第百十六話
今日は家族全員で百貨店に買い物に来ている。というのももうすぐ子供達が小学校に入学するのでその為に必要な物を買う為だ。幼稚園は制服だったので私服の数は少なくても問題無かったが、小学校は私服なのでそれなりの数を新調しないといけないのだ。あとは単純に成長してサイズが変わったというのもある。この前までおしめを替えていたのにもう小学生になるとか時間の流れが早い。仕事に家庭に子育てにと全力で取り組んでいたら数年なんてあっという間に過ぎてしまうものなんだな。光陰矢の如しというがこのままいくと気が付いたらおじいちゃんになっているのではないだろうか。老後は縁側でお茶でも飲みながらゆっくりと過ごしたいものだなんて考えつつ六階にある男性用品フロアへと向かう。
「佐藤様いらっしゃいませ。本日はどの様なご用件でしょうか?」
「山田さん。こんにちは。今日は息子の服を買いに来ました」
「左様ですか。では売り場までご案内致します」
「お願いします」
サポート担当の山田さんの後に続いて歩いて行く。そういえば山田さんとも長い付き合いだよなぁ。無茶なお願いを何度も聞いてくれたし、商品が置いていない場合は態々メーカーから取り寄せてもらったり。扱いにくい客だと自分でも思うのに担当を変わることなく今もこうしてサポートしてくれているのだから感謝しかないよ。本当に有難うございますと心の中で頭を下げながら歩いていると前を歩いている山田さんから声を掛けられた。
「こちらが子供服売り場になります。丁度春服が入荷したので是非ご覧になって下さい」
「有難うございます。――健太と佑馬は好きに見てきていいぞ。欲しいものが決まったら俺かお母さんに声を掛けてくれ」
「うん、分かった」
「健太。早速見に行こうぜ」
「うん」
二人が楽しそうな表情を浮かべながら物色しだした。とはいえ男の子の子供服は数が少ないのが難点だよな。大人用だったらある程度数は用意されているんだけど、すぐに成長して着られなくなる子供用はどうしたって限られてしまう。デザインも無地か控えめなロゴが目立たないように配置されている物が殆どで戦隊ヒーローやアニメの人気キャラがプリントされている等の子供が好きそうな服は一切無い。
そういう服を着てヒーローごっこをしたり、友達と同じ戦隊の色違いで合わせてゴレンジャーとか言いながら公園で走り回ったりという事が出来ないのは寂しいよな。そういうので友情が深まったり、新しい発見をしたりして成長していくものだと思うのだがこればっかりは俺の力ではどうしようも出来ない……。ただ品質に関しては文句なく最高と言えるし、激しく動き回ったり雑に扱っても破れたり、解れたりという事が無いのでそういう点ではやんちゃな男の子向けではある。値段も相応けど。
とまあ考え事をしている内に幾つか見繕った息子達が俺の方に来たのですぐに声を掛ける。
「おっ、もう決まったのか?」
「えっと、お父さんに相談があってきたんだ。このズボンとこっちのポケットが沢山あるズボンどっちがいいかな?」
「佑馬はどっちの方が好きなの?」
「両方とも!」
「そうか。どっちも好きで選べないなら二つとも買おうか」
「えっ?良いの?」
「ああ、構わないよ。頻繁に服を買いに来るわけではないし、こういう時には遠慮せずにガンガン買ってしまう方が良いしね」
「やったー!お父さんありがとう」
「気にしなくていいよ。ほら、他にも欲しいものがあったら買っていいからね」
「それじゃあ見てくる」
「おう、いってらっしゃい」
予算に余裕が無いならどちらか一方に決めなければいけないけど、余裕があるから二つとも買って問題は無い。それに普段は殆ど我儘を言わない佑馬が珍しく相談と言う体で話を持ち掛けてくれたんだからOK以外の返事は無い。子供に甘いと言われるかもしれないが締めるべき所は確りと締めているので大丈夫。
