登場人物(ハチ側)
今回はちょっと人物その他の紹介です。
次回から戻ります。
ハチ側の登場人物(?)一覧
ハチ
本作の主人公であり元人間、今の体は宇宙人製アンドロイド。
後述の『マザー』によりデータとして取り込まれた後、オリジナルの彼の肉体は死亡。
今のハチは『マザー』が元のハチの死亡前に取り出した『彼が彼である根幹部分』を人造人間のボディに押し込み、記憶等を埋め込み直した存在。
コピーではあるがハチ本人。
そんな存在である。
アンドロイド側の性能は高いが、中身が平均的日本人なので全く能力を活かせていない。
ただしこの惑星にある『精霊』『魔』なるものに対しては……?
軽自動車の『スズキエブリイバン』とオートバイの『ホンダレブル250』が愛車。
スズキ・エブリイ
ハチの愛車。
正確にいえば、日本でハチが乗っていたスズキエブリイの2020年型AGSモデルを元に、宇宙人の技術でフルスクラッチから再設計された車。
見た目は日本でもよくあるエブリイと大差ないが、よく見ると車体の下まわりにシャーシが組み込まれているし、何よりエンジン車としての音も挙動も運転者であるハチに違和感を持たせないためのもので、実際にはすべてがEV、つまり電気自動車となっている。
【空間機能】
エブリイは本来5ドアであるが、6つめのドアが後部荷室左側にある。
だが車の外にはつながっておらず、異空間の巨大な森林公園につながっている。
(車の外からみると、ただ窓も潰したボディがあるだけ)
これは魔法のようなものではなく、純粋に技術的な空間利用技術による。
この空間でキャンプしたり湖で遊んだりもできる。
地下には巨大な電源施設があり、車の電力はすべてここから供給されている。
他にも宇宙人技術による自己修復能力など、大電力を背景にした特殊能力をたくさん持っている。
マザー
宇宙文明の作った人工頭脳にして戦略頭脳。
遠い星で大破し、地球に流れ着いた。
ハチの情報を車ごと取り込んだが、その直後に異世界に落ちてしまう。
もはやかつての戦争をするつもりはないが、自衛程度の力は必要。
彼女は『戦士を生み出し、それを働かせる』事を何より楽しみとしており、その一環としてハチの肉体を作製した。
だが問題が発生する。
この惑星には謎のエネルギーがあり地元では『精霊』あるいは『魔』とよばれ、またそれを使う技術を魔法と呼んでいた。
これの解析に困惑する中、ハチも再生する。
そこでハチに「旅したい」と言われた事で方針を決定。
ハチに好きな旅をさせ、そのデータをとる事で多方向からの解析を試みる事とした。
アイリス
ハチのパートナーとしてマザーが作った人造人間。
銀髪に灰色の瞳。
知識ベースとして、砂漠で殺されていた貴族令嬢のデータを取り込んで知識は豊富。
さらに時間加速させた擬似空間で18年以上の学習もした上で誕生した。
ハチと同タイプの肉体を持っているが中身が異なるため、アンドロイドとしての機能は比較にならないほど高い。システムとの親和性も。
実はハチがいない時には運転代行もできる。
ただし『精霊』『魔』がマザー同様に理解できないので、その力も扱えない。
マザーの事を『お館様』と呼ぶ。
ムギ(ムギ・マドゥル・ボルダ・メル、またはムギ・ミーア・メリリラル)
マドゥル星系のボルダという星で作られた生体兵器にして人造人間。
漆黒の黒猫。
この世界の猫人族という獣人族にそっくりだが、実はアマルー族という宇宙人の姿。
任務で地球にいたところをマザー同様、異世界転移に巻き込まれてこの世界にやってきた。
今は転移より百年以上が過ぎている。
隠密能力が極めて高い。
完全な猫と獣頭人身の猫人間タイプ、そして和製ファンタジーみたいなネコミミ少女の三形態をもっているが、獣頭人身型が本体であり、ほかの姿を強要すると不機嫌になる。
ギター演奏による弾き語りという、同型の人造人間では珍しい趣味を持っている。
鍋奉行ならぬバーベキュー奉行。
リン(リン・フェイ・マフワン)
この世界の魔族であるオルガ・マシャナリ・マフワンをオリジナルとする人造人間。
ただし純粋な人造人間かは不明。
オルガの記憶を引き継ぎつつも、その肉体はハチと同じもの。
なのになぜか魔族としての才覚まで持ち合わせている。
アイリス同様に加速時間の中で学んだ可能性もあるが、マザーの空間で魔族としての学習はできないはず。謎は多い。
《その他》
精霊
精霊というのは現地の通称で、実体はエネルギー生命というべきもの。
なんの実体もないはずなのにエネルギーとして存在し、しかも意思あるかのような挙動を示すこともある。
生き物に入り込み強化し、生存競争に勝ち残らせる。
そして、その生き物の繁殖時に一緒に増え広がる。
だが一気に汚染してしまうと、宿主たる生き物には猛毒であるため、ゆっくりと時間をかけて浸透が行われている。
この世界には過去の文明が設置した数体の管理者がいて、それが汚染の進行を安全に管理している。動物型は真竜族、植物型は樹精王族。
なお汚染されている個体は意思の力をエネルギーに変える事ができる……これが『魔法』の原動力だが、そもそも『精霊』も、その現象すらもハチたちにはチンプンカンプン。
どうやら完全に異界の原理による異界の現象であるらしく、解析にたいへん手間取ってしまっている。
種族について
大昔には知的生物は人間族しかいなかった。
現在いる異種族は『精霊』が広がった結果、進化が加速化した結果生まれたもの。
まず最初に、小柄な技術系種族であるドワーフが誕生。
次にニュービーと呼ばれる強い『精霊』を溜め込んだ赤い目のヒト族が人間族から派生。
で、このニュービーから改めて各種獣人族、水棲人族、魔族が生まれていった。
この種族変化は今も続いていて、人間族は減り続けている。
最終的には人間族は消滅し、各種族にすべて吸収されると思われる。
獣人族について
この世界の獣人族は、ファンタジーによくあるケモミミ人間ではなく、むしろ獣頭人身の人間である……つまり首から上は動物。
なので獣人の町など、日本人目線ではまるで擬人化動物アニメである。
ホンダ・レブル250
日本でハチが雑用に乗り回していた単車を、マザーが彼の記憶から再現したもの。
エブリイと違ってハチの記憶を経由しているので実は再現率が低いのだが、ハチは気づいていない。
オルガ・マシャナリ・マフワン
魔族の女性。
職業は学者で、かつて存在した空間魔法というものを専門としている。
他には各地の魔導機械のメンテナンスなどを請け負っていて大陸を渡り歩いているが、神出鬼没なので、実はご両親の形見の転移門システムを隠しているとも噂されている。
黒髪黒目だが、これは魔族そのものの特徴でもあるため特殊ではない。
妖艶な美女だが、有能すぎてマッドなお人でもある。
あちこちの国で危険人物認定されているが、彼女を信用し、長年つきあっているところもある。
有名なところではエマーンのサイカ商会で、代替わりしながら百年以上にわたり、彼女といい関係を続けている。




