第九話 命の代償~The price of life~
またデスパレを読んで頂きありがとうございます。
DGsとの戦い直後の死神と生存者達の話になります。
第八話のDGs側の話から、また戻ります。
緊迫した状況とその後を書きました。
それでは第九話スタートです。
第九話の主な登場人物
生田勇樹:本編の主人公
生田ウェン(フィリピン人):勇樹の妻
生田星来:勇樹とウェンの息子
ジーン(フィリピン人):生田家と共に行動する家族的存在
足立薫:銭湯コミュニティのリーダー
藤沢那奈:星来の同級生の女の子
藤沢卓志:医者
第九話 命の代償~The price of life~
時間をさかのぼる事、DGsとの闘いが終わって直後。
二月四日午後九時半頃
那奈の父の卓志は車の中で、星来の止血を行っていた。
「一刻の猶予もありません!星来くんは出血と弾が貫通した跡が酷い!勇樹さんは、全身の打撲に、骨折、内出血もしている可能性がある!しかし、手術するには道具が・・・。」
「ビョウイン!?」
ジーンが勢いよく聞いた。
そしてすぐにウェンが、勇樹のリュックから地図を取り出した。
「ココ!ビョウインゾンビナイ!ワタシタチタオシタ!」
卓志はその場所を見て驚いた。
「私が勤めていた病院です。あなた達は本当に、何処まで。」
涙が溢れそうなのを堪えた。死神と呼ばれている 4 人が解放していたのは、自分たちの為でもあり、実際には他の生存者でも必要とせれている場所だった。
「後ろの車と連絡を取りたいので、一時止まって下い!」
卓志の指示により、2 つの行先に変わった。
1 台はジーンと卓志と他 5 名が病院に向かう。
4 台は、ウェンと救出者と重傷者を乗せ、スーパー銭湯の拠点に向かう事になった。
病院サイド
門は閉められていた。
ジーンの案内により、自分たちが侵入したルートを教えて誘導した。
いつか、必要になる時が来ることがあるだろうと、近くの大学病院をゾンビから解放していたようだ。この病院内には、相当数のゾンビがいた。
勇樹の見解だと、感染者は病院に逃げ込んだが、機能しておらずそのまま中で絶命。
動く事が出来ない患者を次々と襲い、爆発的に広がったと考えていた。
卓志が指示を出す。
「とにかく、何でも必要そうなものは運んで下さい!」
6 人はそれぞれ、卓志から病院内の場所を指定されていた、その中から手当たり次第に手に取って、車の中に詰め込んでいった。
卓志は自分が担当していた部屋に行き、必要な物をリュックに詰め込んでいった。
頭の中で思っていた。
(死神に会えれば助けて貰える?それはあまりにも、我々が身勝手すぎた。生田さんも普通
の人、ウェンさんも普通の人、星来くんも普通の子供、ジーンさんも日本に来たばかりの普通の女の子。これは、我々生存者が自分勝手にお願いをして招いた結果じゃないか。なんとしても、この命は私が助ける!)
