第七話 少女の視点 《過去》
《少女の視点》
あぁ——もうすぐ死ぬのかな。
少女——美波はそう思った。世界がどんどん変わっていく、ウィルスが感染し知っている人たちは全員化け物になる。
なんで私は取り残されたのかな? お母さんなんで帰ってこないのかな? っと何度も何度もそう思い、孤独に生き続けている。
しかし食料はもう無くなり、後は死を待つだけだ。水分がなくて喉がカラカラで涙すら出てこない。
今コンビニにいるが、一人で出るのはとても危険な状態だ。化け物は足が少し遅い代わりに普通の人間よりも力が強い。そして突然変異した変種は夜になると現れ何倍も強く、とても賢い。
そのせいで国の自衛隊もすべて殺されてしまった。避難所にいた私たちは命からがら逃げてきたのだ。
そして着いた場所がコンビニだった。何とか生き残ろうと食事を制限して食べていたが、それも……中身のないカンしか残ってなく、もう終わってる。
男達は嫌いだ。始めたのうちは良くても、だんだん時間が経つに連れて性格が変わってくる。
舐められれば終わり、自分の取って来た食料奪われてしまう。女性が使えないからといって、アレの処理までされてる始末。
人に頼るよりも……死んだ方がマシだ。私は物のなんかにならない。
鋭く削れるようなことで、ドアを押さえていたパイプが深く曲がり、地面に転がっているカンが動く音がする。
ここまで馬鹿力が出せる物……それはゾンビしか居ない。
あー最後の最後でゾンビになってしまうのか、死ぬ覚悟はできていたんだけど……。
動かない体を無理矢理動かし、目を触ってみるとすーっと涙がこぼれ落ちる。
この時、誰か助けて欲しいと思ってしまったのだ。
もう視点が少し続きます。