それから二十分くらいで息子たちの買い物は終わってしまった。それほど数が多くないというのもあるし男の買い物は総じて短いからこんなものだろう。
「さて、健太と佑馬の買い物が終わったから次は美沙たちの服を買いに行こうか。えーと、女の子用の服売り場は下の階でしたよね?」
「はい、そうです。私が案内しますね」
「お願いします」
と言う感じで次は娘の服を買いに行くために下のフロアへと向かう。男性用フロアとは違いこちらは沢山のお客さんにで賑わっている。母親と娘さんが仲睦まじそうに話していたり、女の子が楽しそうに服を選んでいる場所に俺みたいなおっさんが突入するのはかなり気が引けるが行くしか選択肢が無いので気合を入れていきますか。余談だがベンチに座って買い物が終わるまで待っていると一度提案した所娘に大泣きされた上に、妻から優しくお叱りを受けてしまったのでそれ以来必ずついて行くようにしている。息子位の年齢だったらそんなこと気にせずに行けたんだけどなと思いつつお店に入ってから娘に声を掛ける。
「それじゃあ美沙たちは好きに見ていいよ。欲しいものが決まったら俺かお母さんに声を掛けてね」
「「「分かりました。それでは行ってきます」」」
三人声を揃えて返事をした後楽しそうにお喋りしながら物色を始めた。そんな様子を見ながらなんとなく目の前にある服を手に取り値札を見てみる。
「男物の十分の一くらいの値段か。需要と供給の関係とは言えあまりにも価格差がありすぎでは?」
「私もそう思いますが品質も違いますし、買ってから半年以内であれば無条件かつ無償で交換出来るのでそういう点も鑑みれば多少の価格差は仕方ないかと。ですが女性物の十倍以上の価格差は流石にどうかと思いますが」
「ですよね。とはいえ企業も慈善事業をしている訳では無いですし、営利企業である以上需要が無い商品は高額にしないと利益が出ないので仕方ないといえばそれまでなんですけどね」
「もっと男性が増えれば変わってくるのでしょうけど、現状男性は減る一方ですから……。このままいけば二十倍、三十倍の価格差になってもおかしくはありませんし」
「それはぞっとしない話ですね。気軽に服を買い替えられないですし、今ある服を擦り切れるまで着続ける羽目になりそう……」
冗談抜きで桜の言う通りになるのではないかと俺も思う。研究者の皆様が日夜必死になって男性減少の原因究明に勤しんでいるが、我儘を言わせてもらうなら早急に改善して欲しいです。このままだと生活に困窮してホームレスになる男も出てくるかも……いや、それはないな。国から手厚い保護を受け、家族も自分たちが苦しい思いをしようが息子には不自由ない生活をさせるだろうし。それに最悪の場合お金持ちの女性と結婚して支援を受ければ問題解決だからな。くそっ、恵まれ過ぎだろう世の男どもはよぉ!と悪態をついていると奈々が悩ましそうな表情を浮かべながらこちらに歩いてきた。
「あの、お父さまに相談があるのですが良いですか?」
「構わないよ」
「この犬さんパンツと猫さんパンツどちらにしようか迷っていまして。お父さまはどちらが可愛いと思いますか?」
「んー、どっちも可愛いけど片方だけ選ぶとしたら猫さんかな」
「分かりました。それじゃあ猫さんパンツにします。犬さんはまた今度……」
寂しそうな顔をしながらお尻の部分にデフォルメされた犬がプリントされたパンツに話しかけている奈々を見て物凄い罪悪感が湧いてくる。選択肢をミスしたのは間違いないな。これがゲームならロードしてもう一度やり直せば済む話だが現実ではセーブもロードも出来ないし、攻略サイトも無いので一度間違えば挽回するのは非常に難しい。だがしかし!俺はここから逆転できる起死回生の一手を持ち合わせている。それを使えば奈々も笑顔になってくれるだろう。という事で早速手札を切る。
「折角だから二つとも買おう。他にも欲しい下着や服があれば遠慮せずに持ってきていいからね」
