↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
俺はJKの子持ちだったのか!  作者: シマアザラシ
第5章『夏に望むこと』
313/497

お嬢様の望み(3)

 13時過ぎ――。

 俺と如月、実花は3人でゲームを初めて数時間。


 俺たちは画面に視線を向けながら、コントローラーを操作しつつ急遽予定された旅行の話をしていた。


「それでいつ行きましょうか? なるべく早くがいいわね。ふふっ、フレアが喜ぶ顔を見るのが楽しみだわ」


「そうだねっ! そうだねっ! のぞみんが誘えばフレアちゃん大喜びだよ! ねぇねぇ、朝早く出ようよ!」


「ふふっ、もちろん。わたくしとフレアの予定を確認したらすぐに連絡するわね」


「お前……朝超苦手じゃねぇか……だけど、遠足とかは早起きするタイプだしなお前」


「パパ! わかってるね! 結婚しよう!」


「馬鹿なこと言ってるんじゃ――」


 妄言をはく娘をたしなめようと考えていると、ふと時計が目に入る。

 げっ、もうこんな時間か……そういえば腹が減ったな。


「そろそろ昼飯にするか。お前ら、何か食いたいものあるか?」


「う~ん、私的に希望はないかなぁ~。しいて言うならパスタとシーザーサラダが食べたい」


「めっちゃ具体的な要望があるじゃねぇか……如月は?」


「そうね……ラーメンが食べたいわ」


 お前どれだけ気に入ったんだよ……。いや、紹介した身としては嬉しいんだけど。


「でも、あの店は今の時間混んでるからな……」


 さすがにくそ暑いのにお嬢様を外に並ばせる訳にもいかないからな……。もしも熱中症とかで倒れられたらマジで国際問題になりかねない。

 …………リアルに。


「そう………………残念ね」


 この世の終わりみたいな反応だが……俺は間違った判断はしていない。あとでフレアさんに褒めてもらおう。


「べ、別にあそこじゃなきゃラーメンが食えない訳じゃない。そうだファミレス行くか? ラーメンもあるだろうし」


「さんせー! 確か今北海道フェスタがやってたからねぇ~。メキシカンジャンバラヤが食べたい」


 パスタも北海道も関係ねぇじゃねぇか! ……っと、ツッコんだら負けな気がするからツッコみません。


「パパが冷たい!? 家族崩壊!? いじめ!?!?」


「ボケをスルーしたぐらいで大騒ぎするんじゃねぇボケがああ!!」


 っと、親子漫才をしている中、如月は神妙な面持ちで小さく口を開く。


「…………ファミレス…………ファミリーレストラン」


「えっ……? もしかしてお前行ったことないのか?」


「ええ、そこまで家族仲がいい訳ではないので……家族との外食も必ず取引先が関係するので」


「いや……必ずしも家族で行かなくちゃいけない訳ではないから」


「…………」


「…………」


「…………おほん」


 如月の真面目な表情に部屋の空気が重くなる。

 如月はその空気を察してか、軽く咳ばらいをして、太陽のようなあたたかな笑みを浮かべる。


「ふふっ、冗談よ。そんなことは知っているわよ」


「お、おう……」


 絶対に嘘だ。如月ってまじもんのお嬢様だから、突発的に知らないことが出てくるよな……決して世間知らずっていうレベルではないんだけど……。


「パパぁ、ここはのぞみんをいじりまくって、可愛い反応を楽しんでもいいターン?」


 お前は黙れ。可愛い反応はちょっと見てみたいけど……。


「それじゃあ行くか……ファミレスなら近所にあるし……」


「ほーい、実花ちゃんすぐに準備するよん」


 元気に立ち上がる実花。それに対して如月は嬉しさを顔に出さないようにしている感じで小さく何かを呟いている。


「……義孝さんと実花さんと一緒にファミリーレストラン……ファミリ―……」


 な、何を言っているかは聞こえないけど……喜んで貰えてるみたいでよかった。俺までなんだか楽しくなってくるな。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。