すぐに皆は車に乗り込み、拠点へと出発した。
スーパー銭湯拠点サイド
車を運転してた人が周りを見渡しながら言った。
「この辺は、全然ゾンビがいないんですね?」
ウェンが答える。
「ワタシタチ、ゼンブタオシタ。」
運転手の言葉が詰まる。
車は拠点に到着して、一人ずつ安静に運び込んでいく。
スーパー銭湯内のリラックスルームに 5 人を運び込んでいった。
個室だと、医師は 1 人しかいない為、同時に 5 人を見ることが出来ないという事だった。
ウェンの指示の元、生存者達はてきぱきと動いていった。
更に、車からは DGsから持ってきた食料や飲料品、生活用品を中に運び込んでいった。
病院からジーン達が到着した。
桶には既に水が用意されており、卓志はすぐに手を洗った。
足立と他 3 人は意識を戻していた。
「先生!俺たちは最後でいいです!どうか!勇樹さんと星来くんを助けてやって下さい!」
足立は涙ながらに訴えた。
2 人を横並びに寝かせている。
まずは、星来の銃創の手術から始まるが、血液が余りにも流れ過ぎていたため、顔は青ざ
めており輸血をしながらじゃないと駄目だった。
勇樹は、腕とあばらの骨折に腹部は内出血のように膨らんでいた。他にも痣が複数あった。卓志は、まず勇樹の異常に膨らんだ腹部を軽く切除して内部の血を流した。
「2 人とも血液が足りなくなる!」
ウェンが星来の前に立った。
「ワタシ B!セイラモ B!ダカラワタシノ blood ツカッテ!パパワ O!」
それを聞いたジーンが勇樹の前に立った。
「ワタシ O デス!クヤニ、ワタシノ blood ツカテ!」
卓志はすぐさま、血液を通すチューブを使い星来とウェンを繋げた。そして次に、勇樹とジーンを繋げた。
卓志は手術を続けた。
ウェンが後ろに救助した女性の 1 人が立っている事に気が付いた。
「ナニ?」
女性が答えた。
「私も B 型です。きっとウェンさんだけの血じゃ足りなくなります!交代していきましょう!」
ジーンの後ろにも女性が並んだ。
そして、B 型と O 型の輸血の列が出来上がった。
「ミンナー!クヤ!セイラ!ゼッタイタスケルカラネ!」
ジーンは皆の心の温かさに泣いた。
足立は、自分も手伝いたいと無理して体を動かして、血が溢れている床を掃除したりガーゼを持ってくる等をしていた。
手術が始まって間もなく、電気は消えてしまった。
しかし、輸血に参加できない人達が懐中電灯を一斉につけて暗くなることはなかった。
皆が心で思っていた事が口に出始めた。
「頑張れ!」
「死なないで!」
誰一人として、その夜は諦める事をしなかった。
二月十三日午前六時十八分
私は目が覚めた。
目を覚ますと、私のベッドには左側に星来と那奈、右側にウェンとジーンがそれぞれ座っ
てベッドを囲むように寝ていた。
「みんな?」
星来が目を覚ました。
「パパ!おはよう!」
星来の声で皆が目を覚ました。ウェンが安堵して泣きながら抱き着いてくる。
ジーンも泣きながら抱き着いてきた。
すぐに那奈が卓志を呼びに行った。
「生田さん!良かったぁ!本当に良かった!」
部屋には沢山の人が集まった。
その後の話を皆から聞いた。
星来は翌日には目を覚まし、現在は歩ける程度まで回復をしている。幸いにも、骨は貫通しておらず、若さ故に回復も早かった。ただ、こめかみと太ももには銃創の跡が残ってしまった。
外には、ウェンとジーンが出て行っていたそうだ、割れたマスクをテープで固定して、それと足立も私のマスクを使用して、2 人についていっていた。
前に寄ったスーパーに DGsから女性達を救助したことを伝え。ここで再会する事ができた。
現在この拠点には 50 名程が生活をしているらしい。
藤沢さんが私の脈を測り、体の傷の具合を見ていた。私の体は頭部にも内出血があった為、傷を縫合するため坊主頭に、顎の下にも縫い傷があり、体中にも縫い傷だらけだっ
た。8 日間も昏睡状態だったのか。
「ウェン、星来、ジーン、ありがとう。」
私は涙ながらに、3 人に感謝を伝えた。