「本当ですか⁉お父さま、ありがとうございます」
「おっとと。うんうん、やっぱり奈々は笑顔が一番似合うよ」
「えへへっ~」
さっきまで暗い顔をしていたが一転して笑顔満面で俺に抱き着いてきた。もう可愛すぎだろ。普段からべったり甘えてくるけど、こういう風に不意打ちで甘えられると心の底から自分でも理解しがたい感情が湧き上がってくる。もしかしてこれが父性というやつなのだろうか?もしそうなら中々悪くないな。
「あっ、奈々だけズルい。私もお父さまにハグする」
「むぅ。私が先に見つけたから美沙は私の次にしてね」
「早い者勝ちじゃないないし、私が先でもいいよね?……あっそうだ。左右からお父さまに抱き着けば順番なんて関係ないんじゃない?」
「んっ、ナイスアイデア。それでいこう」
俺と奈々の様子を目ざとく見つけた美沙と莉奈が左右から引っ付いてきた。こうなると身動きが取れなくなってしまうのだが、喜んでいるし満足するまでこのままでいよう。他のお客さんから羨望と嫉妬が入り混じった視線で見られているが、気にしたら負けだ。一応お店の端っこで迷惑にならないようにしているし、何か言われたらすぐにやめればいいだけだしな。
結局三人が離れたのは十分後だった。ここから買い物が再び始まったが思いのほかすんなり終わってしまった。どうやら欲しい服がすぐに見つかって決めてしまったようだ。もっと他の商品も見て回ったらいいのになと思うが、目ぼしい物はなかったみたいでまた今度来た時に欲しいのがあれば買うという話で纏まった。
さて、次は本日最後の買い物をする為に二階へと向かう。フロアの半分程を使い入園入学フェアが開催されているのでここで必要な物を買う流れだ。と言っても文房具や体操服、上履き、その他は学校側で支給するとの事なのでこちらで買う必要は無い。
「しかし必要な物の殆どを学校が支給するなんて普通に考えて有り得ないですよね。いくら私立小学校とは言え新一年生全員となるとかなりの金額になりますし、そこまでする必要があるのでしょうか?」
「今回は特例だと思いますよ。男の子が二人も入学するので全ての物に安全性が求められますし、自分で買う場合人によって格差が生まれますので。それで万が一男の子が使うものよりも良い物を持っていたら心証を悪くして仲良くなる機会が無くなる可能性がありますし、そういった諸々を考慮して学校側が支給するという形になったのではないでしょうか。全員が同じ物を使っていればそういう格差は生まれませんので」
「そういう事ですか。無駄なリスクを背負うよりも一律で支給品を使用した方がメリットがあると。理由は分かりましたがだからと言ってすぐに実行出来るものなのでしょうか?学校としては無駄なお金は使いたくないでしょうし」
「恐らくですが親御さんが強権を発動したのではないかと思います。私立の小学校程度であればそこそこの地位についていればこのくらい容易いですから」
「権力者怖い……」
「心配する必要はありませんよ。もし拓真さんや子供になにかあれば抹殺されるので」
「……それって社会的と言う意味ですよね?」
「そうですね。あまりにも度が過ぎた場合は両方の意味になってしまうかもしれませんが」
「………………」
微笑ながら恐ろしい事を言う菫になんて返事をしたらいいのだろうか。凄く頼りになるし、身の安全が保障されているのは有難いけど出来るだけ穏便に済ませて欲しいと思うのは俺が小市民だからなのかもしれない。怖いからこれ以上考えるのは止めにして買い物をしよう。
「えっと、鞄売り場はここかな。リュックサックタイプが多めだけど肩掛けカバンタイプもちらほらあるな。中学生や高校生が使う様な手持ちタイプのスクールバッグは流石に無いか。――よし。それじゃあ色々見て回ってきていいよ。気に入ったのがあったら俺かお母さんに教えるように」
「「「「「はい」」」」」
