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私小説 2・0  作者: 角筆夫
日常
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文録


 小説業界も衰えたものよなあということであり、まあ、昔からとっくに衰えていたのだろうけども、もはや、有名人や人生啓発あるいはジャンルものだったら、辛うじて命脈を留めているのだろうが、私小説というだけでは、よほど変わった女の私小説でもない限り、見向きもされないというか、誰が好き好んでおっさんの生活を覗かなきゃいけないんじゃ、ボケ。ということだろう。


 そこは私も痛いほどわかる。同じようなことをしていた人に、「それってブログじゃん」と嘲笑ったのも私なのだ。しかも、最近では、おっさんは偉ぶると、キャンセルされてしまうのである。ブルブル、おお怖って、言ったところで時代の趨勢だからしょうがない。「小説のおにいさん」みたいな立ち位置じゃないといけない。いとうせいこう。糸井重里。石田由良とか、いるではないか。あんな感じである。だから、芥川賞受賞者の男はみんな、白いシャツにジーンズで、彼らの亜流みたいないでたちなのである。


 何も私は彼らをディスっているわけでもなく、むしろ、素のままで出た方が逆に目立つのではないかと言いたいだけであり、これは何だか、私が自分のことを書くときへのハードルを上げてしまっているかもしれないが、下手をすると、私はずっとこのまま前書きを書き続けているかもしれない。もう、ずっと本編に入りたくない。というのも大して書くことも何もないからだ。女と付き合った、振られた、風俗、キャバクラ、フィリピンパブ、あるいは、ギャンブル、パチンコ、こんなものを書いて誰が喜ぶだろうか。いや、ゲームみあいだから、誰か喜ぶかもしれないが、というのも人は金が絡んでくると、面白がるからである。


 私も近年、節約料理をしているから、そのことについて書いた方がまだ良いかもしれない。ここ数日であるが、シーチキンと胡瓜とマヨネーズとご飯と、味噌汁。次は、ハムと目玉焼きと納豆とご飯、こんな感じであった。今夜は、ほうれん草、ハム、こんにゃくの炒め物、めかぶの酢のもの(スーパーで安く売っているやつ)と味噌汁ということになるだろう。しかし、盲点だったのは、米を切らしているということであるが、財布には5000円以上あるので、何とか買うことができるだろう。最近、米の価格がようやく五キロ2800円くらいになってくれたのは、とても嬉しいことである。これで、質素に生活できるだろう。


「お前の方こそ、ブログだろ!」


と私に嘲笑されたイキリ作家Aのツッコミが聞こえてきそうである。



 

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