第3話 取る(1)
「俺がお兄さんの保護者だ!良いだろ?」
「え?あなた、いくつなの? どう見ても子ども……ああ、十歳なのね?」
思わず叫んでしまった俺を、ミイナさんは紙を見ながら見る。
とまどった目だ。
「でも、どう見ても保護者は俺たちだ。」
「保護者って、困ったときの責任者って事よ?」
ミイナさんは、紙を指でなぞる。
「言葉の意味を知ってるかって聞いてるのよ」
冒険者ギルドの受付のレティが、揶揄うように、ニヤニヤして話に参加してきた。
「わ、分かってるよ。それくらい。」
俺は胸を張った。
「だって、お兄さんには……俺たちが必要だろ!」
「そうです。絶対僕たちがなんとかします。」
ミカもカウンターに張り付いた。
「私からもお願いします!私は働かないといけないんです!」
お兄さんも、ミイナさんにお願いし出した。
「必死かよ」
レティは、ミイナを見た。
「仕方ないわね。たまには保護者空欄の場合もあるのだけど、今回保護者は、あなたたちね。レオンとミカ。二人とも頼んだわね。」
ミイナは紙に印鑑を押した。
「え?いいの?やっったああ!」
「これで働けるよ、お兄さん!」
「君たちのおかげだ。ありがとう」
お兄さんはチョット涙目だ。
「お前たち、受付終わっただけじゃないか。何優勝したみたいなわけ?」
レティが呆れて笑っていた。