そして、沢山の人に助けてもらえたことにも感謝を伝えた。
朝昼晩と少しの食事を採りながら、薬を飲み体力を回復していく。
二月十四日午前五時
私は早く目覚めた。
それもそのはず、ずっと私のベッドの周りを歩き回っている奴がいるからだ。
「薫!何でそんなに落ち着かないんだ?」
私の看護役として、皆が交代でやってくれているが、足立はこの日を自分から買ってでたそうだ。
「だって、今日は特別な日じゃないすか!?」
足立は、今度は筋トレを始めた。
「何の話だ?」
特別な日に思い当たる節がなく、足立に問いかけた。
「今日はバレンタインですよ!」
間を空けて私は大笑いをした。
「うわははは!笑うと体が痛い。悪い悪い!お前、見た目によらず可愛い所あるな!」
足立は顔を赤くした。
「そりゃ、俺は今まで、人に誇れるような事をしてきたわけじゃないっす。こんな世界になって、勇樹さん達と出会えて、自分が人の為に頑張れてるのが、なんとなく、嬉しくて。」
足立はまだ 28 歳だが、ヤクザにいた為か、目上の人や年上にはかなり律儀で礼儀正しかった。更に、働きも献身的で助かる事も多々ある。実際にウェンやジーンの外回りにも手伝い、中の生存者達のケアや、藤沢さんの手伝いもしていたそうだ。
本人は楽しくて毎日が充実しているらしい。
「ジーンか?」
私はからかうように言った。
足立は更に顔を赤くして、頷いた。
「ジーンちゃんは可愛くて、強くて、面白くて、こんな世界でも、舞い降りた天使のような存在です!それに、ジーンちゃんのファンも多いんですよ!」
そうか、今まで沢山の人達を助け、交流もあったが、私たちはマスクを外した事がなかった。故に、死神の正体など誰も気には留めていないだろうと考えていた。
今ではここに多数の人が住み、コミュニティとして形成されている。
ジーンはその中でも、命を救ってくれた 1 人として神格化、いや、アイドル化されているのかもしれない。もちろん見た目が可愛いのは否定しない。
部屋のドアが開いた。
「ハッピーバレンタイン!」
ウェンとジーンを先頭に女性陣が部屋に入ってきた。
足立の頭の中(俺が最初に貰う!ジーンちゃんのチョコは俺だけのもの!俺が・・。嫌やっぱリーダーの勇樹さんが一番だよな。はぁはぁ。やべー!!心音やべー!)
「ミンナデツクタ!キノツクテ、ソトサムイダカラ、カタマタヨ。パパサイショタベテ。」
コンビニやスーパーにはチョコレートが置いてあったそうだが、溶けていたり、ボロボロだったりした。それを、かき集めて溶かし、型にはめて外に放置していたら固まったそうだ。一体何味だろうか。
まだ、噛む力がないため、口の中で溶かしながら食べた。
「美味しい!」
私は笑顔で答えた。
ん?何故か女性陣のほっとしたような表情が気になって仕方がなかったが、まぁいいだろう。隣で餌を目の前に、待てを指示されている犬のような表情をしている奴にあげてくれ。
ジーンが足立にチョコレートを手渡した。
「ハイ!アダチモアゲル。」
足立の顔は蒸気でも出そうなくらい真っ赤かになっていた。
午前七時
朝食の時間になった。
「おい!薫!いつまで放心してんだ?」
足立は、ジーンからチョコレートを貰った状態のまま一時間は経過していた。
食事を持って来てくれたウェンがビックリした。
続けて一緒に入ってきた星来も足立がいる事にビックリした。
「足立さん!?」
「お、おう星来。チョコ貰ったか?」
「うん。ななから貰った。」
「那奈ちゃんも可愛いもんな。ははは。」
そのまま外に出て行った。
「ウェン。藤沢さんと那奈を呼んでくれないか?」
私は自分のバックを星来に持って来てもらい、中を確認した。
藤沢さんと、那奈が部屋に入ってきた。
不思議そうな顔で皆が私を見ていた。
「藤沢さん。あなたにもう一人娘さんがいますか?」
ウェンと星来は思い当たる節があり、目を丸めた。藤沢さんは、驚いた表情で答えた。
「え?なぜそれを?20 歳になる娘がいます。」
