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89/100

<89> 環境

 どういう環境で人生を歩むか・・によって、人生は大きく変わる。誰もがいい環境で日々を送りたいのだろうが、持って生まれた宿命には(あらが)えない。運命は本人の生き様で変化させられるが宿命だけはどうしようもない。持って生まれた宿命は、その人生で折っていかねばならない訳だ。ぅぅぅ…実に悲しい話です。^^

 黒豚は、とある町に生まれ、とある大手ハムの本社で一社員として平凡に暮らしていた。

「黒豚君、明日はいよいよ長期出張だね…」

 課長にそう言われ、黒豚は頑張らないと…と、決意を深めた。出張先の支社の環境は劣悪で退職者が大幅に増えていた、その原因を秘密裏に探って報告せよ・・という極秘命令を黒豚は受けていた。黒豚は、ミッション・インポッシブルだな…と恰好よく思った。

 出張先の支社の社員達は支社長の経営方針にブゥ~ブゥ~と不平をたれていた。その支社の労働環境は劣悪で、これは完全に労基法[労働基準法] 違反だな…と、黒豚を思わせた。これでは当然、やめたくなる…と、黒豚は支社長をチラ見した。競合企業は順調に当期純利益を増やし成長していた。これでは益々、シェアが小さくなるぞ…と、黒豚は支社長の解雇請求を本社に送った。その請求は認められ、半月後、支社長は解雇され、黒豚は新しい支社長が赴任するまでの間、支社長代理を任されることになった。それ以降、劣悪な労働環境は改善され、退職しようとする社員はなくなったのである。美味しいハムが改善された労働環境の下で生産されるようになり、業界のシェアはふたたび向上した。黒豚は上手く環境改善に成功し、会社経営を美味く立て直したのである。

 黒豚さん、環境改善出来てよかったですね。話は逸れますが、黒豚のハムは美味しいらしいですから、一度、食してみたいものです。^^


                  完

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