↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
俺はJKの子持ちだったのか!  作者: シマアザラシ
第4章『オトノカガヤクミライへ』
263/497

偵察ミッション(3)

 それからアヤメと北条から軽く事情を聞いた。

 どうやら、アヤメは北条の秘書に応募して採用されたらしい。それで雇い主のコネで豊川高校の英語教師になったらしい……うん、意味がわからん。


「なんだ……。お兄ちゃん、全然気にしてないんだ。びくびくして損したでござる」


 びくびくしたアヤメは最高に可愛いかったんだけどな。


「そうそう。気にすんな、それよりもお前、教員免許なんて持ってたのか……」


「うん、日本で暮らす時にあるといいかなって思って、大学の時に取ったでござる」


「ふっ、グレイさんは優秀よ。コネを使ったとはいえ、採用試験は満点だったし、それに運動能力も群を抜いている。あの如月のフレアって女と戦わせてみたわ」


 おい、俺の可愛い妹をあの人間兵器と戦わせようとするんじゃねぇ。でもまぁ……フレアは物理的に強いらしいからな……。


 前バレンタイン時、飲んだ際にフレアさんが俺にしか聞こえな声で――。


   ◇◇◇


『アヤメ様と葵さんは相当腕がたちますね。素晴らしい筋肉のつき方です。是非ともいつかお手合わせをしたいものです』


   ◇◇◇


 とか物騒なことを言ってたな……。

 まあ、アヤメがどれだけ強いのかは知らないが……学生の時に空手で全国にいった葵ちゃんと同じ扱いなのと、あのフレアさんが絶賛していたことから、スペックはずば抜けている気がする……。


 兄としては危険のことはして欲しくないのだが……。


「それで、アヤメを何で教師として潜入させてるんだ?」


 まあ、正義マンのアヤメが納得している時点で、さっきも言ってたが法にふれることや、竜胆と敵対することはしてないんだろうけど。


「それはいいじゃない。男がいちいち細かいことを気にするんじゃないわよ」


「いや、一番大事なところだろ……」


 俺がそう言うと北条は不機嫌そうに眉間にしわを寄せる。


「ふっ、今はそんなことよりも、未来さんの動向を見守ることでしょ? こうしてる間にも時間は一刻一刻と過ぎていくのよ!」


「あっ! そうだよ! お兄ちゃん! 未来ちゃんのピンチなんでしょ! ここはまず未来ちゃんのところに行くべきでござる!」


 両者とも話を誤魔化すような雰囲気はなく、北条は呆れ、アヤメは心配そうだ。

 ふう、こいつらは大げさだな。

 たかだか、娘の様子を見に行くだけなんだからな。


 俺はそれよりも可愛い妹が鬼畜上司にいじめられてないか心配だ。


「…………でもまあ、可愛い妹がそう言うのなら、この件は後回しでいいか。アヤメ、何か困ったらすぐに俺に相談しろよ? 社畜の知識を全て出し尽くして反乱を起こしてやるから」


「うん! えへへ、まったく、お兄ちゃんは心配性でござるなぁ……」


 照れながらほほ笑むアヤメ。うむ、可愛い奴め。


「はぁ、ジョン君はやっぱり竜胆の人間よね……身内のためなら阿修羅になると言われるという」


「はぁ? 竜胆ってそんな風に周りから思われてるのか……て、てか、俺は竜胆家の人間ってわけじゃないぞ? それにそんなに身内のために動く性分でもない」


 ……もう自分で言ってて往生際が悪い気もするが……いちいち否定しとかないと気が付いたら当主にされそうだからな……当主とか絶対に面倒だし、そもそもただの元社畜の俺に務まるとは到底思えないしな。

 

(……まあ、もしも……もしも、娘たちが大人になって火の粉が掛かるなら……考えない訳でもないが……まあ、どのみちだいぶ先の話だろう。爺さんもまだ超元気だしな)


 俺がそんなことを考えていると――。


「ふっ! そんなこと言って、本当は娘さんたちが心配なんでしょ? さあ、こっちよ! ついてきなさい!」


 してやったりみたいな顔の北条は俺に背を向けて歩き出す。


「……………はぁぁぁ」


 何だろう……なんか納得できない……

 俺は深くため息をついて、ふたりと共に未来の様子を見に行った……。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。