確信とともに、バックの中から、メッセージとマイナンバーカードを渡した。
2 人は号泣した。
「お姉ちゃん!」
「南美のです!なぜこれを?」
私は、ホームセンターと都庁前の車の出来事と、最後の姿を2人に話した。
「生田さん。あなたは、本当に・・・うぅ。ありがとうございます。」
私は、名前を見ただけで、メッセージの方は確認をしていなかった。折りたたまれたメッセージの裏側に藤沢さんと那奈宛てに手紙が書いてあった。
『お父さんへ
お母さんが亡くなってから、私はわがままになってしまいました。いつも迷惑をかけてばかりで、ごめんなさい。
慣れないお弁当作りに、慣れない洗濯、仕事も忙しいのに、私達をここまで育ててくれてありがとう。
不器用なのに一生懸命なお父さんが大好きでした。
南美より』
『那奈へ
かっこ悪いお姉ちゃんでごめんね。
私も背が高いのは、嫌だったよ。
でもきっといつか那奈を大切にしてくれる人が現れるから。その時は、その人にいっぱい甘えて、いっぱい愛してあげてね。大好きだよ那奈。
南美より』
手紙を読んだ後、2人は泣き崩れてしまった。
「私は、5 年前に妻を亡くしました。南美は・・・南美は。 」
ウェンがそっと藤田さんの肩に手を添えた。
「ナミサン、ママトイッショ。タブンアエタヨ。」
ウェンが胸の前で十字架をきり、掌を合わせて祈った。
まるで、人の心に寄り添う聖母のように。
閉まったドアの奥からはジーンの泣き声が聞こえていた。
それから、1 週間が経過した。
1 人 1 人の役割は皆で話し合いをして決めている。外の見回りや監視、藤沢さんという医者がいることで、健康面なども相談が出来ていたりする。那奈は、父から医学を覚える為、ずっと傍で手伝いをしているそうだ。
女性陣もゾンビ以外の感染症を防ぐ為、施設内はかなり清潔にしていた。
一番は、変な奴だが足立が率先して行動をしていること。不足しているものがあれば、外にも取りに行く。武術もやっていたらしく、男性、女性問わずに教えていた。まさに、このコミュニティの手となり足となっている。
私も歩ける程に回復をしていた。腕の骨折は治り、物を使う事が出来るまでになったが、随分と腕も細くなってしまった。筋肉は落ちてこのままでは刀は振れないだろう。
抜糸もしてもらい、腕の筋トレから始めた。
二月二十四日午前八時五分
雪が降り始めた。
私は、新調した死神の恰好をして、外に出る準備を始めた。
「パパ?動いて大丈夫なの?」
星来が心配そうに聞いてきた。
「雪がゾンビにどんな影響を与えるのか、見に行きたくてな。」
慌てて星来も準備をし始めた。
「勇樹さん!外に行くんですか!?ご一緒します!」
足立がついて来ようとしたが、私は断った。
「薫はここを守れ。」
足立は急いで、刀と探索一式を持ってきた。
心配だと言って、ウェンとジーンはついてきた。
午前十時十三分
コミュニティ付近はゾンビがいない為、普段の活動圏内から外に出た。
雪は既に膝より少し下のほうまで積もっていた。
「Wow!snow!ワタシ、ハジメテ!」
ジーンは初めて見る雪に興奮していた。星来とウェンが雪玉を作り、ジーンにぶつけて遊んでいる。
肝心のゾンビは、足元を雪に囚われて停止していた。
「ゾンビは筋力がないから雪の中を歩く事ができないんだ!」
私は嬉しく思えた。
もしかしたら、北の方はまだ安全なのかもしれない。そう思えたからだ。
私も雪遊びに参加した。
久しぶりに 4 人だけで外に出たが、楽しかった。
やっと、家族の時間が戻ってきたように感じたから。それは、3 人も一緒だった。
戻った頃には、全員びしょ濡れで何が起きたのか問いだされた。
二月二十八日午前八時
降り積もった雪は溶け、まるで春の訪れを告げるような、そんな快晴の日。
私の体の傷も癒え、体力や筋力も回復していた。筋力は以前よりも増したかもしれない。
コミュニティ内にいる全員を集めて、私は語った。
「皆さん!助けてくれてありがとうございました!ここに、一つのコミュニティが出来上がり、皆さんの生活の安全が保障されていると感じています!」