元気よく返事をした後それぞれ違う場所へと向かっていく。やはり男の子と女の子では好みが分かれるんだな。そういうのは小学校中学年以降だと思っていたけどうちの子は精神年齢が高いし男女の違いが出るのが早いのかもしれない。
そんな事を考えつつ手持ち無沙汰なので並んでいる商品を眺めているとある事に気が付いた。
「そういえばランドセルって置いていないんですね」
「私が小学生の時の話になりますがランドセルを使っている子は一割もいませんでした。殆どの子はリュックサックタイプのスクールバッグを使用していましたね。それから二十年以上経っていますし使う子はほぼゼロに近いのではないでしょうか」
「悲しいですがこれも時代の流れってことなんですね。俺が小学生の時は全員がランドセルを背負っていましたし、男の子は黒色、女の子は赤色という暗黙の了解があったんですよ。今では多色展開されていて好きな色を選べるようになっていますが、どうにも違和感が強くて個人的には受け入れがたいですね」
「この世界の場合男の子が学校に通う事は無いのでそういう決まりはありませんでした。色も二十色くらいありましたし。その中でもピンク色や水色等が人気でした」
「ああ、そっか。男女比率がほぼ同等だから性別によって色が決まっていたけど、この世界では女児しかいないから前提が違うんですよね。すっかり失念していました」
「私としては拓真さんが仰った男の子は黒色、女の子は赤色という風に決まっているのは良いと思いますよ。色を見ただけで性別が分かりますし、遠目からでもすぐに情報が手に入るのは大きいので」
「確かにそういうメリットもありますね。……しかし残念です。可愛い我が子がランドセルを背負っている姿を見たかったのですが、そもそも売っていないという……」
「店員さんに在庫が無いか聞いてきましょうか?もしかしたら倉庫においてある可能性もありますし」
「おぉ、有難うございます。それじゃあお願いしてもいいですか?」
「はい、お任せ下さい」
透香が微笑ながら快く引き受けてくれたのであとは待つのみ。――冷静になって考えてみると選択肢が多い方が良いよな。俺が子供の頃はランドセル一択だったけど、結構身体への負担も大きいし利便性や機能性が今一つだったような気がする。収納量もさほど多くないしな。そう考えるとスクールバッグを使用した方が良いのかも。目の前のポップにも人間工学に基づいたデザイン、収納スペースがたっぷりで沢山入ります、科学的なデータをもとに素材・デザイン・機能を検討し開発したので小さなお子様でも無理なく長時間背負うことが出来ますと書かれている。身体が成長しきっていない年齢だとこういう風にデザインされた物の方が負担も少ないし良さそうだな。それに今はこういうタイプが主流みたいだしとあれこれ検討している内に透香が戻ってきた。
「お待たせしました。店員さんに確認した所少数ですが在庫があるみたいです。ただ色は四色しかないみたいで、その中から選ぶ形になってしまいますが」
「それは良かったです。選択肢が増えるのは良い事ですし、あとは子供達が選ぶかどうかですね」
「そこは本人たちに決めてもらいましょう」
と言う感じで透香と話していたら美沙たちが揃ってこちらに来て話しかけてきた。
「お父さま。皆で話して決めたのですがランドセルが良いです」
「本当にそれでいいの?他にも可愛いバッグや使いやすそうなリュックサックもあるんだよ」
「お父さまやお母さまが使っていたランドセルに決めました。それに他のはこれといった物がありませんでしたし」
「そっか。美沙だけじゃなく莉奈、奈々、健太、佑馬もランドセルで大丈夫?もし他のが良かったら遠慮せずに言っていいからね」
「「「「大丈夫です」」」」
「そっか。それじゃあ決定という事で。あとは色を決めないといけないんだけ――」
「私たちは赤色にします」
「僕と佑馬は黒色にします」
