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俺はJKの子持ちだったのか!  作者: シマアザラシ
第2章『夢見る時間』
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一夜明けて(4)

「あ、そうそう。それで、先輩? 先輩にお話があるんですけどいいですか?」


「ああ、何でも言ってくれ」


 俺は後輩先輩という掛け替えのない関係に正直感動していた。だって、葵ちゃんは俺が明菜、美女との仲を悩んでいた時に、仲を取り持ってくれた神だ。


 こんなできる後輩はそうはいない。俺は幸せ者だ。

 そんな神の如きの後輩の話なら、いくらでも聞いて――。


「ふふっ、せんぱーい、如月っていう高校生のことを聞いてもいいですか……? この変態♪」


「うっせえ、その頭かち割るぞ、ああん?」


「急に……チンピラみたいになりましたね……普通に軽蔑します」


 そんなに褒めるな。


 やはり後輩というのは甘やかしてはいけない。

 俺は神にさえ逆らえる聖なる勇者だったのか……。そうだ、俺は不正な質問には答えない……というか、一般的に考えて答えられるか!


 どの世界に後輩に「女子高生とお見合いをして、婚姻を迫られました。てへぺろ」なんて言う先輩がいるんだよ。

 そんな奴は存在してはいけない。


「もうっ! 先輩白状してくださいよ! フレアさんが言ってたじゃないですか!? 先輩はフレアさんの主人のJKとラブラブで将来この国を牛耳る存在になるんですよね!」


「…………」


 そんな子供みたいな言い分マジで信じんなよ……。葵ちゃんの感じからして、本当に信じてるっぽいし……。


 はぁ、フレアさんの言い分なんて子供でも信じないぞ……。


 まあ……明菜はめっちゃ信じてたけど……後でフォローしておかないと……。


「それで! どうなんですか! 先輩!」


 ぐいぐいと迫ってくる葵ちゃん……そんなにも俺の恋愛事情が気になるかよ。


「何? お前、俺のこと好きなの?」


「いえ、それはありません。これっぽっちも。みじんこほども」


 急に真顔になるな。もっと動揺してもいいんじゃねぇか?

 俺も葵ちゃんに思うところはないが……なんかショックだ……。


「はぁ、それじゃあ、なんでそんなに気にしてるんだよ……?」


「えっ、そ、それは……秘密です! 先輩には関係ありません!」


「いや! 俺めっちゃ当事者だろ!」


 はぁ、俺だってまだ事情がのみ込めていないというか……現実逃避してるんだから。

 

(まあ、葵ちゃんになら本当のことを言ってもいいか。というか、もう殆ど事情は知られてるしな。今更か…)


 俺は多少うんざりしながら、事情を説明しようとすると――。


「ん? 先輩、あの人こっち見てるんですけど、知り合いですか?」


 葵ちゃんが後ろを向いて、不思議そうに首をかしげる……その視線を追うと……。


「ふん、相変わらずの間抜け面ね」


「あ、秋村さん……」


 そこには明菜のストーカーである秋村さんが立っていた……。

 昨日、明菜にズタボロ言われて……傷心しているはずだが……秋村さんの顔色はそこまで悪くない気がする。


「き、昨日の今日で復讐とかしに来たとか……? は、腹いせにぐさりとか?」


「はっ? 犯罪者になる気はないわよ」


 いや……お前ストーカーだから、犯罪者じゃん。これ言うと絶対に話がこじれるから、言わないけど。


「そ、それでご用件は……?」


 俺は恐る恐る訪ねてみる。

 いざとなったら、速攻でフレアさんを呼びに行こう……。


「違うわよ。明菜様……夢野さんに用はないわ。あんたに話があるのよ」


「…………」


 俺今日よく女性から話をされるな……モテモテでとても嬉しいです。

 ……はぁ、います帰りたい……。

第2章あと2話で完結します!(たぶん)

新章は少しお休みを頂いてから、更新しようか考えます(如月さんの風呂敷を広げてしまったので、その辺を回収したい……)

今後ともよろしくお願いしますmm

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