!今日は休めなくて・・・・次長お休みの日なので変わりがいないんです。」
「でもお前がこのまま行ったら店ごと氷に包まれてどっかのネズミ―作品の何とかの嬢王になっちゃうにゃ!もっと迷惑かかるんにゃ!諦めろ!」
「で、でも!」
氷の城は素敵だけど周り一体が氷漬け。
人も何もかも。
そうなったら侵略として政府に狙われちまうし俺の仕事も増える。いや寧ろ無くなっちゃうんじゃねえか?
「あ!そうですわ!ハリケーンレオくん。」
ん?ハリケーンレオ呼び?
「あなたに貸しがありましたわ!それを使わせてもらいますわ!私の代わりに仕事に行ってくださらない?」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「えーーーーーーーーーーー!!!!」
俺は絶叫を上げた。
とここに至るわけです。
初めての職場。
今の仕事、掛け持ちが駄目なので猫又先生が変身ブレスレットをもらった。
さっそく試してみよう。
「変身!ハリケーンレオ!」
体の構図が変わる。
これで人型になることが出来るんだが。
「これって・・・・・・」
俺の姿は一瞬で男の人型に変わった。
だが納得できんのが・・・・・・
「何で金髪ヤンキー姿なんだぁ!?」
どう見てもテレビドラマに出てくる金融系の下っ端金髪ヤンキーだった。
説明書を読むと
「このブレスレットは人型に変身することが出来るアイテムにゃ。変身する姿は選べず装備したものを私が独断と偏見で姿をイメージしたにゃ。特にしゃべり方をイメージしたのが主に。社会に溶け込み情報を収集しよう!頑張ってにゃ。」
と文字が書いてあるだけだった。
くそっ!
接客に金髪は流石にダメだろ?
俺はスーパーの店長に会いに行った。
「・・・・・・・それ、地毛?」
「はい。ライオンの姿じゃ悪いって思ったんで・・・・・人型で来ました。」
「ライオン姿はちょっと・・・・ね。まあ、ゾウコ君はお客さん皆、なれてるから。でも金髪・・・・」
「やっぱ、無理で?」
「うーん。まあ、良いんじゃない?人間それぞれ特徴あるし。まあ頑張りなよ。」
「は?」
そう言われると俺はレジに向かわされた。
そしてレジ前に立つとレジのお姉さんがやってきた。
「あたし、持月って言います。今からキャッシャーの指導させていただきます。」
「あ、俺、ハリケーンレオっす。よろし・・・」
「ハリケーンレオ君。言葉づかいで『っす』はあまり良くないから直しなさい。」
いきなり注意をされちまった。
慣れてねえんだからしょうがないだろ!
レイゾウコの職場だからしょうがない。
謝っておくか。
「さーせん・・・・気を付けます。」
「『さーせん』も良くないけど・・・・・」
うるせえババアだな!
代わりに入ってるだけなんだぞ!
いつもは人命救助に必死に頑張ってるのに!
こいつ、首に噛みついて止めを刺してやろうか!
そう思ってる時だった。
「でも謝れたのは良い所です。」
「は?」
「普通の方は謝ることが出来ません。プライドが高いので言い訳をします。でも貴方は素直に謝れたのがすごいと思います。」
その顔は笑顔だった。
「す、すごい?」
「はい。」
「俺が?」
「ええ。」
何だこの感情。
俺は嬉しくなった。
センプウキライオンは褒められたことが無かった。
騒がしいし五月蠅いし仕事場も男ばかり。
やって当たり前の環境だった。
「では、レジの打ち方教えますね。」
「あ、はい。」
彼女の横に立つ。
やわらかい柑橘系が香る。
香水ではない優しい匂い。
「・・・・聞いてますか?」
「あ!すいません!ボーっとしてました。」
「もう!ちゃんと聞いていて下さい。」
一生懸命教わる。
そしてレジ打ちを始める。
お休みのゾウコを心配する常連客。
魚屋の熊も聞きに来た。
早く打てないけど一生懸命レジを打つ。
結構楽しかった。
やっぱ早い方が良いと持月さんの方にいっぱい並ぶ。
うん。
頑張る持月さんは美しい。
そう思っている時だった。
邪魔がきた。
「あー!!!あんた、誰ですか?レイゾウコもいないし!金髪不良じゃないっすか?誰の金を搾取しに来た?」
お昼前、五月蠅いレジの助っ人が来た。
それは前からレイゾウコから聞いていた女。
イエローシャインダー、黄之本 栖祇菜。
「レイゾウコちゃん休みだから来てるって聞いてない?」
「あたし、あの子とやり取りしてないから知らない。ってことはこいつ怪人なの?」
「ハリケーンレオ君だって。自己紹介する?」
持月さんに言われたならするっきゃねえだろ。
「俺の名前は・・・・・・」
「センプウキライオンね!この間レイゾウコから聞いたわ。でもどっちが名前なのよ!」
俺は怒りに震える。
その名前は持月さんに知られたくなかったんだが!
ふるふる怒りで震えていると・・・・・
「やめなさい。栖祇菜。人の名前に色々言うのは。」
「だってこいつ・・・・怪人だし人じゃ・・・・」
「色々言うと嫌うわよ!」
「そ、それだけは!」
俺はその光景を見て。
マジで惚れた。
惚れちまったぜ、持月の姉御。
その後、忙しい中三人で過ごし絆を深める?のであった。
姉御肌にほれたセンプウキライオン。
彼はこれからどうなる?
また次回もよろしくお願いします。
那祢でした。