俺が言い終わる前に希望を伝えてきた。というかこれって俺と透香の話を聞いて決めた感じじゃないだろうか。別にそれが駄目という訳では無いし、本人がそれでいいのなら何も問題は無い。
「もう決めていたのか。後は決める事は無いし買いに行こうか」
在庫が少ないとの事だったが無事に全員分を買うことが出来た。これで全ての買い物が終わったが、流石に疲れたので最上階にある食事処で一休みするとしよう。そう言えば子供の頃親に連れられてデパートに行った時とかレストランで食事するのが楽しみだったんだよな。あの非日常感や普段は訪れない場所に来た事によるワクワクは今でも鮮明に覚えている。あの時食べたハンバーグの味は今でも記憶に刻まれているくらいだ。息子や娘もそういう気持ちでいてくれたら嬉しいなと思いつつエレベーターで目的の場所まで移動するのだった。
「丁度空いている時間帯だったのですんなり入店出来ましたね」
「そうですね。もしお昼時だったらどこのお店も列が出来ていたでしょうし、グッドタイミングでした。もう少し時間が遅ければ三時のおやつタイムになりますしそれはそれで多少混むでしょうし」
「ですよね。――話は変わりますが入学式に着ていくスーツを新調したいのですが男性用スーツを仕立てられるお店か吊るしで売っている服飾店を知りませんか?」
「うーん……。基本的にオーダーメイドになると思いますがそもそも需要が全くありませんので受けられるお店があるかどうか……。今持っていらっしゃるスーツはあちらの世界の物ですよね?」
「そうです。大分前に買ったのでくたびれていますし新しいのに変えなきゃと前々から思っていたのですが難しそうですね。専門店も吊るし売りも無いとなると衣料品会社に直接お願いするのが手っ取り早そうですが作るのは二~三着ですし伝手も無いのでかなり厳しそうかな」
千歳と話していて思ったがこの百貨店でもカジュアルな服は売っているんだけどフォーマルな服は一切無い。そういう服が必要になる場に男が行かないというのもあるし、ずっと家に引きこもっているので着る機会がないから売られることも無いという訳だ。普通に冠婚葬祭くらいは出席するだろうと考えていた時期が俺にもあったけど、世の中の男どもは親の葬式にも出席しないみたいだ。その話を聞いた時は正気を疑ったほどだよ。最低でも身内の葬式くらいには出ろよ!と怒りが沸々と湧いたのを今でも思い出すよ。話が逸れてしまったので戻すが本当にスーツどうしよう?ちょっと前に街中で会ったOLさん達は女性向けの服飾会社に勤めていたので駄目だし、男性用の服を作っている会社を教えて貰ってそこに頼むというのはどうだろうか?いや待てよ。カジュアルな服しか作って来なかった人がいきなりスーツを作れって言われても無理なのでは?ぐっ。完全に八方塞がりだし、万策尽きた……。
「拓真さん。久慈宮財閥の関連企業に衣料品会社があるのでそこに頼むのはどうでしょうか?優秀なデザイナーが多数在籍していますし、少数ながら男性用衣服も作っているので問題はないかと」
「おぉ、それは有難いです。それじゃあ桜の方から話を伝えて貰ってもいいですか?」
「はい、お任せ下さい。ただフルオーダーになるので仕上がりまで多く見積もって一ヶ月は掛かるのと、何度か会社の方に足を運んでもらわなければいけないのですが問題無いでしょうか?手間暇が掛かってしまいますが、一度型紙が出来ればそれをもとに作れるので次回からは大幅に短縮できますよ」
「一ヶ月なら入学式に間に合いますし大丈夫です。あとはなるべく早く会社の方にお伺いしたいのでその辺りの調整をして頂けると助かります」
「ではその様に先方と打ち合わせをしますね」
「お願いします」
桜、そして久慈宮財閥にはお世話になりっぱなしだし今度お礼をしに行こう。普通に菓子折りを持って行くよりもCMや販売している商品の宣伝などをした方が会社的には嬉しいのだろうか?等と考えつつ休日は過ぎていくのだった。




