159、お風呂の後はフルーツ牛乳だな
ジェラルドの変な癖?を垣間見た歳三、斎藤、丞、沖田はジェラルドの作ったお弁当を食べていた。
タコさんウィンナーに唐揚げ、玉子焼き、豆腐ハンバーグに竹輪の天ぷらを食べる。全て手作り、朝食後から作ってクオリティが凄い。
「総司ハンバーグを取ってくれ」
「土方さん、唐揚げ取って下さい」
小皿にハンバーグや唐揚げを取って食べている姿を見て始姐はタコさんウィンナーを一口で食べた。
美味しい!、お腹が空いていたから重箱に入れてきたおかずとおにぎりがあれよあれよと始祖、僕、歳三、丞、斎藤、沖田の腹の中に収まった。
美味しく食べて頂き作りがいが有ります。
食後、1時間程話ながらボケーっとしています。お腹いっぱいのまま動くと横腹が痛くなります。前、始姐も痛くなって唸っていましたから、ハハハ。
1時間たって始姐と歳三は稽古開始です。ぶつかり合う木の音。勝敗が決まってない沖田と斎藤には木で串を作ってもらいます。
えっ?、剣術と関係無い仕事ですが?
当たり前です。剣術とは全く関係ありませんもの。今晩使うので作ってもらいます。
「何やってんだ。彼奴等は?」
「今日の夜ご飯はチーズホンデュらしいぞ?」
「チーズか!ジェラルドの料理は全て美味いからな」
「私も作る料理も美味しいだろ?今度作ったる!!」
「結構です!!」
一際大きい声で歳三に始姐に言う。
その後歳三の突きを防ぎれなかった始姐の負けだった。
「あー、せっかく作ってやろうと思ったのになー」
心にも無いことを言う始姐。
作る気すら無いのに料理をすると暗黒物質を作ってしまう始姐。そろそろジェラルドから創作料理はダメにして貰いたい。でもジェラルドが言う事なら始姐はお粥だけ美味しい。お粥だけ旨く作るのだ。総司も言っていた。「シロエ姐さんのお粥は本当に美味しかった」と…
何でお粥だけなんだ?他にも有るだろう何か…
ジェラルドが「小難しい事を言わんといてくれます?」と言う目で訴えかけて来ます。
「さっきの突きにやられた」
「土方さん大人げない」
クククと笑う総司。
沖田の笑い声にピクリと眉を動かして始姐に向かって
「シロエ。総司がシロエの作った料理を食べたいそうだぞ?」
「土方さん!!」
慌てる沖田に対して始姐はおにぎりを食べながら「ん?何か言ったか?」と言った。
「何でもないですよ。シロエ姐さん」
沖田は、回避した。
舌打ちする歳三に意味が分からなくなる始姐。そんな始姐も「まー、いいや」で考えるのをやめて熱いお茶を啜っている。
「あちー」
でも、この熱さがたまらない。
何故なら今は冬。身体を動かしてもその内寒くなる。なので熱いお茶を用意したのだ。
稽古の後は、家に戻り始姐、僕、歳三、丞、沖田、斎藤はお風呂に行った。道場で汗を流してさっぱりする為だ。始姐の家は蛇口を捻れば温泉が出てくる。何て有り難いんだ。
湯船に湯をはり、始姐、僕、歳三、斎藤、丞、沖田で湯に浸かる。
見知った者ばかりだから恥ずかしいと言う感情が無い。初めは沖田も斎藤も恥ずかしくしていたが、始姐が、本当に3歳児の行動を取るので、恥ずかしいと言うよりも始姐に怪我をさせては駄目だと思う様になり次第に恥ずかしいと言う気持ちは消えた。
いつしか始姐が、僕、歳三、斎藤、丞、沖田が風呂に入っていた時にお盆に載せたお酒を持ってきたのだ。湯船に浸かりながら月見酒⋯いいね。月見えないけど⋯。雲が、あった訳では無いよ。物理的に壁や屋根が有るから月が見えないんだ。
「極楽極楽」
何て呟きながら熱めのお湯に浸かっていた。
熱めの風呂から出たらあらかじめに用意していたフルーツ牛乳を飲む。腰に手を当ててパンイチでグイッと飲む。
「風呂上がりにはこのフルーツ牛乳だな」
歳三が笑い言うと、斎藤、沖田、丞も頷く。お気に召して何よりです。と始姐が言って脱衣場は笑いに包まれた。
ジェラルドがタオルで始姐の髪をワシワシと拭く。魔法でやれば早いよ?と言うがジェラルドは、拭く手を辞めない。拭いてもらうのは何て気持ちがいいのだろう。満足な顔をしている始姐にジェラルドも嬉しくなった。
「はい、終わりです。」
「ありがとう。ジェラルド」
「ジェラルドさんぼくのも拭いて」
「沖田自分でやりなさい。それと早く着替えなさい」
「シロエ姐さんばかり甘やかして」
「始姐は良いのです」
何処までも始姐に甘いジェラルドだった。