皆がざわつき始めた。
「私達は今日、ここを出て行きます!」
反対する意見が飛び交った。
「都庁前で、防衛大臣が言った言葉!救えるわけがない!私は、この時から心に誓っていました!私の目の前で救える命は必ず救ってみせる!ゾンビだけではない!DGsのようなグループもまだまだいるかもしれません!私達は再び旅をします!そして!」
私は足立を探した。
横を見るとジーンの隣で頷いていた。
「薫!お前は向こう側だ!」
「えぇ!俺も連れて行って下さい!お願いします!お願いします!」
笑い声が飛び交う。
「はぁ。本当にお前は、締まらないな。・・・この!足立薫を!銭湯コミュニティのリーダーとして、皆ついて行って欲しい!」
歓声が上がった。
足立には事前に話してはいなかった。本人も驚き硬直した。
皆が足立の事を認めていた。献身的な働きと、誰よりも思いやりがあること。
組織のリーダーとしては、十分すぎる程適任だった。
「うぅ。勇樹さん・・・俺、俺、頑張ります!」
泣きながら握手を交わし、抱擁した。
「ウェンさん。あなたは聖母の様に時に優しく、鬼のようにめっちゃ怖いです!」
ウェンは何を言われたか分かっていなかったが、笑顔で握手をした。
「星来!那奈は俺が守るから安心して日本を救って来い!」
「いや!規模でっか!」
星来もツッコミをいれて、笑いながら2人だけのハンドサインをした。
「ジーンちゃん。・・・俺ジーンちゃんが大好きです。」
とてつもない涙と鼻水の量を流しながら、足立は告白した。
「可愛くて、面白くて、強くて、まるで混沌とした世界に舞い降りた天使のようです。」
こいつは、言葉のバリエーションが少ないのか?前にも私にジーンを表現するのに同じことを言っていたぞ。
「アァ~、アダチ、ウ~ン。カオキタナイナ。」
ジーンは引いた表情で言った。爆笑の渦が巻き起こった。どうやらジーンには足立の気持ちが全く伝わっていなかったようだ。男性陣がジーンの前に並び、一緒に写真を撮りはじめた。
放心状態の足立に私は言った。
「頼むぞ、薫。死神の意思はお前も持っている。」
我に返った足立は、深々とお辞儀をした。
「わかっているんです。ジーンちゃんやウェンさんと外に行っていた時に、生存者の方々がそこにはいました。皆2人の言葉や行動に沢山感謝をしていました。初めて会った時もそうです。死神の行為は、俺には真似できません。生きる道を与えて頂き、ありがとうございました!」
足立の隣に藤沢さんが並んだ。
「生田さんには感謝しかありません。私達は、自分達で生きる意味を、あなた方に頼り過ぎていました。その結果が、あなたがたの命を、危機に晒してしまいました。 」
DGsから女性を救ってほしいと頼んできた方や、救出された女性達もまた、感謝と考えを改めた事を伝えてきた。
「なな。行ってくるね。また会おうね。」
那奈は星来のほっぺにキスをした。
「絶対に死なないでね!」
星来は顔が真っ赤になり無言で頷いた。
それを見ていた足立がジーンにチューを要求したが、顔を叩かれる。
「アハハ!アダチ!ゲンキデネ!」
軽くハグをした。足立は、当然の如く卒倒した。
最後に皆で記念撮影をする。
「行ってきます!」
「行ってらっしゃい!」
皆は見えなくなるまで手を振り続けてくれた。
私たちもまた、見えなくなるまで手を振り続けた。
そこには、沢山の笑顔が溢れていた。
「命を懸けるに値する事だったな。」
「The price of life」
第九話 終わり
ここまで読んで頂きありがとうございます。
勇樹が重症を負った事で、だいぶ日にちが経過してしまいました。今更ながら、週末世界でもイベントを書けるのは楽しいなって思います。
再び4人で解放の旅に出たわけですがこれからも沢山の出会いが起こる事でしょう。
次回予告
再開した兄弟の話し。
全く正反対の2人の運命とは。
第十話 偽りだらけの薄情
次回も読んで頂けると嬉しいです。
面白いと思えたら、高評価とブックマークをお願いします。




