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俺はJKの子持ちだったのか!  作者: シマアザラシ
第4章『オトノカガヤクミライへ』
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Jkとお話(2)

 さて……僕は人間は現実を見ないことも重要だと思います。はい。


「さて、ジョン君、私の話を聞きなさい! 普段なら正座させて聞かせる感じだけど……まあ、ジョン君が仕事中なのは理解してるわ。特別に、あんただから、仕事しながらでもいいわ! 感謝しなさい!」


「…………へ、へーい」


 俺は偉そうに言い放つお嬢様の言う通り屋台の中で仕事を始める。そして、北条は――三沢が持ち込んだパイプ椅子に上品な仕草で腰かけ、機嫌よさそうに俺が仕事をする姿を眺めてくる。


 おい、お前本当に居座る気かよ……ぶっちゃけ邪魔なんだが……これから忙しくなりそうだし……。


「……ふんっ、なによ?」


 しかし、お嬢様は俺の迷惑そうな視線を気にする様子もなく、色っぽく足を組む。お前は本当にJKか? ……オーラが態度のでかい女優みたいだぞ……。


「…………」


 だが、俺は謙虚で腰の低い日本人、はっきり言葉にすることはできない。ここは無言のプレッシャーで帰って頂こう。任せろ迷惑そうに仕事をするのは得意だ。


 というか……北条っておっさんから見ると……まさに今時のJKって感じで怖い。完全な被害妄想なのは理解しているが……おやじ狩りに合いそう……。


「……ジョン君、空気が重いわ! 私が話を始める前に空気を温めないさっての。面白くなければ痴漢にあったって叫ぶわ」


「おい、無茶言うんじゃねぇよ。てめぇは何様だよ……たくっ」


 俺が黙ってられたのは5秒だった……はぁ、何でこいつは俺に絡んでくるんだよ……。


「お前さぁ、ここの生徒だろ……? こんなところに居ていいのかよ?」


「はぁ? あんた何言ってるのよ! 私は特別なの。ふっ……あとは『転校生』の特権というものよ」


「へぇ……お前転校生なのか……」


 俺は大して興味がないので、適当に相槌をうちながら、ポッポコーンの機械に素を入れて、さらにはわたあめの機械の電源を入れる。


 だが、北条は俺のぞんざいな態度をたいして気にする様子もなく、偉そうに足を組み替える……おい、すぐ近くで色っぽい仕草をするんじゃねぇよ……。


「そうなの。ふっ……美人ってのは大変よね。クラスの連中から色々聞かれたわ」


「へぇ……そうか」


「彼氏がいるか? とか、好きなタイプはとか? ふふ、そんなこと聞いてどうするっていうの? ふっ、相当いい男じゃなければ私と釣り合わないっての。ジョン君もそう思うでしょ?」


「へぇ……そうか」


「はぁ、ずっと質問攻めって疲れるっての。はぁ、肩がこるわ」


「へぇ……そうか」


「まあ、彼氏がいるか? とか好みの男とか、聞いてきたのも、全部あんたの娘なんだけど」


「はぁぁぁぁぁぁぁ!?!?」


 あいつはどうしていつもトラブルの渦中にいるの!? って……まず!


「ふーん、やっぱりジョン君は竜胆姉妹の父親なのね……それなら、とっておきの『情報』を提供できるわ」


「…………」


 ああ……凡ミスだ……。これ俺が後で娘たちに怒られるやつじゃ……。

 い、いやでも……こいつの場合、最初から察してたぽいっからセーフなんじゃないのか……? ま、まあ、そう考えておこう。


「はぁ……お前、それ他のやつには言わないでくれよ……?」


「何で、私があんたの言うことを聞かなければならないのよ」


「わたあめ……やるよ」


「…………それは美味しいの?」


 なんか……簡単に買収できそうだ。お金持ちっぽいから逆に珍しいのか……? なんにせよチョロい……。


 はぁ、なんだか今日1日で川島家が抱える問題が増大した気がする……。

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