↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
俺はJKの子持ちだったのか!  作者: シマアザラシ
第4章『オトノカガヤクミライへ』
255/497

未来の悩み

 その頃、竜胆未来は校内の廊下にて――。


「お姉ちゃん、早く……お父さんたち待ってるよ」


「そんなこと言ってもこれを届けないと、先生にさらに怒られちゃうじゃん。あーあ、さすがに体育祭の日に遅刻はまずかったなぁ……」


 未来は来賓者に配ったプリントの残りを、校庭から職員室に運んでいる実花に、不満気な視線を向けている。


「はぁ………お姉ちゃんの馬鹿」


「あ、あはは……未来ちゃん、手伝ってもらってありがとうね」


「まったく、お姉ちゃんは仕方ないんですから……」


 今実花は『今日寝坊した罰』で昼休憩中にプリント運びをさせられていて、廊下を歩いていた。運ぶ量も多いので未来も手伝っている。


「お姉ちゃんが悪いです……私は何度も起こしたのになかなか起きないかないから……」


「だって、昨日から楽しみで中々寝付けなかったんだもん……」


「子供ですか…………? 小学生でも、もう少しマシな言い訳をしますよ?」


 未来は小さくため息をつきつつも、そんな姉が可愛く思えてしまう。

 だからこそ……ついつい手を貸してしまう。


「うぅ、パパとの時間が減っちゃうし、未来ちゃんは先に空き教室に行っていいよ?」


「いえ、お姉ちゃんの手伝いは苦ではありません。早く終わらせて2人でお父さんたちに会いに行きましょう。お弁当にお姉ちゃんの好きな食べ物もいっぱい入れたから」


「…………み、未来ちゃん」


 実花は未来の気持ちに感動したように目を潤ませると、持っていたプリントを窓の空きスペースに置くと――。


「み、みきちゃ~~ん!!」


 実花は未来の腰に思いっきり抱きついた。


「お、お姉ちゃん……」


「いやぁ、可愛くて思いやりのある妹を持って私は幸せだよ~~。あっ……未来ちゃん腰細くて……スタイルいい。お尻の揉み心地も……」


「んん、お、お姉ちゃん。周りに人がいないからってセクハラしないでよ……」


「いいではないか、いいではないか! ぐへへ……」


「もうっ、お姉ちゃんったら……」


 そんなことを話していると――。


「おお、竜胆姉妹! 相変わらず仲がいいねぇー!」


 その時、クラスメイトである熊田が階段の下からやってきて話しかけてきた。


「やあ、くまもん! そりゃ私と未来ちゃんはママのお腹の中にいる時から一緒だからね!」


「いや~~羨ましいなぁ。うちの妹、思春期で……私避けられてるんだよねぇ……あはは」


「くまもん! 妹いるんだ~! えっ、何歳! 何センチ! おっぱい大きい!?」


「おほん、よくぞ聞いてくれました! うちの妹、現実を見過ぎてて大人びたことしか言わないんだけど、そこが超可愛いの!」


「……………」


(お姉ちゃん、前に熊田さんと話すようになったのって最近って言ってたのに……。お姉ちゃって……すごいなぁ……すぐに誰とでも仲良くなっちゃう)


 楽しそうに実花と熊田が話始める中、人見知りであり、内弁慶の未来はどうにも話に入っていけない。どうすればいいのかもわからない……。


 未来は自分が姉の様に社交的ではないと考えている。学校で仲がいい友達はあまりおらず……よく話すのは実花と望ぐらいだ。


 そんな自分にコンプクレックスを感じていた……。


(変わらなきゃと思う……愛想がよくないと、お父さんと、お姉ちゃんに迷惑をかけるかもしれないし……でも……私はお姉ちゃんみたいには……)


「くまもんの家には今度遊びに行くとはして……そう言えば、話は代わるけど、例の『アイドルちゃん』の追っかけいっぱい来てたね」


「そうそう!いや~~芸能人って大変だよねぇ……」


(私も話に入りたい……けど。余計なこと言って、空気を悪くしたくないし……はぁ)


 未来には明るく熊田と話す実花が眩しく輝いて見えた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。