夢のバレンタイン(1)
◇◇◇
『人生何が起こるかわからない』
……俺は今日それを身を持って実感していた。早朝から美少女JKと結婚させられそうになったり、日本の重鎮にされそうになったし、今日の俺はその言葉を体現してる存在と言っても過言ではないだろう。
そして――奇跡とは連鎖するものだ。ついてる時にはつきまくり、ついてない時は何をやっても駄目なことが多い。
そして今俺はある意味男の夢を実現しいていた……。
「義孝さん……ゆっくり、ゆっくり、入れますね……うぅ、緊張しますぅ」
「あ、ああ……」
「い、痛かったらすぐに言って下さいね。なるべく……や、優しくしますから……うぅ、あん……」
…………。
…………。
いや、やましいことをしてる訳じゃない。今俺は自分の部屋で……『耳かき』をしてもらっている。ぶっちゃけ、そこまで色っぽい展開ではない。
俺今混乱してるし……。
何でこうなったかというと……。
俺は娘たちと温泉に行った後に、家に帰ったらすぐに疲れて寝てしまった……。今日はいろいろとあり過ぎたからな……。
それで起きたら……『何故か明菜が膝枕』をしてくれていた。
明菜いわく――。
『えっと……廊下で実花ちゃんに会って……鍵を渡されたんです。パパ寝てるから起こしてあげてって……それで……寝ている義孝さんを見たら……した床で頭痛そうだなって思って……』
と、顔を真っ赤にして説明する明菜が可愛かった。それで調子にのってしまったんだ。寝ぼけてたしな……それで「耳かきしてー」って言ったら二つ返事でOKだった……。
太ももが柔らかくて、とても素晴らしい……。
「ど、どうですか……? 気持ちいですか……? はぁはぁ……ふぅ」
「あ、ああ……」
耳かきの感触は自分でやる時よりも、優しく、明菜に耳かきをしてもらっていると考えると……普段よりも気持ちいい気がする。
そして――。
「はぁはぁ……き、緊張しますね……うぅ……んん」
息遣いが妙にエロい……俺の耳のそばに明菜の顔が近くにあるから余計そう感じる……時々耳に明菜の息がかかり、こそばゆい……。
な、なんかいけないプレイをしてるみたいだ……
「はぁはぁ……ふふっ、義孝さん、結構……お掃除さぼってましたか……?」
「あっ……ご、ごめん、汚かったか?」
「いえいえ、そんなこと思いません……ただ、お掃除しがいがあって、嬉しいなぁって。ふふっ……はぁはぁ……ううぅ、んんん……ここ、いっぱいたまって、んん、取りがいがあって……はぁはぁ」
「て、適当でいいぞ?」
「いーえ、駄目です♪ わたしに見つかったのが運の尽きです……わたしが義孝さんのを綺麗にしてあげますから……んんん」
「…………」
明菜の一言一言がなめまかしい淫語に聞こえるのは俺の心が汚れてるからだよな……。
明菜がやさしくほほ笑み、耳かきを進めていく。ごそごそ、心地よい音が流れ、癒されている感じがする。
もっとも……明菜がエロ過ぎて眠くはならないが……。
「それでは……もっと……奥にいってもいいですか……? 奥にすごいのがありそうで」
「あ、ああ……頼む……」
「ふふっ、任せてください。これでも元看護士ですから。えへへ、男の人に耳かきする初めてですけど……」
冗談っぽく笑う明菜。
はぁ……将来明菜の彼氏になるやつは幸せだよな……料理上手で優しくて可愛くて……しかも巨乳だぞ……スペックが高すぎる。
今も俺の頭上でおっぱいの気配がすごくするし……何かの拍子に当たらないかしら。
「うぅ、こ、このおく、な、なかなか……お、おくのほう……も、もうちょっと……もうちょっと、ううぅ、ああん……ここ、白くかぴかぴになってて……」
「…………」
もう一度言おう! これは耳かきだ! やましいことは何もない!!!
だから……今はこの幸せな時間を心から楽しもう……そうしよう。




