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俺はJKの子持ちだったのか!  作者: シマアザラシ
第4章『オトノカガヤクミライへ』
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偵察ミッション(5)

 俺と北条が掃除用具入れに入って3分ほどが経過した――。

 男女2人で暗くて狭い場所に閉じこもっているので、互いにそろそろ正常な判断ができなくなってきた頃だ……。


「…………」


「…………何か面白いこと言いなさいって」


 と、唐突にお嬢様がそんなことを言い始めた……いや、お前錯乱しすぎだろ。ピンチに弱いんだな。


 まあ、この状況なら誰でもテンパると思うけどな。だってな掃除用具入れの外では如月とアヤメの声がかすかに聞こえるし――。


   ◇◇◇


『聞いてくださいアヤメさん。ふふっ、未来さんはいつも不愛想なのだけどきちんと可愛いところがあるんです。わたくしのためにお弁当を作ってくれるなんて。さすがはわたしくしの将来の娘だわ』


『あ、あはは……そうなんだ。未来ちゃんは優しい子だから……そ、それより望ちゃん、早くお弁当食べて戻った方がいいんじゃないでござるか?』


『いえ、それは大丈夫です。未来さんのお弁当を堪能したかったので、担任に2時間を頂きました。ふふっ、わたくしが参加する競技は最後のリレーの前の種目なので』


『そ、そうなんだ……望ちゃん、本当にご機嫌でござるな……』


『ふふっ、わたくしこういうのは縁がありませんでしたから、嬉しくなります。ふふっ、アヤメさん聞いてください。それから――』


   ◇◇◇


 あいつら何を話混んでるんだよ……。この掃除用具入れの材質のせいか、会話の内容までははっきり聞こえてこないが近くにはまだいる気がする。


 まあ、あっちの会話が聞こえずらいということはこっちも多少話してもばれないということだけどな……。

 はぁ、アヤメは如月を言いくるめるのに手間取っているのか……?


「……ジョン君、早く面白いこと言いなさいよ。そう言うの得意でしょ? いえ、そういうのしか、得意じゃないでしょ……?」


「お前めっちゃ失礼だからな」


 自分でもそう思うことはあるけど……。


「はぁ、面白いことね……」


 そこで俺は腕に押し付けられている如月の胸に注目する。


「お前、胸のサイズCカップって言ってけど、意外と大きく感じるな。柔らかいし」


 普通にセクハラだ。


「なっ……!」


 ガタッ! 

 その時、俺の発言に驚いた北条が一歩後ろに下がろうとして、背中を掃除用具入れにぶつけてしまう。


 ま、まずい! 如月にバレる! 俺は北条と違い、別に如月と会ってもいいんだけど、この状況はやばい! JKと一緒に掃除用具入れから出てくるおっさんとか何のホラーだよ!


 だが、俺のそんな心配をよそに――。


   ◇◇◇


『未来さんは将来きっといい美女になるわ。家族のことで暴走しがちだけど、ふふっ、それも可愛いところよね……』


『あ、あはは、そうでござるな……望ちゃん、話の続きは向こうでしない?』


『いえ、もう少し、もう少しでいいから、わたくしの話を聞いてください』


『は、はい……ござる……私は無力でござる……』


   ◇◇◇


 ん? 外の様子はわからないが……ふたりはまだ何かを話してるようだな。


「ば、バレずに済んだか……?」


「私は悪くないっての……ジョン君が変なこと言うから……」


 少し怒ったような、恥ずかしがってるような口調で言う如月。


「…………」


 ……言い訳をすると俺も今状況に気が動転している。……慌てると下ネタに逃げる癖はなおしたい……普通にセクハラでしょ。

 って、冷静に分析してる場合じゃねぇ!


「ま、まて、落ち着け。さっきの発言は一般的に見てということだ」


 俺は真剣な顔をして北条と向き合う。掃除用具入れ内は暗くて北条の表情は読み取り辛いが……俺の言葉に取り乱しているのか、少し怒ったような雰囲気を感じる。


「何よ……セクハラの続きなら聞かないっての」


「ち、違う。北条には悪いが……女性のスタイルに関しての自己申告というのは一番信用できないものなんだ。だって、俺は風俗の写真指名でいい想いしたことがないからな。あいつらCカップなのに実はAカップとかざらだ。それに比べてお前は形も大きさも感触も最高だった……!」


「…………」


 俺は真顔でそんなこと言う……。もう弁護のできないぐらいの変態だ。普通だったらビンタの1、2発貰って警察に通報されてる。

 だが……この極限状態で感覚がバグっているのは俺だけではないらしく、北条はハッと息をのむと……照れたように身体をくねらせる。


「そう……ふ、ふっ、ジョン君はわかってるわね。私は偽らないわ。だって完璧だもの。ふっ、褒められて悪い気はしないわ」


「だ、だろ……?」


 俺の言うことを簡単に信じちゃった!?

 こいつチョロいな……はぁ、どんな状況とは言え、JKの身体にふれてしまっているのは事実だしな。こうなると不本意だがおっさんが悪い……。

 あとで誠心誠意謝ろう……。

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