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どれだけの金塊を積み上げる?

 ヒーロー君の活躍? により、海面にプカプカと浮かぶ雑魚モンスター。そして、そんな雑魚モンスターの状況を感じ取った他の雑魚モンスターなんだけど、彼らは船から少しだけ距離を取り始めた様子。

 しかしそれは雑魚モンスターに限っての話。残念な事に船を触腕で掴んでいるクラーケン、それにタイミングを見て体当たりを行っているシーサーペントなどは何ら行動に変化など無い。

 これでは、船が帆を揚げたとしても全く進むことなど出来ないままだ。そして、蓄積されていっているダメージにより船はどんどんとボロボロになっていく。


 沈没するのも時間の問題かもしれない。


 ただ、雑魚が距離を置いたことでこちらにも色々と選択肢は増えた。そう……雑魚の群れが居なければ錬金人形達が出来る行動も増えるなんてのも、選択肢の1つだろう。

 他にもあって、たとえば船内に飛び込んでくるダツ系モンスターの数も減るはずだからね。そしたら、船に乗っている者達も自由に行動出来る人が増えるハズ。


 そんなワケで、さぁここからカウンターだ! という場面ではあるんだけども。


「やっぱりこれは恐怖のタイムアタックが開始って感じかな? クラーケンやシーサーペントを抑えるのが先か、船が粉砕されるのが先か」

「恐らく船内では補修で走り回っている人が何人も居るでしょうね……」


 ただ補修用の板とかも無限にあるわけじゃないからね。アイテムチェストとかポーチみたいな物を持っていたとしても、果たしてどれだけの許容量があり、どれだけの板を持ってきているのか。

 たださ……アイテムチェストとかが有ったら、普通に考えたら水とか食料を優先するだろうしなぁ。なにせ船で遭難した時に辛いのは水と食料だしね。それも、特に水なんてのは……ね。眼の前に水が有るのに飲めないというのは相当堪えるからなぁ。うん、海水は飲んだらアウトだからね。


 ともあれ、もう既に相当リペア作業を行った状態だと考えたほうが良いだろう。そして、既にその板の数も残りが少ないと……って、あ、待て、板の数に限りがある? いや、別にソレって問題か?


「雪さんや。ちゅん吉はどれだけの物が持てる?」

「……巨大化させれば大岩でも問題無い」


 よし! それならちゅん吉に板を運ばせれば無限にリペアが可能では? まぁ、板を打ち付けるという仕様上、限りは有るだろうけどさ。それでも、応急処置の回数が増やせるのであれば……ね。

 それに! 板を用意するだけで〝恩を押し売り〟する事が出来るのは大きい。そしてまた、恩をスルーして好き放題言うような人達だったら……その時は見捨ててしまえば良いだけだしね。


「てなワケで、板材はアイテムチェストの中に幾つか入っているから、ソレをロープで纏めてちゅん吉に輸送してもらおう」

「……ん。ちゅん吉を呼び戻す」


 さてさて、いったい彼らが自分達に対して考えている命の値段は如何程のものかな? ここでいい子ちゃんなら〝命に値段はつけられない!〟なんて言い出すんだろうけどね。でも、この島で生き抜いてきた者にそんな〝いい子ちゃん〟は居ない。

 どこかのタイミングで命を賭けて行動したことが有る者達ばかりだからね。それこそ、島からの脱出作戦時には全員が命を賭けつつ、隣りにいる人に自分の命を預けあったんだ。だから恐らく、皆に同じ質問をしたら……。


「思いもよらぬ答えが帰ってきそうね」

「出来れば常識の範囲内でお願いしたいかな」


 実験体になるぜ! なんて言われてもちょっと困っちゃうよね。なにせ〝人道的な実験から外れる様なモノ〟をやってみたくなっちゃうし。たとえば、生身の腕と錬金人形の融合とか。


「……それ、既に自分でやってるじゃない」

「こ、これは既に腕が切り飛ばされた後の話だし。言ってしまえば義手を着けているだけみたいな?」

「だからと言って、自分の腕を素材にするのはねぇ……」


 そこはほら、魔力的に自分の腕を素材にした方が生身の腕と同じレベルで義手を使えるようになるからね。致し方ない行為なんだよ。


「ま、みんな変な要請には応えないから大丈夫よ」

「それに、景くんだってマッドサイドに堕ちきってないよね」


 箍が外れる様な状況にならなければ大丈夫じゃないかな。ま、それにきっとここに居るエリカさん達が止めてくれるから大丈夫だって安心感もある。


「任せなさい。土に固めてでも止めてみせるわよ」

「それはそれで、俺が圧死か窒息死してしまうんじゃないかなぁ」

「加減はするわよ」


 ともあれ、船の乗員達はどんなタイプの人なのか、それ次第でこの後の話が変わってくる。

 流石にコレだけ援護射撃をして、その上で板材も融通するんだ。だから流石に〝普通の会話〟ぐらいは出来るんじゃないかなぁ……そうであって欲しいよね。

 ただ、先程も言ったように、切り捨てる判断をしたらその時は……そうだね。命までは取らないけど、全員を縛り上げて船に乗せ、自衛隊達が居る島とかにでも送りつけようか。

 言葉が通じなくて大変だろうけど、意思疎通が取れるようになれば情報源にはなるだろうしね。

ブックマークに評価ありがとうございます!(❁ᴗ͈ˬᴗ͈)ペコリ♡...*゜

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