<90> 何のために
人は人生を何のために歩んでいるのか? と、考えなくてもいいのに深く考えたことがある。^^ 楽しむために、名声を得るために、出世するために、お金持ちになるために・・など、いろいろな目的で歩んでいるのだと考えるのが世間相場である。しかし、果たしてそうなんだろうか? と私はお馬鹿になったように考えた訳です。今は考えていません。^^
昼休みの休憩に入ったとある会社である。課長代理補佐の餅川は定食屋のカウンター席に座り、モチモチした顔でモチモチとトンカツ定食を頬張りながら考えていた。
「餅川さん、どうしたんです?」
同じ課の係長、団子が隣の席から声をかけた。この会社の職階制では課長代理補佐の下が係長だった。
「んっ!? いや、なに…」
餅川はモチモチした顔で暈し、トンカツをガブリ! と頬張った。
「何か考えごとですか?」
「ははは…何でもないさ」
軽く哂った餅川だったが、心の底では、俺は何のために働いてるんだろう…と思っていた。課長代理に昇格するためか…とも思ったが、すぐに、いや、そうじゃない…と餅川は否定した。
「ここの味噌カツ、旨いですねっ!」
「君は、この店、初めてかい?」
「ええ、そうなんですよ…」
「そうか、俺は入社してからだから、かれこれ20年になるか…」
餅川は、そうか! この店のトンカツを食うためだったか…という結論に至った。餅川がなんのために働いていたかといえば、課長代理→副課長→課長→部長代理補佐→部長代理→副部長→部長→・・などという出世のためではなかったのである。^^
何のために生きているのか…などと深く考えず、諸事を楽しみ、美味しく食べて寛ぐ人生が最良のようです。^^
完




