娘とデート(6)
そんなこんな俺たちは和解して楽しくカラオケを楽しんだ。まあ、元々喧嘩したわけでもないんだけど……。
まあ、人間家族に隠し事はよくない。言ってしまえば何でもないことだったりするからな。それで俺たちは――。
「ねぇねぇ、パパどう? ここは! ナイスなプレゼントでしょ!」
「……お父さんが喜んでくれると嬉しいです」
「…………」
午後の4時頃。都内の外れにある『温泉』に来ていた。
カラオケ屋を出たら、爺さんの部下とか言う人に車に押し込められてここに連れてこられた。あの手際の良さはもはや誘拐だ……。
それで娘たちに服をひん剥かれてファミリー専用の温泉にいた。3人はゆうゆう入れる室内風呂にジャグジーなどの設備が整い、外には露天風呂まであり、清潔感と高級感のあふれる作りだ。
「うーーん!! いいお風呂だね~~家族で貸し切りだよ! 貸し切り!」
「うん、ちょっと高かったけど……奮発してよかったね」
「お前らが払ってくれたのか……? そ、そこまでしてくれたのか……」
「お父さん、気にしないでください。私たちがしたくてしたんだから」
「そうそう! 車はちょっとずるしちゃったけどねっ」
「ふふっ、そうだね」
舌をちろっと出して、笑う実花と未来……。
嬉しくて……とても可愛いく思う。そして、ちょっと泣きそうなぐらい感動してしまう。
だが……1つ問題もある。それは――。
「…………」
温泉なので娘たちは当然裸だ。かろうじてタオルで大事なところを隠してるので……俺の精神はギリギリのところで暴走せずに踏みとどまっている。
「最近また胸が大きくなったんだよねぇ」
「えっ、いいなぁ……お父さん、胸が好きだから私も大きくなりたいです」
しかし、そんな俺の尊き精神をあざ笑うように、娘たちは目のやり場に困るようなポーズをとっている。
胸をいじるな、揉むなや……。
こいつら男と風呂に入ることの危険性を理解しているのだろうか……。
「お父さん、そんな端っこにいないでこっちに来なよ!」
「お、おい、これ以上近づくな! 近づいたら大きい悲鳴をあげるぞ! 人を呼ぶわよ!」
「そ、それは性別的には私たちの台詞ではないでしょうか……?」
うっせえ! 俺はセクハラに性別は関係ないと思ってるんだよ! お前ら俺が訴えれば勝てるからな!!! たぶん。
「でもさぁ、パパ、せっかくの豪勢なお風呂だよ? 楽しまないと損じゃない?」
「…………」
まあ、処女ごっこをしてみたが……そんなに面白くないな。実花が言うことも一理あるし。せっかく娘たちが温泉に招待してくれたんだ。楽しまなきゃ損じゃん。
(まあ、俺も女の裸で大騒ぎする歳でもないしな)
俺は実花たちが入っている室内の風呂につかる。
ううううううん、いい。暖かいお湯が疲れを癒すようだ……お湯はただのお湯ではなく、少し白く濁っている。
「パパ、いらっしゃーい! 親子で混浴はいいもんですな」
「お父さん、気持ちいですね……あ、でも……」
「ん? 未来どうしたんだ?」
「……い、いえ……さっきケーキをたくさん食べたんで、そのお腹が少し……」
恥ずかしそうに身をよじる。その身体を隠すしぐさにエロスを感じるが……別に腹が膨れてるようには見えんけど……腰は驚くぐらい細いし、胸は大きい、むしろナイスプロポーションだ。
どこに出しても恥ずかしくない娘だ。
「お、お父さん……じっくり見て……そんなに見られると興奮するんですけど……はぁはぁ。ちょっと……気持ちいいことしませんか……? お父さんはそのまま楽にしてていいので……」
「…………」
どこに出しても恥ずかしい娘だった……。
頬を赤くして俺に四つん這いで雌豹のようににじり寄る未来。強調された胸の谷間がとても柔らかそうで、色気が目の毒だ……。
「未来ちゃん、未来ちゃん、『ここでは』パパを襲わない約束でしょ? 『ここでは』」
「……うぅ、そうでした……『ここでは』」
『ここでは』を強調すんなや。夜ぐっすり寝られなくなるじゃねぇか。
ジト目で姉妹を見ていると、その時、実花が何かを思いついたような顔をした。
「そうだ。パパ、今日夢ちゃんには優しくしなきゃだめだよ?」
「えっ……? 俺いつも明菜には激甘だけど。美女には下心丸出しの中年なんで。というか、ただ飲むだけだぞ?」
「そうなんだけどねぇー。なんか、心配なんだよねぇー」
「はぁ……いいなぁ。夢野さん、うらやましいなぁ……ぶくぶく」
ん? どうにも娘たちの歯切れが悪い……なんかあんのか今日?
まあ、いいか……どうせ夢野さんとの飲みは後数時間後の話だし。なんかあるんだったら、すぐにわかるだろう。
それよりも……はぁ、やっぱ温泉はいいなぁ。
娘たちの粋なプレゼントだ……今はこの幸せを噛みしめよう……。
明日から夢野さんの出番です!




